婚約者に突き飛ばされて前世を思い出しました

天宮有

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第39話

 キサラの部屋に到着すると、そこにはキサラの他にルドノスと国王と宰相の姿があった。

 どうやら私がキサラの呪いを解いた後に、キサラが「自分はミレナ」だと言わせたいのでしょう。
 国王の発言なら従うと考えて集まっているから、正体を明かすのに好都合だ。

 私は仮面を外すと――双子だから、キサラと同じ顔をしている。
 真っ先にルドノスが驚き、私に向かって叫ぶ。

「馬鹿な!? どうしてミレナがここにいる!?」

「ミレナはベッドで眠っている人ではなかったのですか?」

「信じられん……仮面の聖女の正体が、ミレナだと……」

 部屋にいる私とマウロ以外の人達が動揺しているけど、ミレナが生きているのは予想外だったようだ。

 ルドノスが困惑している状況で、私は説明することにした。

「今まで私の魔力でキサラを支えていたから、キサラは優秀な魔法使いでした。これは私が生き延びた理由や、キサラが魔法を使えなくなった理由でもあります」

「ぐっっ……信じたくないが、現状から間違いないのか!?」

 ルドノスは頭を抱えているけど、私は気にせずキサラの前に立つ。
 白い魔力の光を浴びせると、ルドノスと宰相が苦しみ出す。

「私は呪いを解くのではなく跳ね返すことができます。どうやら呪いをかけていたのは、ルドノスと宰相だったようですね」

「そ、それは――今までのことは謝るし二度と関わらない! だから俺を助けてくれ!!」

「これから陛下と話し合って決めます。それまでは自分がかけた呪いを受けてください」

「そんな――」

 私の発言に返答できずルドノスと宰相が倒れて、国王は恐怖している。
 現状に唖然としているから、私は同じ説明をしよう。

「キサラにかけた呪いを跳ね返しました。呪いをかけた人に、同じ呪いがかかっています」

「本当にそんなことができるとは……ルドノスはどうなる!?」

「それは呪いの効力を知っている陛下なら、わかるのではありませんか?」

「うっっ……」

「私は陛下にも同じ呪いをかけることができます。それが嫌なら真相を公表してください」

 実際にそんなことはできないけど、現状から国王は信じるしかない。
 全て白状すると約束したから、私はマウロと婚約できそうだ。

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