大人になっても断れない私

琴華ちゃん

中華屋

「何食べる?」


と夜ご飯を食べる約束で今日集まっていた為、どこの店で夜ご飯を済ませるかいろんな店の前を回りながら、話していたが、美津保ちゃんは、お腹が減ったのか、そう切り出してきた。


「私はなんでもいいよー！美津保ちゃんに会いたかっただけだから。」


と私は素直な気持ちを伝えた。



「私も未来ちゃんに会えて良かった。今日誘われてすごく嬉しかった。来週琴華ちゃんにチケット買いに行くだけのために会う約束してて……。琴華ちゃんは、そのあと友達と約束があるから、そのあとご飯とかに行くとかもなく、ただ、チケット買いに行くだけなんだよ。それを親に言ったら



「ネットで買えるじゃん！」



って言われちゃって、でも約束しちゃったし、うーん。ってなってる自分もいてさ……。」


と、美津保ちゃんは哀愁を漂わせながらそう言った。



それを聴いた私は怒りで震えそうになっていた。感情に任せて怒りまくりそうだった。



「琴華ちゃんは、美津保ちゃんのことを何だと思ってるの！美津保ちゃんも琴華ちゃんの買い物に付き合うだけの関係っておかしいよ！私は、わたしなら、美津保ちゃんをもっと大切にするのに……！」



という同じ会社に勤めていた美津保ちゃんと琴華ちゃんの仲に嫉妬していた。


でも、琴華ちゃんに美津保ちゃんは、心を全て開いていない。



美津保ちゃんのことを救いたい！！



と自分勝手に思ってしまった。


「じゃあ、私今日中華食べたい気分なんだけど、中華でいい？」


と美津保ちゃんに聞かれて、



「うん！大丈夫だよ！お店入ろっか！」


と私はその場の怒りを押し殺し、美津保ちゃんとの時間を楽しもうと心に決めた。


「美津保ちゃん。私今回琴華ちゃんから連絡きて、個人で全員と連絡とって、来月は別の子と会う約束してるんだけどら良ければこない?」


と提案した。すると、


「私…あんまり大人数が得意じゃなくて……。でも、会いたいっていう気持ちもあって……。ぐるぐるしてる。」


と美津保ちゃんは、答えた。なので、私は、



「じゃあ、この日にこの子と会うけどって誘っていい?知った上で答えてくれたらいいと思うし！そっちの方が楽じゃない?」


と提案した。美津保ちゃんは


「そうしたい。」


と答えたので、私は


「じゃあ、会うって伝えるから、これそうならきてー！知らなくてっていうのと知ってて断るのは気持ち的に違うと思うから！」


と私は笑顔で提案した。