別れたいようなので、別れることにします

天宮有

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第50話

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 全てが終わってから、数日が経っていた。

 私は応接室で、カインと話をしている。
 悶え苦しんで息絶えたルグドと、好きな相手と最期を迎えて幸せそうだったシェム。
 その2人の末路が今でも思い出せるけど、忘れることにしよう。

「これで、全てが終わりましたね」

「ああ。これでもう、アリザは何も心配することはない」

 カインが警戒してくれていなければ、どうなっていたかわからない。
 そう考えて、私はカインに頭を下げてお礼を伝える。

「はい……カイン様、ありがとうございます」

 カインがいてくれたから、私は今でも問題なく過ごせている。
 お礼を伝えると、カインは笑顔を浮かべて話す。

「あの時、提案してよかった――今の俺は、アリザと一緒にいられて幸せだ」

 まだルグドと婚約者だった時に、カインは婚約を破棄できると提案してくれる。
 あの言葉があったからこそ、私はルグドと別れることができた。

「私も、カイン様と同じ気持ちです」

 カインと婚約者になれたから――私は、今が一番幸せだ。
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