不良の僕の生徒会計くん

七瀬蓮

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皮肉な朝

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「さぁ、問題児も立ち去ったし、朝のミーティング始めます。今朝は東門に菱川、西門に、東堂、正門に俺と浦田で朝の見回り兼挨拶に立つ事にする。持ち場を急にかえたがそれで実行するのでよろしくお願いします。午後はその報告とプラスで何か気づいた点があれば報告お願いします。じゃあ、それぞれ持ち場に行ってください。」

と会長の壬生臣が言うと、

「はい。」

と残りの生徒会のメンバーが、声を揃えて、返事をした。そして荷物を生徒会室におき、持ち場に向かって直行した。

壬生臣は、向かう途中で、

「浦田君。本当にすまないと思ってる。僕はパトロンという制度でなかったら…君を…僕のものにしたかった。…けど、この校則を僕が引き受けてしまったら、後の世代で、揉め事が起きてしまう…。
昔のパトロン制度の廃止は、学生の親同士が、支え合う関係性だったのを子供が、別の仕事の協力者を連れてきて支え合いの協力関係を絶ってしまって、パトロンにするという悪質な生徒が属したのが原因だと記されている。それを繰り返さない為に…僕はパトロンになれなかったんだ。本当にすまない。…でも、赤間君というパトロンが現れて良かったよ。彼は生徒会の要注意生徒リストに載ってるから、君が彼の間合いに入った事で今日、彼は約2ヶ月ぶりに登校したんだよ!君が赤間君を変えたんだ!君の功績は目に見えてわかるよ!」

と言われたが、いつもなら素直に聞けるはずの会長の言葉が、何故か、全て皮肉に聞こえる。パトロンで資金面で支えてもらってる立場の僕が人様をかえられるというのか!この人は綺麗事ばかりだな!と心の中で思ったが、

「お気持ちだけで充分です。ありがとうございます。」

と言い正門に着いたので、門に立ち、生徒に挨拶と、校則違反をしているかのチェックをする浦田であった。
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