別れたいようなので、別れることにします

天宮有

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第48話

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ルグド視点

 俺達が雇った連中は観念したようで、アリザを消そうとした計画を全て話し出す。

 全て知られてしまった俺は焦り、シェムを睨んで叫ぶ。

「俺は魔法でシェムに操られている! 俺を調べれば全てわかるはずだ!」

「ルグド殿下!? 何を仰っているのですか!?」

「俺は事実を言っている! シェムが俺を操ったから、こんなことをしてしまった!」

 このままだと退学になると考えた瞬間、シェムのことがどうでもよくなっていた。

 魔法で操られてもいい程に魅力的なシェムだが、王子の立場から平民になるなら話は別だ。
 そこまで愛していなかったようで――魔法が解けた瞬間、俺はシェムのことがどうでもよくなる。
 全てシェムのせいにするしかないと考えると、シェムは怒り叫ぶ。

「そんな……こうなったのは、ルグド殿下がアリザ様を忘れられないからでしょう!」

「俺は1度罰を受けた! アリザには何もしないに決まっている!」

「うぅぅっっ……それなら、私にも考えがあります!!」
 
 そう叫んだと思えば――シェムが全身に流れる魔力を強めて、拘束が解けていく。
 先生やアリザとカインが驚いているのは、シェムの体内から湧き出た魔力がとてつもないからだ。

 俺はシェムから魔法を学んでいたから、魔法使いとして優秀だと知っている。
 感情で体内の魔力が強まると聞いたことがあるが、アリザが全力で繰り出した拘束魔法を打ち消す程に強力らしい。
 これ程までの力があれば――今のシェムなら、この場でアリザを消すことができそうだ。

 そう考えた俺は、思わず叫んでしまう。 

「はははっ! それがシェムの本気か! これならアリザを消すことも可能だろう!!」

 シェムの今までの言動から、俺の望みを叶えてくれるに違いない。
 これからして欲しい行動を叫ぶことで、シェムは実行してくれるはずだ。
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