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ダンジョン攻略 ガーディアン

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ライオットステータス

レベル18 所持金 16309c
筋力 85 +40(パッシブ
知力 101 +80(パッシブ
敏捷性 99 +30(パッシブ

・スキル
自動マーカー、マップ、精神自動回復、順応力 

・魔法
癒しの鼓動
風魔法23 炎魔法21 水属性28

・技能
剣術8 補正レベル1  筋力 2 敏捷生 2
杖術7 補正レベル1  知力 5
盾術7 補正レベル1  筋力 5
槍術6 補正レベル1  筋力 3 知力 1
体術19 補正レベル3 筋力 8 俊敏性 12
射撃9 補正レベル1 筋力 2 俊敏性 2

・特殊技能 補正値パッシブ(特
採取12 補正レベル2 筋力 10 知力 10
採掘11 補正レベル2 筋力 10 敏捷性 10
魔装15 補正値レベル3 知力 30
操舵12 補正レベル2 俊敏性 20 

・加工技能 補正値パッシブ(加
裁縫レベル10 補正レベル2 知力 20
鍛治レベル10 補正レベル2 筋力 20
錬金レベル10 補正レベル2 知力 20


レベル上げが終わり野営地に帰ってきた3人。

・セリス
「ようお帰り。どうだった?
てか、ミミはいつの間に行ったんだよ。」

・ミミ
「へへへ、楽しかった。ちゃんと経験値スルーの首飾りしてたから2人の邪魔はしてないよ。」

・セリス
「マジか?その首飾りって神器じゃん、さてはナナさんに借りたな?いいなぁ、今度貸してください。」

おぉ、セリスが下手に出てるのは珍しい。
ミミさんのお母さんはナナさんって言うんだ。

・ミミ
「誰にも貸すなって言われてるけどセリスなら良いよ。」

・セリス
「ホントか?よっしゃ、これでライオットとレベル上げに行ける。」

セリスには旨味がないのに行きたいのかな?
雷属性とか火属性の相談したいのかな?

・「んじゃ今度一緒に行こうかね。」 

・セリス
「おぅ!楽しみだぜ。
そうだ、そろそろ飯にしよう。」

・ミミ
「ご飯?お肉ってある?ダンジョンの野営食だしあるわけ無いないかな。」

・サリス
「お帰りなさい。ふふふ、ライオットさんとマルチがミズチを大量に倒してたでしょ?屋敷でも消化しきれないからたくさん持ってきました。よって今回のダンジョンご飯は肉料理です!」

・ミミ
「ホントに?やったー!二人ともありがとう、愛してる。」

・マルチ
「お肉っお肉っ!ミズチのお肉っ!」

・サリス
「じゃあマルチは全員分の水をよろしくね。」

・マルチ
「わかった!はぅっ、、、。」

・サリス
「どうしたの?マルチ大丈夫?」

・マルチ
「平気、ライオットに悪戯されただけ。ライオットありがとう、でも不意打ちは卑怯。」

マルチに怒られちゃった。
癒しの鼓動個人バージョンをやってみた。
どうやら他の人には感知されないみたいだね、高レベルのスカウトであるサリスさんの目の前で使って隠密性を確かめたかったんです。
マルチごめんよ。

・サリス
「ライオットさん?悪戯ってひょっとしてあの魔法?」

・「そのひょっとしてですね、個人別に掛けれるように進化しました。これで他の人には感知されずに掛けれます、秘密保持には持ってこいですね」

・サリス
「どんどん貴方が怖くなるわ、敵にならないでね。」

・「なりませんよ!マルチとセリスとは真の仲間ですし!」

・セリス
「そうだぜ、アタシ達は真の仲間なんだ!」

・マルチ
「なっかま!なっかま!」

セリスとマルチが2人で騒いでいる。
和むなぁ。
ダンジョン内だけど和むわぁ。

・リーシュ
「はーい、ご飯ですよ~。
ハリスさん特性のミズチ肉料理です。」

ハリスさん料理得意なんだ。
これはありがたい。

・ハリス
「香辛料等は俺が各国を周り集めているものを使用した自信作だ、しっかり堪能してくれたまえ。」

早速全員で晩ご飯が始まる。
一口食べる毎に肉の旨味が広がり香辛料の香りが鼻を抜けて行く、更にハーブの様な物の僅かな苦味が肉の甘味を引き立たせる。添えてあるサラダには少し酸味のあるドレッシング?の様な物が掛けてあり口の中をサッパリとさせてくれる。
一言で言うと、美味いのである。

