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第8話
ドルク視点
俺がエイダとの婚約を公表してから、1ヶ月が経とうとしている。
元婚約者ミモザの助言が正しかったと信じる者が増えていき、俺の評判は下がり続けていた。
結果を出したことで、ミモザがスキルを持っていることを認めるしかない。
現時点の問題はミモザのことよりも、俺の成績が下がり続けていることにあった。
学園が終わった後に婚約者のエイダを屋敷に呼び、部屋で今後について話し合う。
婚約すると決まった時は喜んでいたというのに、俺の成績が落ちたことにエイダは苛立っていた。
「ドルク様が優秀な魔法使いなら頼り続けようと思っていたのに、成績がここまで落ちるとは思いませんでした」
「そんな……エイダは、俺を利用するつもりでいたのか!?」
呆れているエイダの発言に、俺は動揺しながら尋ねる。
今までからは考えられない言動だが、エイダは本心を話したくなったようだ。
「婚約者のミモザ様に対する仕打ちを見た後に婚約する理由なんて、家柄と成績以外にないでしょう……ドルク様が成績を落としたせいで、原因が私にあると思われています」
「そ、それは……すまなかった!」
エイダよりも俺の方が立場は上だが、この場では謝ることにしている。
今の俺よりも魔法の実力が高いエイダを怒らせると、魔法で攻撃されたら防ぐ手段がないからだ。
「ドルク様は元の成績に戻ってください。ミモザ様に頼み込めば、指輪を直すことができます」
「うっっ……わかった。ミモザにはもう一度頼むとしよう」
どうやらエイダも、ミモザは物の声が聞こえると信じたらしい。
最初からミモザの言う通りにしておけばよかったと、俺は後悔するしかなかった。
俺がエイダとの婚約を公表してから、1ヶ月が経とうとしている。
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「ドルク様は元の成績に戻ってください。ミモザ様に頼み込めば、指輪を直すことができます」
「うっっ……わかった。ミモザにはもう一度頼むとしよう」
どうやらエイダも、ミモザは物の声が聞こえると信じたらしい。
最初からミモザの言う通りにしておけばよかったと、俺は後悔するしかなかった。
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