公爵家三男に転生しましたが・・・

婚約準備は、、、

注文していたドレスなどの調整も済み、後は

卒業を待つのみになった。

卒業の翌日に王宮での婚約調印式、翌々日には

王宮での卒業パーティーと続くのだが、、、



王都の学校　魔法校舎

王女「ねぇ～！お願いだからぁ～！」

レティ「マリアス王女、本当にそろそろ諦めて

下さい。それよりお相手はまだお決めには？」

王女「だぁ～かぁ～らぁ～！いないのよ！！」

レティ「でしたら、聖国の王太子でいいでは

ありません？」

王女「多妻国じゃない！いやよぉ～！」

(いやよぉ～！じゃなく、行って欲しいのだけ

ど、、、他国に嫁いで行ってくれたら１番嬉し

いのよ！！)

レティ「では、本当にどうされるのですか？」

王女「レティシアは相手がいるから私の気持ち

なんかわからないのよぉ～！」

(わかりたくも！知りたくないわよ！！)



「あらっ！マリアス王女にレティシア嬢、

久しぶりですわね。」

その場に第３者が登場した。


王女「あっ、ローズ様。」

レティ「ローズ様、お久しぶりです。お会い

出来て嬉しいです。」


王女にとっては苦手な女性だが、レティシアに

とっては今の状況においては女神に等しかった

ローズ・レーウェンス前公爵夫人であり、先王

の妹であり、元王女である。

王女「私もお会い出来て嬉しいですわ。」

ローズ「あらっ？そう？ところで、マリアス王

女？もう卒業ですのに決まった方がいらっしゃ

らないそうですわね？どうされますの？卒業

までに相手がいない場合は縁談からの選択に

なりますけど、決められました？」

王女「いえ、その、、まだ、、」

ローズ「早々に縁談から選ばれますのよね？

学生の間に相手が決まらない場合の決まりは

ご存知よね？聞いてません？」

王女「いえ、ですが、、まだ卒業まで、、」

ローズ「あらっ？卒業まであと１週間ですの

に卒業直前に相手が決まりますの？」

王女「あの～、シっ、シアンとか、、、」

ローズ「シアン？あらっ？候補者にシアンは

入っていたかしら？レティシア嬢？」

レティ「いえ、シアンは候補の段階でお断りし

ております。ローズ様」

王女「レっ、レティシア！」

ローズ「マリアス王女、王宮に戻って、縁談

相手から早々に選ばれませ！さぁ、馬車に、」

王女「ローズ様、、あの、、」

ローズ「さあ、馬車に！！」

王女「はい、では、、、」


ローズの有無を言わせぬ態度に負け、王女は

馬車に乗り、王宮に帰って行った。

馬車を見送り、、、

ローズ「本当に困った王女に育ったわねー。」

レティ「はい、ローズ様のお蔭で助かりまし

た。ありがとうございます。」

ローズ「レティシアも大変でしたね！」

レティ「はい。ですが、もうすぐですので、」

ローズ「そうですわね。王女は他国に嫁ぐの方

が良いかもしれないわ。」

レティ「はい、私もその様に思います。」


王女の他国行きがほぼ決定になるかも、、、、

しれない。



ローズ「ライガスお兄様に今度、会いましょう

と伝えておいて。」

レティ「はい。お祖父様に伝えます。」

ローズ「では、またね！」

レティ「はい。また。」