・セリス
「はぁ美味え、ハリスの料理は最高だな。」

セリスが料理をべた褒めする。
するとハリスさんが俺にドヤ顔する。

何故に俺に、、、?
でも、本当に美味しい。

・「凄く美味しいです、ハリスさんは料理の腕も一流なんですね。」

・ハリス
「ありがとう、ライオット君。
ようやく君に差をつけれたよ。」

いやいや、差って何ですか?
1っつも勝てる気なんてしないんですが。

・サリス
「ハリスさんの料理久しぶりだわ。
ちょっと楽しみにしてたのよね。」

お肉コンビは黙々とハムハムしている、リーシュさんとサリスさんはお淑やかに食べ、セリスは普通に食べていた。楽しい晩ご飯が終わり、ひと段落したのでレベル上げをしていた時に気になった事を切り出した。

・「なぁ、セリス。
ちょっと聞きたいことがあるんだ。」

・セリス
「お?何だ?」

・「俺のマップ機能知ってるだろ?レベル上げをしていた時に壁に閉ざされた部屋があったんだ、マップで入り口が有るが実際に見てみると壁になってた。あれってどう言うこと?」

・セリス
「何だと?まさか隠し部屋か?軍が入って調査は終了しているはずだ。だがライオットが言うのならまだ知られていない部屋があったって事になるな。よし、ちょっと待ってろ。」

セリスが全員を集め出す、真っ先に走ってきたリーシュさんが俺の隣を陣取って微笑んでくれた。リーシュさん相変わらず可愛いな。
程なくして全員が集合した。

・セリス
「聞いてくれ、ライオットが隠し部屋を発見した。その隠し部屋をどうするかここで決めたい。2択だ、このまま無視して進むか攻略するか。無視して進む場合は帰還後、軍に報告して終わりだ。攻略するならばレアなアイテムを狙える可能性が出てくるが階層関係なく強敵が出てくる。下手をするとここで帰還する羽目になるかもしれない、だから多数決をとりたい。
アタシは攻略する側だな。
隠し部屋には高確率で原初の果実がある。
周りの敵が弱い三階で狙えるのは有利だ。」

・サリス
「隠し部屋か、良いわね。私も攻略側かしら。折角軍保有のダンジョンで好きにして良いって制約頂いたんだし取れるものは取っておきたいわ、何か発見が有れば借りが作れるしね。」

サリスさんの黒い部分が見えた気がした。
敵に回したく無いな、、、。

・ハリス
「ふむ、2人はライオット君に絶対の信頼を持ってるんだな。君達がそこまで信じているのなら隠し部屋はあるんだろう、あるのであれば攻略したいな。冒険者ならばレアなアイテムを狙うべきだ。」

・リーシュ
「そうですね、私は軍所属ですが今は皆さんのパーティーメンバーです。折角のチャンスを軍に渡すのは勿体ないかと。」

リーシュさんが軍よりこっち側なのが嬉しい。
そう言えば決闘の時もギルド側に座ってたな。

・マルチ
「ライオットが居れば何でも出来る。
私はライオットに付いていく。」

・ミミ
「ママに自慢できるかな!攻略したい!」

そう言って貰えるのは嬉しいけど俺よりマルチの方が強いからね?

・セリス
「よし、決まったな。ではこれより隠し部屋攻略に向かう。どんな罠があるかわからない、絶対に1人にはなるなよ。」

・サリス
「とりあえずその隠し部屋の入り口まで行ってみましょう。」

一行は隠し部屋まで移動する、
荷物とかそのままで良いのかな?

