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ジャスミンティーとイラン・イラン
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先程のキスで火照った思考が冷めらやぬまま、一旦はティータイムにして表面上落ち着けてみせる。
淹れたのは、ホットのジャスミンティー。
ジャスミンティーって、リラックス効果の他に、気分を高揚させたり、催淫作用もあるらしい。
・・・この会えない期間で、ほんとに色々詳しくなったものだ。
「シュウちゃん・・・あの、前回は・・・ほんとに、ごめんね。蹴るなんて、最低だったね」
お茶のカップを机に起き、話を切り出す。
「あれは痛かったなー!・・・嘘嘘、って嘘ではないけど(笑)」
「う、うわああああん!ほんとごめんなさい!!!」
シュウちゃんがおどけてみせたことで、怒ってはいない、と言われているようで少しほっとした。
「俺こそ・・・ごめんな。ちゃんと準備できてないのに、わかんなくて無理に入れようとしたりして。ミキは悪くないよ」
「シュウちゃん、あのね。・・・私、ここ最近会えなかった間、色々勉強したの。どうやったら、痛くないのか、とか、ちゃんとできるのか、とか」
彼の顔を見るのが怖くて、カップに目を落としたまま声を絞り出す。
「ミキ・・・いや、俺の方が、ちゃんとしてあげなきゃいけないのに」
「シュウちゃん、私、シュウちゃんが大好きだよ。・・・だから・・・シュウちゃんに、抱いて欲しいって、ずっと思ってて・・・」
そこまで言うと、シュウちゃんが腕をぐっと引っ張り、片手で私の頭を引き寄せ、力強いキスをくれた。
「・・・ミキ。誘い過ぎ。
・・・あんなに痛い思いさせちゃったから、もう嫌がられると思ってたのに、そんな風に考えてくれてたんだな。
さっきから・・・ミキの唇見ると、むしゃぶりつきたくてしょうがないんだけど。いいよね?そんなこと言われたら俺、もう我慢できないよ?」
いつもと違って、強引な口調になっているシュウちゃん。
そこにもドキドキしながら、私もシュウちゃんの目をしっかりと見つめ返し、頷いた。
。.。.+゜*.。.*゜+.。.。。.。.+゜*.。.*゜+.。.。
お互いにシャワーを浴び、ベッドへ腰掛ける。
私は「真っ暗よりは、少し薄い明かりがあった方がいい」となんとか理由を付けて、アロマキャンドルを灯した。
「・・・確かに、ちょっと光があった方が、なんか、興奮する」
そう言って、シュウちゃんが顔を近付ける。
顎を持ち上げられ、さっきよりも深い口付けが落とされる。唇を噛み、舌を奥まで這わせ、激しく貪るようなキス。こちらも応えようと、舌を絡める。
そうしているうちに、パジャマとして着ていたTシャツの上から、ガシッと力強く胸を掴まれた。
「あっ・・・痛っ」
思わず口に出てしまい、シュウちゃんの手が止まる。
「あ、ごめん・・・えっと、どうしたらいい?俺、力加減とかよくわかんなくて」
シュウちゃんが戸惑っているのがわかる。
痛いという台詞には、敏感になってしまっているのかもしれない。
私は、ベッドサイドに置いてあったリュイール マムロンを手に取った。
「あのね・・・これ、使ってもいいかな?痛みとか軽減するような胸用のジェルなんだけど・・・優しく、塗りながら、してくれたら・・・」
「うん、わかった」
シュウちゃんはそれを受け取り、呟いた。
「・・・これ塗るなら、服脱いで貰わないとな」
再び野生の眼光を取り戻し、私のTシャツは即座に剥ぎ取られた。下着も外され、上半身はあらわな姿になる。
「・・・シュウちゃんも・・・脱いで・・・」
彼のTシャツも脱がせ、お互いに半裸になる。
シュウちゃんが少しそれを手に垂らし、そろそろと私の胸に掌を重ねた。それが少しスライドされた瞬間、ぞくぞくぞくっと電流が走った。
「ひゃんっ」
思わず声が漏れる。
何度も、自分でしていたことなのに。
シュウちゃんに触れられるのは、自分の手とはまるで違う。
「・・・ミキの肌、こないだよりスベスベ。気持ちいい。・・・なんかした?このジェルのせい?」
愛撫を続けながら、シュウちゃんが問いかける。
・・・なんかしたし、ジェルのせいでもあります、はい。
