こんなはずじゃなかったのに。思わぬ恋のその先は。

あい

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じゅう

「相沢?」
「三津屋君!」
「なんかいつもと雰囲気違うからビックリした。」
「だ、だよね。」

やっぱり失敗だった?
ドレスも髪型もあまりにも私には。

「可愛いじゃん!」
「え~!」
「え~ってなんだよ!」
「だって。」
「その髪型もいいし!」
「あ、ありがとう。なんだか慣れなくて落ち着かないけど。」
「あは!あっちで受付してる。行こう!」
「うん!」

「琴美ちゃん今日雰囲気違うね!」
「相沢さんいいじゃん!」

な、なんかやっぱり五年前の着てくれば良かった。
絶対皆変に思ってる。
私がこんなステキなドレス着てくるなんて。
課長のハイセンスが…。
はぁ~。

「新郎新婦のご入場です!」
「わぁ~!!」

南さんとってもステキ!!
キラキラしてる!
はぁ~思わずうっとりしてしまう。
幸せそうでこっちまで暖かい気持ちになる。
結婚かぁ。
これから一生一緒にいるんだもんなぁ。
すごいなぁ。
私にはまだまだ未知な世界。



「いやぁ~いい式だったな!」
「結婚したくなるよね!」
「ホントホント!」

披露宴が終わって幸せそうな二人の姿をみて皆温かい気持ちになって。
はぁ。来れて良かったぁ。

「相沢!」
「三津屋くん!」
「いい式だったな!」
「うん!」
「二次会行くだろ?」
「私はここまでで。」
「え!行かないのかよ!」
「うん。もう充分幸せ分けてもらったから!」
「…そっか。あ!記念に写真とっとこ!」
「え?」
「相沢がおめかししてる記念!」
「おめかしって!」
「レアだから残しとかなきゃ!」
「もぉ~!」
「はい!チーズ!」
「なんかやだぁ。」
「いいじゃん!かわいいかわいい!」
「もぉ~そうやって適当に~。」
「本心本心!」
「うそだぁ~。」
「あ!三津屋く~ん!二次会行くでしょ!?」
「おう!」
「二次会までの間駅前のファミレスで皆で時間潰そうって!」
「わかった!」
「じゃ~私は行くねまたね!」
「おう!」

それにしても三津屋くんは皆に好かれててすごいなぁ。
今日も顔が広いからずっと誰かしらと親しそうに話してたし。
私は、楽しかったけどやっぱり人とフリートークするの苦手だぁ。
コミュ力低めな私にはハードな1日だったなぁ。
でもそれ以上にステキな時間だったけど!


「相沢帰るぞ。」
「え?課長?」
「なんだよ?二次会出ないんだろ?」
「あ。はい。課長も出ないんですか?」
「あぁいうのは若い奴らで盛り上がればいいだろ。」
「若いやつらって。課長だってまだまだ若いじゃないですか!」
「相沢は24だっけ?」
「はい。」
「…だよな。」
「もうすぐ25になりますけどね!課長は33歳ですよね?まだまだ若いですよ!っというかその若さで課長とかホント仕事面では尊敬してます!」
「ん?なんかひっかかるな~。」
「そうですか?」
「ったく!」
「えへ。」

なんだろ。
課長で上司なのに。
普通に会話してしまってる。
楯突いた過去があるから?
言いたいことを言えてしまってる。

「飲みなおすか!」
「え?」
「行くぞ。」
「いえいえ!もう帰ります!」
「ダメ!課長命令!」
「またですか~!職権乱用よくないです!」
「どうせ帰っても寝るだけだろ?」
「もう帰って休みましょ。」
「じゃぁ送ってく。」
「え?」
「それならいいだろ?」
「いやいや!大丈夫です!お酒もそんなに飲んでないですしちゃんと帰れますから。」
「そういう問題じゃないだろ。」
「え?」
「ほら。タクシー来た。住所言え。」
「えっ。でも。」
「早く。」
「えっと…。」

どうしよう。
タクシーが走り出して今更気がついてしまった。
思ったよりも距離が近い。
普段こうやって並んで座ることなんてないから。

「疲れたろ。着くまで寝てていいぞ。」

そう言って肩に手を掛けて引き寄せられてしまった。
課長の肩にちょうど頭がことんと乗っかる。
重くないかな。
目はつむってみるもののとても休まる状態じゃない。
むしろ緊張して息苦しい。
早く着いて解放されたい!

「着いたぞ。」
「ん?わ!すみません!」

休まらないとかいいつつ私ってば、いつの間にか寝ちゃってた!

「お休み。」

“ちゅっ”

「お、おやすみなさい。」

当たり前のようにさらっとキスをしていなくなる。
課長やっぱり遊び慣れてる!
課長とのキス。
さらっとしたり。長かったり。激しかったり。
バリエーションが沢山あって。
その度にドキドキさせられて。
その度に忘れられなくさせられてしまう。

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