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第6話
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オリドス視点
シンディとの婚約を破棄して、俺はデーリカと婚約することができた。
自分が悪いのに全てデーリカのせいにして、シンディは貴族達に謝っている。
そんな奴が婚約者なことが許せず、デーリカの提案を聞いて正解だ。
今日は俺の屋敷にデーリカがやって来て、家族に注意されていることを話してくれる。
「シンディがいなくなったせいで、お父様は私が何か問題を起こさないか不安になっているようです」
「デーリカの父は心配性だな。全てシンディのせいなのだから、何も気にしなくていいだろう」
「オリドス様の言うとおりです! 全てシンディが悪かったのに、どうして私に注意するのか理解できません!」
怒っているデーリカの発言を聞きながら、俺は気になることがある。
本当に――全てシンディが悪かったのなら、デーリカの父は安堵しているのではないのか?
そんなことを考えてしまうのは、屋敷を出て行く際のシンディを思い出してしまうからだ。
家を捨てて平民になかったから、俺に引き留めさせようとした演技に決まっている。
そのはずなのに……今までの話を聞いていると、俺は不安になってしまう。
「今までデーリカが悪いとされていたことは、全てシンディのせいで間違いないのだな?」
「はい! 全てシンディが悪かったのですから、これからは大丈夫です!」
「そうか……それなら、いいんだ」
俺はこの時まで、デーリカの発言を信じていた。
そして――数日後、シンディの発言が正しかったと知ることになる。
シンディとの婚約を破棄して、俺はデーリカと婚約することができた。
自分が悪いのに全てデーリカのせいにして、シンディは貴族達に謝っている。
そんな奴が婚約者なことが許せず、デーリカの提案を聞いて正解だ。
今日は俺の屋敷にデーリカがやって来て、家族に注意されていることを話してくれる。
「シンディがいなくなったせいで、お父様は私が何か問題を起こさないか不安になっているようです」
「デーリカの父は心配性だな。全てシンディのせいなのだから、何も気にしなくていいだろう」
「オリドス様の言うとおりです! 全てシンディが悪かったのに、どうして私に注意するのか理解できません!」
怒っているデーリカの発言を聞きながら、俺は気になることがある。
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「はい! 全てシンディが悪かったのですから、これからは大丈夫です!」
「そうか……それなら、いいんだ」
俺はこの時まで、デーリカの発言を信じていた。
そして――数日後、シンディの発言が正しかったと知ることになる。
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