シュウちゃんは特にその問いへの返事は待たず、私の両肩をそっと押して、ベッドへ組み敷いた。
淹れたのは、ホットのジャスミンティー。
ジャスミンティーって、リラックス効果の他に、気分を高揚させたり、催淫作用もあるらしい。
・・・この会えない期間で、ほんとに色々詳しくなったものだ。
「シュウちゃん・・・あの、前回は・・・ほんとに、ごめんね。蹴るなんて、最低だったね」
お茶のカップを机に起き、話を切り出す。
「あれは痛かったなー!・・・嘘嘘、って嘘ではないけど(笑)」
「う、うわああああん!ほんとごめんなさい!!!」
シュウちゃんがおどけてみせたことで、怒ってはいない、と言われているようで少しほっとした。
「俺こそ・・・ごめんな。ちゃんと準備できてないのに、わかんなくて無理に入れようとしたりして。ミキは悪くないよ」
「シュウちゃん、あのね。・・・私、ここ最近会えなかった間、色々勉強したの。どうやったら、痛くないのか、とか、ちゃんとできるのか、とか」
彼の顔を見るのが怖くて、カップに目を落としたまま声を絞り出す。
「ミキ・・・いや、俺の方が、ちゃんとしてあげなきゃいけないのに」
「シュウちゃん、私、シュウちゃんが大好きだよ。・・・だから・・・シュウちゃんに、抱いて欲しいって、ずっと思ってて・・・」
そこまで言うと、シュウちゃんが腕をぐっと引っ張り、片手で私の頭を引き寄せ、力強いキスをくれた。
「・・・ミキ。誘い過ぎ。
・・・あんなに痛い思いさせちゃったから、もう嫌がられると思ってたのに、そんな風に考えてくれてたんだな。
さっきから・・・ミキの唇見ると、むしゃぶりつきたくてしょうがないんだけど。いいよね?そんなこと言われたら俺、もう我慢できないよ?」
いつもと違って、強引な口調になっているシュウちゃん。
そこにもドキドキしながら、私もシュウちゃんの目をしっかりと見つめ返し、頷いた。
。.。.+゜*.。.*゜+.。.。。.。.+゜*.。.*゜+.。.。
お互いにシャワーを浴び、ベッドへ腰掛ける。
私は「真っ暗よりは、少し薄い明かりがあった方がいい」となんとか理由を付けて、アロマキャンドルを灯した。
「・・・確かに、ちょっと光があった方が、なんか、興奮する」
そう言って、シュウちゃんが顔を近付ける。
顎を持ち上げられ、さっきよりも深い口付けが落とされる。唇を噛み、舌を奥まで這わせ、激しく貪るようなキス。こちらも応えようと、舌を絡める。
そうしているうちに、パジャマとして着ていたTシャツの上から、ガシッと力強く胸を掴まれた。
「あっ・・・痛っ」
思わず口に出てしまい、シュウちゃんの手が止まる。
「あ、ごめん・・・えっと、どうしたらいい?俺、力加減とかよくわかんなくて」
シュウちゃんが戸惑っているのがわかる。
痛いという台詞には、敏感になってしまっているのかもしれない。
私は、ベッドサイドに置いてあったリュイール マムロンを手に取った。
「あのね・・・これ、使ってもいいかな?痛みとか軽減するような胸用のジェルなんだけど・・・優しく、塗りながら、してくれたら・・・」
「うん、わかった」
シュウちゃんはそれを受け取り、呟いた。
「・・・これ塗るなら、服脱いで貰わないとな」
再び野生の眼光を取り戻し、私のTシャツは即座に剥ぎ取られた。下着も外され、上半身はあらわな姿になる。
「・・・シュウちゃんも・・・脱いで・・・」
彼のTシャツも脱がせ、お互いに半裸になる。
シュウちゃんが少しそれを手に垂らし、そろそろと私の胸に掌を重ねた。それが少しスライドされた瞬間、ぞくぞくぞくっと電流が走った。
「ひゃんっ」
思わず声が漏れる。
何度も、自分でしていたことなのに。
シュウちゃんに触れられるのは、自分の手とはまるで違う。
「・・・ミキの肌、こないだよりスベスベ。気持ちいい。・・・なんかした?このジェルのせい?」
愛撫を続けながら、シュウちゃんが問いかける。
・・・なんかしたし、ジェルのせいでもあります、はい。
シュウちゃんは特にその問いへの返事は待たず、私の両肩をそっと押して、ベッドへ組み敷いた。
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