魅了魔法が効かない私は処刑されて、時間が戻ったようです

天宮有

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第17話

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 レインと新しい生活を送って、数ヶ月が経っていた。

「――どうやらベネサは、処刑されるようだ」

 屋敷でいつも通りの日常を送ろうとしていた時、レインが話してくれる。

「魅了魔法を封じることに成功したとは聞いていたけど、処刑が決まったの?」

「前から決まっていたようで、日時も確定したようだ」

 そう言って、処刑される日時を教えてくれて――私は驚いてしまう。

「前の時間で私が処刑された日時と同じだけど、偶然とは思えないわ」

「俺も時間を戻したのは今回が初めてだから、詳しいことはわからないが……リーゼが処刑されなくてよかった」

 そう言ってくれるレインに、私は嬉しくなる。

 日時を知ったことで、私はレインに提案していた。

「最後にベネサと話がしたいけど、レインの力なら可能かしら?」

「可能だ。そうだな……ベネサの元に行くとしよう」

 時間が戻る前の出来事を知ったからこそ、やっておきたいことがある。 

 その後――私はレインと一緒に、ベネサの元に向かっていた。
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