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第12話
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オリドス視点
俺は現状に後悔していたが、諦めてはいなかった。
シンディを捜索するも見つからないが、頼んでいた洗脳の魔法道具は到着する。
指輪の形状だから、俺のことを信じているデーリカは怪しまずにつけるはずだ。
部屋に呼んで、俺は魔力を籠めて指輪をデーリカに渡す。
魔法道具と説明した後、デーリカが魔力を籠めれば身を守ってくれると説明した。
デーリカが魔力を籠めて――条件を満たしたことで、俺はデーリカを操ることに成功する。
俺の指示がないから、デーリカは声を出せなくなっていた。
意識は残っているようだが、俺の指示がない限りは自らの意思で行動できない。
これから俺の指示通り動かすことで、問題を起こさせないようにしようと決意していた。
「デーリカよ。今だけはお前の意思で話していいぞ」
「――今も体を動かすことができず、オリドス様の命令で口が動かせるようになりました! どういうことですか!?」
「今つけた指輪の魔法道具によるものだ。俺とお前は主従関係になっている」
「はぁっ!? オリドスは何を言っているの!? 早く元に戻してよ!!」
俺の発言に対して叫ぶが、怒りたいのは俺の方だ。
「戻すわけないだろう! お前のせいで評判が下がっている! これからお前は俺の人形だ!!」
「そんなの、絶対に――」
「――黙っていろ! これからは、俺の決めたルールを守って話してもらう!」
指輪の所有者である俺の発言を聞き、デーリカは何も言えなくなっていた。
今のデーリカは指輪を外せないから、これから問題を起こすことはない。
これでシンディがいなくても大丈夫だと、俺は確信する。
そのはずだったのに――シンディと再会して、最悪の事態になろうとしていた。
俺は現状に後悔していたが、諦めてはいなかった。
シンディを捜索するも見つからないが、頼んでいた洗脳の魔法道具は到着する。
指輪の形状だから、俺のことを信じているデーリカは怪しまずにつけるはずだ。
部屋に呼んで、俺は魔力を籠めて指輪をデーリカに渡す。
魔法道具と説明した後、デーリカが魔力を籠めれば身を守ってくれると説明した。
デーリカが魔力を籠めて――条件を満たしたことで、俺はデーリカを操ることに成功する。
俺の指示がないから、デーリカは声を出せなくなっていた。
意識は残っているようだが、俺の指示がない限りは自らの意思で行動できない。
これから俺の指示通り動かすことで、問題を起こさせないようにしようと決意していた。
「デーリカよ。今だけはお前の意思で話していいぞ」
「――今も体を動かすことができず、オリドス様の命令で口が動かせるようになりました! どういうことですか!?」
「今つけた指輪の魔法道具によるものだ。俺とお前は主従関係になっている」
「はぁっ!? オリドスは何を言っているの!? 早く元に戻してよ!!」
俺の発言に対して叫ぶが、怒りたいのは俺の方だ。
「戻すわけないだろう! お前のせいで評判が下がっている! これからお前は俺の人形だ!!」
「そんなの、絶対に――」
「――黙っていろ! これからは、俺の決めたルールを守って話してもらう!」
指輪の所有者である俺の発言を聞き、デーリカは何も言えなくなっていた。
今のデーリカは指輪を外せないから、これから問題を起こすことはない。
これでシンディがいなくても大丈夫だと、俺は確信する。
そのはずだったのに――シンディと再会して、最悪の事態になろうとしていた。
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