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キュウ
あんな強引なことをして大丈夫だっただろうか?
こちらはこんなにも気にしているのに。
相沢はいつもと何も変わらず。
相変わらず淡々と仕事をこなしている。
少しほっとするような。
あまりにもの動じなさに悔しさがこみあげるような。
複雑な気持ちだ。
「寛人!お待たせ!」
「急に両親から呼び出しなんてどうしたんだよ?嫌な予感しかしないんだけど。」
「いいからちょっと来て!」
「お前に紹介したい人がいるんだ。」
「え?」
「こっちこっち!お待たせしちゃってすまません!」
「あら~寛人君お久しぶり!」
だ、誰だ?
「覚えてないわよね~!」
「小さい頃何度か一緒にバーベキューとかしたんだぞ!お父さんの会社のお友達の大木さんとその娘さんの真美さん!」
「すっかり立派になられて!」
「いやいや。真美さんこそ!」
「ご無沙汰しております!娘の真美です。」
「水島寛人です。」
全く覚えていない。
小学2年生ぐらいまで、会社のバーベキューで会っていたらしいが。
年頃の男女を連れたこの集まりは…
「あ。ちょっと失礼します。」
相沢から着信!?
よりによってなんでこんな時に。
「あ。もしもし。課長。もうご在宅ですか?」
「どうした?」
「ちょっと。あの。」
「なんだ?」
普段仕事のこと以外で電話なんてしてきたことなかったが。
何かあったのか?
「あ。す、すみません。また改めます。」
「寛人?」
切れた。
「どなたから?仕事の話?」
「いや。なんでもない。」
「お母さん達はそろそろ行くわね!」
「え?」
「後は若いお二人で!」
「なんだよそれ。」
「じゃ~ね!」
「寛人君またな!」
「失礼します。」
やっぱりそういうことだよな。
予想通りといえば予想通りの展開。
とりあえずその気がないことを伝えてすぐに相沢に折り返し電話しよう。
「その時の寛人さんがおかしくっておかしくって!」
「そんなことあったか?」
「あったあった!あ!すみません同じのおかわり下さい!」
「かしこまりました。」
「真美さん。飲みすぎじゃないですか?」
「大丈夫!久しぶりの寛人さんとの再会だもん!楽しまなきゃ!」
はぁ。そろそろホントにお開きにしないと。
「真美さんお住まいは?」
「ん?」
「タクシー呼ぶから。」
「寛人さんちがいい!」
「真美さん。」
「寛人さんちに行きたい。」
ちょっと前までの俺なら。
このまま流れで家に連れて帰っていた。
けど今は。
「ごめん。」
「…じゃ~せめて朝まで付き合って!」
「え?」
「も~私の愚痴!朝まで聞いて!それぐらいしてくれてもいいでしょ!?」
結局朝まで元カレの話を聞かされた。
振られた直後でやけになってこの話にものったらしい。
いい迷惑だ。
始発で帰宅。
疲れ果て倒れ込むように寝てしまった。
こちらはこんなにも気にしているのに。
相沢はいつもと何も変わらず。
相変わらず淡々と仕事をこなしている。
少しほっとするような。
あまりにもの動じなさに悔しさがこみあげるような。
複雑な気持ちだ。
「寛人!お待たせ!」
「急に両親から呼び出しなんてどうしたんだよ?嫌な予感しかしないんだけど。」
「いいからちょっと来て!」
「お前に紹介したい人がいるんだ。」
「え?」
「こっちこっち!お待たせしちゃってすまません!」
「あら~寛人君お久しぶり!」
だ、誰だ?
「覚えてないわよね~!」
「小さい頃何度か一緒にバーベキューとかしたんだぞ!お父さんの会社のお友達の大木さんとその娘さんの真美さん!」
「すっかり立派になられて!」
「いやいや。真美さんこそ!」
「ご無沙汰しております!娘の真美です。」
「水島寛人です。」
全く覚えていない。
小学2年生ぐらいまで、会社のバーベキューで会っていたらしいが。
年頃の男女を連れたこの集まりは…
「あ。ちょっと失礼します。」
相沢から着信!?
よりによってなんでこんな時に。
「あ。もしもし。課長。もうご在宅ですか?」
「どうした?」
「ちょっと。あの。」
「なんだ?」
普段仕事のこと以外で電話なんてしてきたことなかったが。
何かあったのか?
「あ。す、すみません。また改めます。」
「寛人?」
切れた。
「どなたから?仕事の話?」
「いや。なんでもない。」
「お母さん達はそろそろ行くわね!」
「え?」
「後は若いお二人で!」
「なんだよそれ。」
「じゃ~ね!」
「寛人君またな!」
「失礼します。」
やっぱりそういうことだよな。
予想通りといえば予想通りの展開。
とりあえずその気がないことを伝えてすぐに相沢に折り返し電話しよう。
「その時の寛人さんがおかしくっておかしくって!」
「そんなことあったか?」
「あったあった!あ!すみません同じのおかわり下さい!」
「かしこまりました。」
「真美さん。飲みすぎじゃないですか?」
「大丈夫!久しぶりの寛人さんとの再会だもん!楽しまなきゃ!」
はぁ。そろそろホントにお開きにしないと。
「真美さんお住まいは?」
「ん?」
「タクシー呼ぶから。」
「寛人さんちがいい!」
「真美さん。」
「寛人さんちに行きたい。」
ちょっと前までの俺なら。
このまま流れで家に連れて帰っていた。
けど今は。
「ごめん。」
「…じゃ~せめて朝まで付き合って!」
「え?」
「も~私の愚痴!朝まで聞いて!それぐらいしてくれてもいいでしょ!?」
結局朝まで元カレの話を聞かされた。
振られた直後でやけになってこの話にものったらしい。
いい迷惑だ。
始発で帰宅。
疲れ果て倒れ込むように寝てしまった。
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