5 / 14
妹化
しおりを挟む
み「果奈~こっち~!」
果「ごめんね遅くなっちゃって!」
今日はさっちゃんとカフェデート!
み「果奈何にする?」
果「いちごパフェ!」
み「だと思った!」
果「おいしそ~!」
み「まったく。無邪気なんだから。」
果「ん?」
み「なんでもない!それよりさ~果奈ナンパされたらしいじゃん!?」
果「え?」
み「あの10番に!」
果「ナンパだなんてそんなんじゃないよ~。」
み「果奈ふらふら~っとついていっちゃいそうだからなぁ~。」
果「そんな~。」
み「健斗君とは?そろそろ自分の気持ちを素直に解き放ってみたら?」
果「だから健斗とはそ~いうんじゃ。」
み「健斗君彼女出来たらしいよ。」
果「え!?」
うそ!?
健斗に彼女ができたの?…知らなかった。
だからあの練習試合の日もなんか変な感じだったのかなぁ。
これはおめでとうなんだよね?
でも…すごくもやもやする。
み「か~な~。」
果「あ、な、なに?」
み「うそです~。」
果「へ?」
み「健斗君に彼女出来たなんて嘘。」
果「え?」
み「これで分かったでしょ?果奈は健斗君のかとが好きなの!大好きなの!!」
果「…。でも。」
み「でもじゃな~い!!」
果「う~。」
み「いいじゃん!好きな人がいるって幸せだよ!」
果「うん…。」
み「付き合うとも~っと幸せだよ~!」
果「いいよね~みっちゃんと翔太君は!」
み「果奈も健斗君と付き合えばいいじゃん!」
果「そんなかる~く言われても。相手の気持ちもあるし。なかなか上手くいかないの!」
み「相手の気持ち?」
果「そ~だよ~。両思いになれなきゃ付き合えないでしょ!」
み「ま~ね!でも健斗君も果奈のこと好きかもしれないじゃん!」
果「それはない。」
み「なんでそんなにきっぱり断言?」
果「なんでって、絶対ない。だってすっごく友達感満載だし。女の子としてというよりは妹のように扱われてる気がする。」
み「そ~かなぁ~?」
果「うん。」
み「それでも果奈は好きなんでしょ?」
果「…うん。」
み「じゃ~アタックあるのみじゃない!?」
みっちゃんに健斗に彼女が出来たって聞いた時は嫌で嫌でたまらなくて。
嘘だって聞いて全身の力が抜けるぐらいほっとして。
あたしは健斗のことが好きなんだって改めて分かった。
分かったんだけど、アタックってどうしたらいいんだろ?
み「あ。」
果「ん?ど~したの?」
み「果奈帰ろう!」
果「え?だってまだパフェ残ってるぅ~!」
み「いいから!」
果「え~。」
「あれ!果奈ちゃん!」
み「しまった。見つかっちゃったかぁ。」
「偶然だね!」
果「10番さん!」
「おいおい。なんだよその呼び方!俺の名前は鈴木俊(すずきしゅん)!」
み「果奈行こう!」
果「あ、うん。」
鈴「待ってよ!せっかくだし一緒にお茶しようよ!」
果「え。」
み「も~果奈。いちいち反応しなくていいの!」
果「あ、うん。」
“カランカラン”
なんか会話途中な感じで出てきちゃったけど良かったのかなぁ?
み「果奈!」
果「ん?」
み「あいつは果奈のことナンパしてきた軽~い男だよ?」
果「あ、うん。」
み「しかも健斗君にもわざとぶつかりにいったりしてたやな感じの男だよ?そんなやつ相手にしちゃダメだって!」
果「うん。」
み「果奈は健斗君なんだから!ふらふらしてちゃダメなの!」
果「ふらふらしてるつもりはないんだけど。」
み「も~これだから健斗君も悩んでるんだよ~。」
果「え?」
み「とにかく!果奈は健斗君へもっと積極的にアタックしていくこと!」
アタックかぁ~。
なんか全然どうしたらいいのか思い付かない。
皆どんな風にしてるんだろ?
