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第30話
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レヴォク視点
数日後――俺達は平原で、鈍いもガルク国に迫る巨大亀を離れて眺めていた。
歩く速度は遅いが、戦闘での魔法の速度はとてつもなく速いようだ。
クリスタルタートルは速度的に、ガルク国に到着するまでまだ半月かかるとされている。
様々な結晶を纏った甲羅が美しく、全て魔石ということに恐怖するしかない。
とんでもない堅さだと聞いているが、シーラの武器ならダメージを与えることができるようだ。
「レヴォク様……私達魔法使いが魔法で注意を引き、兵士の人達が斬りかかるようです」
「わかっている。後方で支援する俺達は、危険ではないだろう」
ソフィーの発言を聞き、俺は覚悟を決めた。
俺達は魔法でクリスタルタートルの気を引き、兵士達がシーラの武器で斬りかかる。
シーラの武器は身体能力を向上する力があって、ガルク国の兵士は世界規模で優れている兵士のようだ。
最初は圧倒することができて――クリスタルタートルの甲羅の魔石が、魔力を使い黒くなっていく。
時間が経つと魔力の回復をしつつ、甲羅に宿る魔石も魔力を取り戻すようだ。
捕獲は諦め、討伐するには短期決戦しかなくて――倒せると、考えていた時だった。
「今までなら修復されていた武器が、徐々に壊れています!!」
「ぐぅっっ!?」
俺はソフィーの報告を聞き、兵士達が苦戦している姿を見て嘆くしかない。
シーラの作る武器は、壊れそうになると持主の魔力を使い修復されている。
その修復能力はシーラが消えたことで失われたようで、武器が壊れた兵士達は逃亡していた。
■◇■◇■◇■◇■
数日が経って――クリスタルタートルの甲羅の魔石は完全に元通りとなっていた。
大量の犠牲者が出て、シーラが作った武器の大半が壊れている。
クリスタルタートルは王都に向かってゆっくりと進み、俺達は倒すことに失敗していた。
「ガルク国は……終わりだ……」
ソフィーも魔力を使い切り、意識を失っている。
俺にはどうすることもできず――これからに絶望するしかない。
クリスタルタートルの狂暴さに恐怖して、シーラを始末したことを後悔するしかなかった。
数日後――俺達は平原で、鈍いもガルク国に迫る巨大亀を離れて眺めていた。
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クリスタルタートルは速度的に、ガルク国に到着するまでまだ半月かかるとされている。
様々な結晶を纏った甲羅が美しく、全て魔石ということに恐怖するしかない。
とんでもない堅さだと聞いているが、シーラの武器ならダメージを与えることができるようだ。
「レヴォク様……私達魔法使いが魔法で注意を引き、兵士の人達が斬りかかるようです」
「わかっている。後方で支援する俺達は、危険ではないだろう」
ソフィーの発言を聞き、俺は覚悟を決めた。
俺達は魔法でクリスタルタートルの気を引き、兵士達がシーラの武器で斬りかかる。
シーラの武器は身体能力を向上する力があって、ガルク国の兵士は世界規模で優れている兵士のようだ。
最初は圧倒することができて――クリスタルタートルの甲羅の魔石が、魔力を使い黒くなっていく。
時間が経つと魔力の回復をしつつ、甲羅に宿る魔石も魔力を取り戻すようだ。
捕獲は諦め、討伐するには短期決戦しかなくて――倒せると、考えていた時だった。
「今までなら修復されていた武器が、徐々に壊れています!!」
「ぐぅっっ!?」
俺はソフィーの報告を聞き、兵士達が苦戦している姿を見て嘆くしかない。
シーラの作る武器は、壊れそうになると持主の魔力を使い修復されている。
その修復能力はシーラが消えたことで失われたようで、武器が壊れた兵士達は逃亡していた。
■◇■◇■◇■◇■
数日が経って――クリスタルタートルの甲羅の魔石は完全に元通りとなっていた。
大量の犠牲者が出て、シーラが作った武器の大半が壊れている。
クリスタルタートルは王都に向かってゆっくりと進み、俺達は倒すことに失敗していた。
「ガルク国は……終わりだ……」
ソフィーも魔力を使い切り、意識を失っている。
俺にはどうすることもできず――これからに絶望するしかない。
クリスタルタートルの狂暴さに恐怖して、シーラを始末したことを後悔するしかなかった。
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