愛情が不足しております

七瀬蓮

文字の大きさ
上 下
3 / 17

聞かされた真実

しおりを挟む
「……。目が覚めたかい?」


とももなが目を覚ましてすぐに声が聞こえた。


「はい。……ここはどこですか?」


と尋ねると、


「ここは病院。君は飲まず食わずで親御さん達も帰ってこないから、うちで保護することになった。こんなジジイだけじゃ不安だろうけど、保護施設では、君ぐらいの年齢の子がたくさんいるよ。1人連れてきたんだ。こっちおいで!
彼の名前は、秀太。君より二つ上のお兄ちゃんだよ。」


と笑顔で話す優しいおじいさんと、その横にいる綺麗な顔立ちの男の子に見惚れてしまった。
しおりを挟む

処理中です...