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じゅうに
「今週金曜日の夜は空けとけよ。」
「えっ?」
「親睦会あるから。お前も色々顔売っといたほうがいい。」
「わ、分かりました。」
一瞬変な期待を抱いてしまった自分が恥ずかしい。
そんなお誘いあるわけないし、あってはいけないことなのに。
距離感に気を付けなきゃいけないのに。
最近の自分に自分自身がビックリしてしまう。
親睦会。
苦手な空間。
課長は人当たりがよくて社内外問わず信頼もある。
今日も常に話がはずんでいる。
それは三津屋君も同じ。
なんとなく二人は似ている。
お手洗いといって逃げてきてしまっている私とは大違い。
ふぅ。戻りたくないなぁ。
「相沢?大丈夫?」
「み、三津屋くん!」
しまった!さぼっていたのばれちゃった!
「う、うん!大丈夫!」
「いずらかったら俺の横に来る?適当に話ふったり流したりできるし!」
「え?」
「相沢こういうの苦手だろ?」
「うん…。ありがとう。」
さすが同期。
お手洗いから戻ってさりげなく三津屋君の横に座る。
三津屋君は言ってくれた通り気を遣ってくれて。
お陰様でなんとかこの場を乗り切れそう。
申し訳ない気持ちと感謝の気持ちと。
今度何かお礼しないとね!
「三津屋君は彼女とかは?」
「わぁ!それ私も聞きたいです!」
「私も!」
「こんないい男を女の子がほっとかないだろ~!」
確かに!
でもそういえば三津屋君のそえいう話聞いたことなかったかも。
「いやいや俺なんか全然ですよ~!」
さすがの三津屋君もこの手の話は苦手なのかな?
今までと調子が違うのが私にでも分かる。
「いやぁ~ホントもう勘弁してください!」
くくく。なかなか見られない三津屋君のたじたじな姿。
「相沢。」
「課長。」
「他の部署のやつとばっかいないでこっちにこい。」
「す、すみません。」
「取引先にも紹介するし。」
「はい。」
「なんの為にお前をよんだか。」
「すみません。」
「…俺の隣にいろ。」
「分かりました。」
「三津屋君。ありがとう。私いくね。」
「お、おう!」
いくら苦手とはいえ。
これはお取引先との関わりの場で。
仕事の一環でもあるんだった。
仕事としてしっかりやらなきゃ!
「いつもお世話になっています。相沢琴美です。」
「あ!もしかしていつも電話応対してくれてるこ?」
「あ。はい!」
「感じいいよね~っていつも言ってるんだよ!」
「いえ!そんな!」
「相沢は事務処理も的確で助かってるんですよ!」
「そうなんだね!いいアシスタント持ってて羨ましいよ!」
「ありがとうございます!」
「飲んでる?これ美味しいから飲んでみて!」
「あ。はい!頂きます!」
「ど?」
「美味しいです!」
「良かった良かった!まだまだあるから!」
「ありがとうございます!」
うぅ~日本酒キツイ。
でも断れない。
社会人たるものお付き合いも仕事のうち!
頑張らねば!!
ん~でもさすがにキツくなってきたぁ。
「あ。すみませんちよっと失礼します。相沢。」
「はい。」
「こっち。」
課長に連れられてお手洗いの方へ。
「課長?どうかしましたか?」
「お前大丈夫か?」
「何がですか?」
「酒飲みすぎだろ。」
「だ、大丈夫です!」
「どこがだよ。水もらってきたけど飲むか?」
「あ。はい。ありがとうござ。んっ。」
水欲しいって言ったけど。
口うつしだなんて聞いてない!!