・「荷物とかそのままで良いのですか?」

・サリス
「ここは軍しか入れないダンジョンですからね。それにセリスパーティーの印を置いてきましたので下手な事をする人はいないでしょう。」

なんか恐ろしい事を聞いた気がする。
セリスパーティーが知れ渡ってるって事だよな?
手を出したら、辞めよう考えるのは。

俺は考えるのを辞めた、、、

・「えっと、、、ここですね。
この向こうに部屋があります。」

・サリス
「この先?これは解らないわ。
魔力の流れも壁の違和感も何も無いもの。
風も違和感ない、気配も感じられない。
こんな場所も存在するのね。」

・ハリス
「疑うわけでは無いが本当にここで良いのか?何の変哲もないただの壁だ、とても隠し部屋があるとは思えない。」

・マルチ
「ある!ライオットが言うんだから絶対にある。」

マルチの絶対の自信が俺を不安にさせる。
見れば見るほど壁だ、、、
自信なくなってきた。

・「サリスさんここに隠し部屋があるとして、いつもはどうやって調べてるんですか?」

・サリス
「そうね、罠がある時は魔力の違和感、壁で塞いでいるだけなら風の違和感、後は気配とかとにかく何かしらの違和感から見つかる事が多いわ。」

・「成る程違和感ね、マルチちょっとそっちから水属性の魔力流してみて。」

・マルチ
「ん?こっちから流せば良い?」

・「あぁ、操作は俺がする。」

・マルチ
「わかった。」

俺は壁に魔力を流し込んだ、物に魔力を流すのは加工の要領だから俺とマルチなら出来るだろう。

・「さてと、どうなるかな。」

俺は目を瞑る。
マルチの水が壁の中を流れるのが分かる。
それを操作しつつ俺も魔力を流して調べる。

一部分だけ確かに違和感があった。
少し離れた壁にだ、、、、

・「マルチOKだ。何となくわかった。」

・マルチ
「あそこだねライオット。」

マルチは入り口とは少し離れた壁を指差す。

・「そうだあそこだ、何故かあそこの壁に魔力の道が繋がっていた。調べてみる価値はあると思う。」

・リーシュ
「魔力の道、、、ですか?」

・「うん、リーシュさんなら理解出来るよね?ほら医療魔法で傷を癒す時に体の道に魔力を通すでしょ?あれを壁にやったんだ。そしたら本来あるはずのない壁に道があった。つまり魔力で細工をする機能があるって事になると思うんだ。」

・リーシュ
「成る程、しかし壁に魔力を流せるなんて、そんな事出来るんですね。」

・「加工の技術だから知らないのも当然だよ、さてとあの壁を調べてみましょう。」

その後はみんなで壁を調べる。
すると、、、

・ハリス
「サリスさん、ここの壁の1箇所だけ僅かにズレているがどう思う?」

ハリスさんが遂に違和感を見つけた。
サリスさんが調べる。

・サリス
「特に罠は見当たらないわ。
だけど初めてのタイプだから油断しないで。
この壁、ここだけ動くわね。」

サリスさんが壁を調べながらいじる。

・サリス
「見つけたわ、こんな装置があるのね。一部分だけ動いて少し押しながらスライドさせて開ける仕組みね、そして中にある石を押せば恐らく。」

サリスさんが石を押す、すると入り口だと思っていた所の壁がスライドして開く。

・セリス
「ほほぅ、奥から中々のプレッシャーを感じるぜ?扉を開けた事で出現したな。つまり、アイツは魔物じゃなく『ガーディアン』だ。」

・ミミ
「ガーディアン?ママが戦うなって言ってた。どうしよう、もう出現しちゃったなら逃げれないよ。」

振り向くといつの間にか閉じ込められている。
成る程、そう言う罠って事か。

・ハリス
「やるしかなかろう。ガーディアンか、どっちが本当の守護者か決めようではないか。」

ハリスさんがやる気になっている。
やるしかないか、、、

・サリス
「もうやるしかないわね。ハリス、ミミ、前衛を宜しく。私とマルチはサポート、セリスはタイミングを知らせながら大魔法。リーシュは敵攻撃範囲外でサポートと待機。ライオットさんは、万が一を考えて敵の分析をお願い、ますば私の奇襲で開戦とします。」

そして3秒後にサリスさんが消える。
その瞬間ハリスさんとミミさんが飛び出す。

・サリス
『ウインド・バレット』

しかし敵には効いていない様子だ。

・「直撃したはずだ、だが衝撃音すら無い。」

・ハリス
「俺が相手だ!『挑発』」

・ミミ
「はぁぁぁぁぁ!『火の拳』」

盾役のハリスさんが敵対心を稼いで、
アタッカーのミミさんが突っ込む。
良い連携だ。
ミミさんは拳を炎で纏ってる。
『魔装術』に似ているが工程が足りない。
しかし威力はかなり有るはずだ。

