色恋まみれの花園

七瀬蓮

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イチとレム

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「レム様。横になった方が良さそうですか?姫が体調悪いならそこのソファーで寝ててほしいって言ってましたよ。」

とイチが言うと、

「お姫の前でそんなことできないよ。もう少し休んだら戻るから。」

と言い突っ伏したまま動けなくなってる姫を見て、

「じゃあ、あと10分は俺も一緒にいますから。ちょっとトイレだけ行ってきます。」

と言い、イチは席を外した。

「レム様。ちょっと裏で作ってきたんでこれ飲んで戻りましょうか。」

と、イチが戻ってきてカップを渡してきた。

「これは?」

とレムが尋ねると、

「トマトジュースで作った即席ミネストローネです。具は全てここにあったものなので、そこまで味の追求はできてませんが、お腹に優しいと思いますので、一口でも召し上がってください。」

と渡されて、

「ありがとう。イチ。」

と笑顔で言うとカップに口をつけて飲み始めた。

「やっぱりイチの料理好きだわ~。。染み渡る~。よし、あと少し頑張るから力を貸して!」

とレムはイチにおねだりをすると、

「もちろんでございます。」

と言い、手を伸ばした。

「レム様。歩く時は僕の肩を抱いてください。一応表向きは僕が介抱されてた側なので。辛かったら体をぎゅーって抱きしめてください。そうしたら、また休憩を早い段階で入れるようにいたします。」

と言われて、

「分かったわ。ありがとう。」

と言い2人は卓に戻った。
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