えっ。ちょっ待って。うまく飲み込めない。
「こら。こぼしすぎ。」
「す、すみません。ってか課長!」
「もう一回。」
「んっ。ん~。」
上手く息継ぎができないままのキス。
苦しくてくらくらする。
「はぁっあっん。」
「あぶなっ。」
気持ちいいような苦しいようなで。
力が抜けてしまった。
「立てるか?」
「は、はい。すみません。」
「後は自分で飲め。」
そう言ってグラスを渡されて。
行っちゃった。
「えっ?」
「親睦会あるから。お前も色々顔売っといたほうがいい。」
「わ、分かりました。」
一瞬変な期待を抱いてしまった自分が恥ずかしい。
そんなお誘いあるわけないし、あってはいけないことなのに。
距離感に気を付けなきゃいけないのに。
最近の自分に自分自身がビックリしてしまう。
親睦会。
苦手な空間。
課長は人当たりがよくて社内外問わず信頼もある。
今日も常に話がはずんでいる。
それは三津屋君も同じ。
なんとなく二人は似ている。
お手洗いといって逃げてきてしまっている私とは大違い。
ふぅ。戻りたくないなぁ。
「相沢?大丈夫?」
「み、三津屋くん!」
しまった!さぼっていたのばれちゃった!
「う、うん!大丈夫!」
「いずらかったら俺の横に来る?適当に話ふったり流したりできるし!」
「え?」
「相沢こういうの苦手だろ?」
「うん…。ありがとう。」
さすが同期。
お手洗いから戻ってさりげなく三津屋君の横に座る。
三津屋君は言ってくれた通り気を遣ってくれて。
お陰様でなんとかこの場を乗り切れそう。
申し訳ない気持ちと感謝の気持ちと。
今度何かお礼しないとね!
「三津屋君は彼女とかは?」
「わぁ!それ私も聞きたいです!」
「私も!」
「こんないい男を女の子がほっとかないだろ~!」
確かに!
でもそういえば三津屋君のそえいう話聞いたことなかったかも。
「いやいや俺なんか全然ですよ~!」
さすがの三津屋君もこの手の話は苦手なのかな?
今までと調子が違うのが私にでも分かる。
「いやぁ~ホントもう勘弁してください!」
くくく。なかなか見られない三津屋君のたじたじな姿。
「相沢。」
「課長。」
「他の部署のやつとばっかいないでこっちにこい。」
「す、すみません。」
「取引先にも紹介するし。」
「はい。」
「なんの為にお前をよんだか。」
「すみません。」
「…俺の隣にいろ。」
「分かりました。」
「三津屋君。ありがとう。私いくね。」
「お、おう!」
いくら苦手とはいえ。
これはお取引先との関わりの場で。
仕事の一環でもあるんだった。
仕事としてしっかりやらなきゃ!
「いつもお世話になっています。相沢琴美です。」
「あ!もしかしていつも電話応対してくれてるこ?」
「あ。はい!」
「感じいいよね~っていつも言ってるんだよ!」
「いえ!そんな!」
「相沢は事務処理も的確で助かってるんですよ!」
「そうなんだね!いいアシスタント持ってて羨ましいよ!」
「ありがとうございます!」
「飲んでる?これ美味しいから飲んでみて!」
「あ。はい!頂きます!」
「ど?」
「美味しいです!」
「良かった良かった!まだまだあるから!」
「ありがとうございます!」
うぅ~日本酒キツイ。
でも断れない。
社会人たるものお付き合いも仕事のうち!
頑張らねば!!
ん~でもさすがにキツくなってきたぁ。
「あ。すみませんちよっと失礼します。相沢。」
「はい。」
「こっち。」
課長に連れられてお手洗いの方へ。
「課長?どうかしましたか?」
「お前大丈夫か?」
「何がですか?」
「酒飲みすぎだろ。」
「だ、大丈夫です!」
「どこがだよ。水もらってきたけど飲むか?」
「あ。はい。ありがとうござ。んっ。」
水欲しいって言ったけど。
口うつしだなんて聞いてない!!
えっ。ちょっ待って。うまく飲み込めない。
「こら。こぼしすぎ。」
「す、すみません。ってか課長!」
「もう一回。」
「んっ。ん~。」
上手く息継ぎができないままのキス。
苦しくてくらくらする。
「はぁっあっん。」
「あぶなっ。」
気持ちいいような苦しいようなで。
力が抜けてしまった。
「立てるか?」
「は、はい。すみません。」
「後は自分で飲め。」
そう言ってグラスを渡されて。
行っちゃった。
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