大人になっても断れない私

変わりゆく友人

ぶっちゃけトーク

「おまたせしましたー。こちらカシスオレンジとこちらがジンジャーエールでございます。こちら通しの枝豆でございます。」

とドリンクと枝豆が運ばれてきた。

「かんぱーい！」

と私と希ちゃんはグラスを持って、コツンと静かにぶつけた。そして一口の実物を各々飲んだ後、

「実は、、、今日聞いてほしいことがあって。」

と前置きを希ちゃんからされた私は、

「もしかして、羽衣ちゃんから誘ってきたバーベキューのこと？」

と、答えると、

「もしかしなくてもそれです！」

と笑って希ちゃんは答えた。

「私は本当は暇だったんだけど、ギプスしてるから、知らない人に会う気は起きなくて、、、。哀れまれるなーと思って行かなかったから、気にはなってたんだ。どうだった？私箸は左利きだから、食べることもできないし。」

と本音を言うと、

「ギプス前あった時も付けてたよね？長くない？大丈夫？」

と聞かれたが、

「前あった時は全包囲ホールドされてたけど、今は、半面になったからだいぶ涼しいし、痛くないけど暑いだけかな。ギプス生活も後1ヶ月ぐらいらしい。でも、病院で禁酒って言われてるからごめん。今日は私はお酒呑めないけど希ちゃんは、遠慮しないで呑んでね？」

と私は、笑顔で言った。

「今日はとことん呑むつもりできたから、なんかごめんけど飲みまくるね！」

と変に気を遣わない希ちゃんが、私は好きだ。

「うん！私は希ちゃんに会えるだけで嬉しいから、ジャンジャン呑んでね！それで、パーベキューはどうだったの？」

と私が聞くと、

「なんか羽衣ちゃん。短大時代の友達も来るから、一緒に行こうって言われたんだけど、結局別々で行ったのね。私が遅れて会場に着いて羽衣ちゃんにRINE電話したら、「青いテントのところにいるよー」って電話で言われたけど、周り青いテントだらけやねん！ってツッコみたくなったけど、「ちょっと人が多すぎて分からない」ってめちゃオブラートに包んで言ったら、今ってどの辺って聞かれて。いる場所答えたら、「じゃあ、私の友達に迎えに行ってもらうよ！」って言って電話が切れて、しばらくしたら、知らない男性が迎えにきてくれたんだけど、その時点で意味わからなかったよ！なんで誘った張本人の、羽衣ちゃんが迎えにこないで見知らぬ男性に迎えにこられたのか意味がわからなかった、、、。」

と言うのぞみちゃんは、笑い話をする口調だったが、本気で怒っていた。私が希ちゃんの立場でもそう思ったであろう。