果「ただいまぁ。」
果母「おかえり~!」
健母「おかえりなさ~い!」
またなぜかこの家族達はうちに集合してる。
健父「果奈ちゃん!」
果母「いいからこっちきて!」
果「は、はい。」
健父「なんか少し前から健斗の様子が変なんだよ。」
果父「もしかしてお父さん達が旅行いってる間に何かあったのかい?」
果「え?」
健母「だから~その~つまり。健斗と果奈ちゃんが男女の関係になったみたいな!?」
果「ちょ、ちょっと!何言ってるんですか!?そんなこと!ないです!!」
も~何を皆で集って話してるのかと思ったらそんな話してたの!?
でもちょっと待って。
今ふと思ったけど。
それなりにいい歳の男女が一つ屋根のした一夜を二人きりで過ごして、しかもなんだかんだで同じベッドで寝ちゃって、なのに何もなかった。
これってつまり…。
あたしって女として見られてないってこと?
やっぱり妹みたいな存在としか思われてないってことなんじゃ…。
健「果奈!」
果「わ!!急に窓あけないでよ!」
健「いいじゃん!」
果「よくない!もしあたしが着替えてたりしたらど~するのよ~!」
健「そしたらラッキー!」
ラッキーって。やっぱりそんなもんだよね。
果「…なんの用事?」
健「俺この前タオル忘れてなかった?」
果「あ、うん。はい。」
健「サンキュー!」
果「うん。」
健「果奈。」
果「ん?」
健「なんかこの前はごめんな。」
果「え?あ、うん。」
健「けど、俺あいつ気に入らねぇ。」
果「鈴木君のこと?」
健「鈴木?」
果「うん。今日会って初めて名前聞いた。」
健「え!会ったのか!?」
果「うん。みっちゃんといたらたまたまお店でバッタリ。」
健「っで?」
果「で?」
健「一緒にお茶しちゃったりしたのか?」
果「ううん。うちらはすぐに帰ったよ。」
健「そっか!」
果「うん。」
健「よしよし。」
また頭ぽんぽんされたぁ。
健「いいか!絶対あいつとは会うなよ!会ってもついていったりしたらダメだぞ!」
果「うん。」
なんかこれってあたし完全に妹化してる?
妹を心配する兄じゃん!
あぁ~お先真っ暗。
まずは、女の子として見てもらえるようになるところからかぁ~。
長く険しい道のりになりそう…。
果「ごめんね遅くなっちゃって!」
今日はさっちゃんとカフェデート!
み「果奈何にする?」
果「いちごパフェ!」
み「だと思った!」
果「おいしそ~!」
み「まったく。無邪気なんだから。」
果「ん?」
み「なんでもない!それよりさ~果奈ナンパされたらしいじゃん!?」
果「え?」
み「あの10番に!」
果「ナンパだなんてそんなんじゃないよ~。」
み「果奈ふらふら~っとついていっちゃいそうだからなぁ~。」
果「そんな~。」
み「健斗君とは?そろそろ自分の気持ちを素直に解き放ってみたら?」
果「だから健斗とはそ~いうんじゃ。」
み「健斗君彼女出来たらしいよ。」
果「え!?」
うそ!?
健斗に彼女ができたの?…知らなかった。
だからあの練習試合の日もなんか変な感じだったのかなぁ。
これはおめでとうなんだよね?
でも…すごくもやもやする。
み「か~な~。」
果「あ、な、なに?」
み「うそです~。」
果「へ?」
み「健斗君に彼女出来たなんて嘘。」
果「え?」
み「これで分かったでしょ?果奈は健斗君のかとが好きなの!大好きなの!!」
果「…。でも。」
み「でもじゃな~い!!」
果「う~。」
み「いいじゃん!好きな人がいるって幸せだよ!」
果「うん…。」
み「付き合うとも~っと幸せだよ~!」
果「いいよね~みっちゃんと翔太君は!」
み「果奈も健斗君と付き合えばいいじゃん!」
果「そんなかる~く言われても。相手の気持ちもあるし。なかなか上手くいかないの!」
み「相手の気持ち?」
果「そ~だよ~。両思いになれなきゃ付き合えないでしょ!」
み「ま~ね!でも健斗君も果奈のこと好きかもしれないじゃん!」
果「それはない。」
み「なんでそんなにきっぱり断言?」
果「なんでって、絶対ない。だってすっごく友達感満載だし。女の子としてというよりは妹のように扱われてる気がする。」
み「そ~かなぁ~?」
果「うん。」
み「それでも果奈は好きなんでしょ?」
果「…うん。」
み「じゃ~アタックあるのみじゃない!?」
みっちゃんに健斗に彼女が出来たって聞いた時は嫌で嫌でたまらなくて。
嘘だって聞いて全身の力が抜けるぐらいほっとして。
あたしは健斗のことが好きなんだって改めて分かった。
分かったんだけど、アタックってどうしたらいいんだろ?
