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神さま

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「なあ、湊人。前に俺に胸を見せてなにかあるか聞いたろ? あれって俺には視ることが出来ないなにかがあるんだよな?」

「うん。悪魔との契約の証がある」

「その悪魔って、名前名乗ったか?」

「ツァラオヘルって言ってた」

「ツァラオヘルか…」
蓮は、顎に手を当てて考え出した。

「なんかどこかで聞いたような…」
「蓮?」

「なあ、俺、もう一つ湊人に隠してる事がある。前世とか悪魔とか散々驚くことがあったけど、今から言うことを聞いたら「は?」って言うと思う」

「うん。何?」
さすがに色々あって、これ以上驚くことはないと思っていた。

「実は俺さ、神木蓮として生まれる前、神様だったんだ」
「は?」
「やっぱりそういう反応になるよな」
蓮は苦笑いを浮かべた。
「神様ってどういうこと?」
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