・ガーディアン
「グォォォォ!」

ミミさんの攻撃が思ったより効いていない。
何かおかしい、、、。

・サリス
「ガーディアンか、初めて戦うわ。
確か個体により様々な特性を持つはずよ。」

サリスさんが戻ってきた。
俺に情報を渡すつもりだな。

・「気付いた事はありますか?」

・サリス
「私の魔法は確実に当たった筈よ。
でも効いている様子はなかった。
弾かれる訳でも無く、、、
突然消えた感じだったわ。」

・「突然消えた、、、か。」

・サリス
「何かわかった?」

・「いえ、まだ確信が持てません。
もう少し時間を下さい。」

・サリス
「わかりました、どうやらライオットさん頼みになりそうだわ、宜しくお願いします。」

サリスさんが再び参戦した。
既に、ハリスさんとミミさん、セリスが戦闘中だ。更にサリスさんが戦いに戻って来ている。

しかし押されている。
相手の攻撃はハリスさんが受け流しているからダメージはない、だがこちらの攻撃が効いていない。

効いていない、、、?
でも、ミミさんの攻撃の時は仰反る。
物理的に当たってはいるのか?
、、、試してみるか。

・「マルチ俺に力を貸してくれ。」 

・マルチ
「何でも言って。」

・「ありがとう、合図で魔法を撃って欲しい。
水、火、雷、それぞれ魔法を順番に。
いや、殆ど同時に撃ち込んで欲しい。」

・マルチ
「殆ど同時に?やってみる。ライオットの合図でやれば良い?威力は?」

・「撃ち込む前にみんなを引かせてそのあと俺がシールドを張るから全力で頼む、魔力枯渇はしない様に気を付けてくれ。」

・マルチ
「わかったわ、私は貴方の剣となる。
いつでも言って、、、」

マルチの魔力が渦巻き始める。
パーティーメンバーがそれに気付いて一瞬こちらを見る、凄いパーティーだな。

・「リーシュさん、俺の合図でこのナイフをアイツに投げて下さい、思い切りお願いします。」

・リーシュ
「わかりました。」

疑わずに従ってくれる、説明している暇はないのでありがたい。後は魔法石の粉袋を準備してと、これで準備は整った。

・「まずは俺とリーシュさんで行く。
その後マルチに合図を出すからね。」

・リーシュ、マルチ
「はい!」

・「では、リーシュさんお願いします。」

・リーシュ
「行きます!はぁー!」

リーシュがナイフを投げる、それに合わせて俺が風魔法で纏い振動を加えた斬れ味抜群のナイフを投げる。

キン、キン

2本のナイフが敵に当たる、何かを察したのかサリスさんが当たった箇所を確認してこちらに飛んでくる。

・サリス
「何か違う力を感じたナイフが飛んできたから確認して来たわ、同じ程度の傷しか無かったけど再生したの。この情報が欲しかったのでしょう?」

・「流石です、次はマルチの魔法が行きますので俺とシールドを張ってください。」

・サリス
「了解よ、みんな下がって。
大魔法が行くわよ」

サリスさんの指示で戦っていた3人が一瞬でこちらに避難する、凄い連携だな。

・「マルチ、頼む!」

・マルチ
「行くわ!『エレメントバースト』」

・サリス、俺
「『ウィンドシールド』」

マルチの魔法が炸裂する。
水属性で敵を押し潰しながら包み火属性で敵を焼き尽くす、最後に雷で吹き飛ばす。ライオットの注文通り3属性を殆ど同時に叩き込んだ。
レベル差が有る為にセリスの威力には程遠い、だが3属性の同時攻撃を防げる者など居ないだろう。

しかし、、、、

・ガーディアン
「グォォォォ」

・サリス
「嘘でしょ、無傷?」

パーティーの士気が下がるのを感じる。
このままだとまずい、次の策を。

・「行きます、皆さん爆風に気を付けて」

俺は魔法石の袋をぶん投げる。
敵に当たると炸裂し中の粉が舞い散る。
よし。

・「食らえ『魔法石粉塵爆弾』」

凄まじい爆発と轟音。
少しの沈黙、そして砂塵が晴れる。

・ハリス
「見ろ、明らかにダメージが入っている。」

敵の外壁に亀裂が入っている。
全身に爆発を喰らった形跡がある。
後は最後の確認だけだ。

・「ハリスさん敵を引き止めて下さい。
サリスさん敵の背中を見て下さい。
再生する前に。」

俺が言ってからが早かった、ハリスさんは直ぐに敵の前に立つ。そしてサリスさんは超加速と空中徒歩を使い背後を取りミミさんとセリスは戦線に復帰する。俺はマルチに癒しの鼓動を掛けてサリスさんを待つ事にした。

・サリス
「敵の背中には亀裂が無かったわ、爆発は全体を包んだはずよ。どう言う事?ライオットさんは何かわかった?」

・リーシュ
「ライオットさん、、、。」

俺は情報を整理して考える。

・「奴のカラクリがわかりました。そして倒し方も、皆さん俺に力を貸して下さい。」

倒せる、敵の特性は理解した。
後はやるだけだ。
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