大人になっても断れない私

羽衣ちゃんとの決別

合流

「車で迎えに行くから、ロータリーで待っててね。」


と返信がきたので、私は待つことにした。希ちゃんの運転する車に乗るのは初めてだ。緊張するなー。


とドキドキしていたら，車が一台ロータリーに入ってきた。


「おまたせ！乗って！」



と、希ちゃんが運転して私を迎えにきてくれた。それだけで感動だった。


希ちゃんの車の助手席に、



「ありがとう！」


と言って乗り込み、車は出発した。



希ちゃんの運転技術は凄く安心できた。


「今日羽衣ちゃんに会えるけど、どうなってるんだろうね。」


と話をしていたが、私は人の運転する車の助手席に乗ってこんなに落ち着いている自分に驚いていた。



さすが希ちゃんだな。私安心しきってる



と謎の感動に満ち溢れながら、希ちゃんの家に着いた。



「ごめん。バック苦手だから、ちょっと時間かかる。」


と希ちゃんは、言ったがすんなり入っていったので、希ちゃんのことをすごいと思った。


話しながら、希ちゃんがウィッグを被せてくれた。

私もだが、希ちゃんもウィッグなんて被ったことがなかった。