気になるあの子が死んだから。

七瀬蓮

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頼み

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「ご馳走様でした。ふぅー。食えないと思ったけど、結構食べれられたよ。…姉ちゃん。さっきの話の続きなんだけど…俺姉ちゃんが作ったタイムマシンに乗って、幸恵さんが生きてる世界線を作りたいんだ。協力してくれないかな。」


と瑛は決意表明をした。



「やはり瑛ならそう考えるよな。私の作品を知ってるから尚更。…だが、



人の生死を変えてはいけない。



と私は思っている。たって、それは未来を変えることになってしまう。英語でgrandfather paradoxという現象が起こる事を私は不安に思ってるんだ。簡単に言うと、ある人が時間を遡って、自分の血の繋がった人を殺すと、その人は生まれなくなる。…私の言いたいことは分かるよな?未来を変えることは、大きな出来事を変えてしまう恐れがある。…とはいえ、私も小さなパラドックスを起こしてしまったんだがな。」


と姉は白状をしはじめた。


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