み「あ。」
果「ん?ど~したの?」
み「果奈帰ろう!」
果「え?だってまだパフェ残ってるぅ~!」
み「いいから!」
果「え~。」
「あれ!果奈ちゃん!」
み「しまった。見つかっちゃったかぁ。」
「偶然だね!」
果「10番さん!」
「おいおい。なんだよその呼び方!俺の名前は鈴木俊(すずきしゅん)!」
み「果奈行こう!」
果「あ、うん。」
鈴「待ってよ!せっかくだし一緒にお茶しようよ!」
果「え。」
み「も~果奈。いちいち反応しなくていいの!」
果「あ、うん。」
“カランカラン”
なんか会話途中な感じで出てきちゃったけど良かったのかなぁ?
み「果奈!」
果「ん?」
み「あいつは果奈のことナンパしてきた軽~い男だよ?」
果「あ、うん。」
み「しかも健斗君にもわざとぶつかりにいったりしてたやな感じの男だよ?そんなやつ相手にしちゃダメだって!」
果「うん。」
み「果奈は健斗君なんだから!ふらふらしてちゃダメなの!」
果「ふらふらしてるつもりはないんだけど。」
み「も~これだから健斗君も悩んでるんだよ~。」
果「え?」
み「とにかく!果奈は健斗君へもっと積極的にアタックしていくこと!」
アタックかぁ~。
なんか全然どうしたらいいのか思い付かない。
皆どんな風にしてるんだろ?
果「ただいまぁ。」
果母「おかえり~!」
健母「おかえりなさ~い!」
またなぜかこの家族達はうちに集合してる。
健父「果奈ちゃん!」
果母「いいからこっちきて!」
果「は、はい。」
健父「なんか少し前から健斗の様子が変なんだよ。」
果父「もしかしてお父さん達が旅行いってる間に何かあったのかい?」
果「え?」
健母「だから~その~つまり。健斗と果奈ちゃんが男女の関係になったみたいな!?」
果「ちょ、ちょっと!何言ってるんですか!?そんなこと!ないです!!」
も~何を皆で集って話してるのかと思ったらそんな話してたの!?
でもちょっと待って。
今ふと思ったけど。
それなりにいい歳の男女が一つ屋根のした一夜を二人きりで過ごして、しかもなんだかんだで同じベッドで寝ちゃって、なのに何もなかった。
これってつまり…。
あたしって女として見られてないってこと?
やっぱり妹みたいな存在としか思われてないってことなんじゃ…。
健「果奈!」
果「わ!!急に窓あけないでよ!」
健「いいじゃん!」
果「よくない!もしあたしが着替えてたりしたらど~するのよ~!」
健「そしたらラッキー!」
ラッキーって。やっぱりそんなもんだよね。
果「…なんの用事?」
健「俺この前タオル忘れてなかった?」
果「あ、うん。はい。」
健「サンキュー!」
果「うん。」
健「果奈。」
果「ん?」
健「なんかこの前はごめんな。」
果「え?あ、うん。」
健「けど、俺あいつ気に入らねぇ。」
果「鈴木君のこと?」
健「鈴木?」
果「うん。今日会って初めて名前聞いた。」
健「え!会ったのか!?」
果「うん。みっちゃんといたらたまたまお店でバッタリ。」
健「っで?」
果「で?」
健「一緒にお茶しちゃったりしたのか?」
果「ううん。うちらはすぐに帰ったよ。」
健「そっか!」
果「うん。」
健「よしよし。」
また頭ぽんぽんされたぁ。
健「いいか!絶対あいつとは会うなよ!会ってもついていったりしたらダメだぞ!」
果「うん。」
なんかこれってあたし完全に妹化してる?
妹を心配する兄じゃん!
あぁ~お先真っ暗。
まずは、女の子として見てもらえるようになるところからかぁ~。
長く険しい道のりになりそう…。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる