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黒いモヤ
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衣服を整え、ベッドの上でしばらく余韻に浸っていると、蓮が思い出したように言った。
「あ、そうだ。俺、この部屋に悪魔が現れたなら、ヤツが残した何かを感じとれるかと思ったんだけど…やっぱり今の俺じゃ何も感じないな…」
「蓮は小さい頃、悪魔が見えてた?」
「あ~、どうかな…? それっぽいのはいたかも…」
「ツァラオヘルが言ってた。小さい頃、蓮は自分の存在に気づいたって…。オレの頭のあたりを飛んでいたら、祓うような素振りをしてたって…」
「え…あ…そうかも…、昔、湊人の頭に黒いモヤのようなものがあるのを見た。
はっきり悪魔の形を見たわけじゃないんだけど、その黒いモヤが良くないものだっていうのはわかったんだ。
だから、湊人から離れるように念を込めて湊人の頭を撫でてた」
湊人は納得したように頷いた。
「そのおかげで、オレからツァラオヘルが離れていったんだ。そのあとはずっと遠くから見てたって言ってたから」
「俺のした事は、無駄じゃなかったんだな」
蓮は嬉しそうに湊人の頭を撫でた。
「あ、そうだ。俺、この部屋に悪魔が現れたなら、ヤツが残した何かを感じとれるかと思ったんだけど…やっぱり今の俺じゃ何も感じないな…」
「蓮は小さい頃、悪魔が見えてた?」
「あ~、どうかな…? それっぽいのはいたかも…」
「ツァラオヘルが言ってた。小さい頃、蓮は自分の存在に気づいたって…。オレの頭のあたりを飛んでいたら、祓うような素振りをしてたって…」
「え…あ…そうかも…、昔、湊人の頭に黒いモヤのようなものがあるのを見た。
はっきり悪魔の形を見たわけじゃないんだけど、その黒いモヤが良くないものだっていうのはわかったんだ。
だから、湊人から離れるように念を込めて湊人の頭を撫でてた」
湊人は納得したように頷いた。
「そのおかげで、オレからツァラオヘルが離れていったんだ。そのあとはずっと遠くから見てたって言ってたから」
「俺のした事は、無駄じゃなかったんだな」
蓮は嬉しそうに湊人の頭を撫でた。
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