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第13話
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オリドスの行動を知り、私はヨハンの護衛として魔法学園に向かった。
授業中は教室の外にいなければならないけど、休み時間は教室にいても問題ないようだ。
最近のオリドスは、デーリカの傍にいることが多いらしい。
恐らく問題を起こさないルール通り動けているのか、確認したいからだと推測できた。
昼休みになって――学園に到着した私は、ヨハンと一緒にデーリカのいる教室に向かう。
そこにはオリドスの姿もあって、私がいることに驚いていた。
「なっっ……!? シンディが、なぜここにいる!?」
「私はヨハン様の護衛として雇われています。デーリカ様は、私を見ても驚かないのですね」
「ぐぅっ!? お前がいなくなったことで、デーリカは改心したのだろう!」
私を目にしても、デーリカは人形のように変化を見せない。
魔法道具によるものだから、私はそれを壊そうと考えていた。
「それにしては、何も言わないのが気になります」
そう言って私はデーリカに迫り――指輪に魔力を流す。
他者から魔力を与えられると機能が停止するようで、デーリカは一時的に自由になった。
即座にデーリカは指輪を外し、それをオリドスに見せつけて叫ぶ。
「理由はわかりませんが正気に戻れました! オリドスはよくもこんなものを渡しましたね!!」
「はぁぁっ!? シンディ! お前はデーリカに何をした!?」
「何かしたのはオリドス様の方でしょう。デーリカ様は、元に戻っただけです」
驚愕しているオリドスに対して、私は事実を言う。
その後――教室は大騒ぎになって、やって来た先生がデーリカから話を聞く。
魔法道具の指輪がこの場にあるから、オリドスは言い逃れることができなかった。
授業中は教室の外にいなければならないけど、休み時間は教室にいても問題ないようだ。
最近のオリドスは、デーリカの傍にいることが多いらしい。
恐らく問題を起こさないルール通り動けているのか、確認したいからだと推測できた。
昼休みになって――学園に到着した私は、ヨハンと一緒にデーリカのいる教室に向かう。
そこにはオリドスの姿もあって、私がいることに驚いていた。
「なっっ……!? シンディが、なぜここにいる!?」
「私はヨハン様の護衛として雇われています。デーリカ様は、私を見ても驚かないのですね」
「ぐぅっ!? お前がいなくなったことで、デーリカは改心したのだろう!」
私を目にしても、デーリカは人形のように変化を見せない。
魔法道具によるものだから、私はそれを壊そうと考えていた。
「それにしては、何も言わないのが気になります」
そう言って私はデーリカに迫り――指輪に魔力を流す。
他者から魔力を与えられると機能が停止するようで、デーリカは一時的に自由になった。
即座にデーリカは指輪を外し、それをオリドスに見せつけて叫ぶ。
「理由はわかりませんが正気に戻れました! オリドスはよくもこんなものを渡しましたね!!」
「はぁぁっ!? シンディ! お前はデーリカに何をした!?」
「何かしたのはオリドス様の方でしょう。デーリカ様は、元に戻っただけです」
驚愕しているオリドスに対して、私は事実を言う。
その後――教室は大騒ぎになって、やって来た先生がデーリカから話を聞く。
魔法道具の指輪がこの場にあるから、オリドスは言い逃れることができなかった。
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