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お友達になりたいんです:
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お友達になりたいんです:
ゲームを初めて早半年。
レベルが50を超えてきた辺りからなかなか上がりにくくなってきた。
それでもモンスター狩りは好きだし、野良パーティーを組んで高レベルのボスモンスターを周回したりして徐々に上がってはきている。
最近はゲームをする新規ユーザーが増えたせいか【セドルの街】でイベントなんかも多くあるみたいで、少し拠点を移してゲームをしていることが多いかな。
この間の新規アップデートで家を買うことが出来るようになったみたいだし、せっかくだから【セドルの街】に買った。
家は宿泊所や作業場、倉庫の役割も兼ねているみたいで、自分の好きなようにコーディネートもできるようだった。
錬金や調理をするには街にある作業場を借りてしないといけないから一々お金がかかるし、鞄が一杯になると売店の倉庫とかに預けないといけないから移動も面倒くさい。
生産にも力を入れ始めた時だったから丁度良かった。
相変わらず野良パーティーを組むときには「弓職です」なんていうとあからさまに嫌がられることもある。
一緒に回ったことのある人だと話は早いが、団体イベントなんかではこのやり取りが面倒くさくなって徐々にソロで出来るイベントを回る事が増えた。
弓の何が悪いんだ。
近距離~遠距離まで行けるんだぞ!
確かに1本1本は弱いかもしれないけど、スキルも上位になると威力が強くなるし!
近々のアップデートでは新しい弓スキルも出るらしいし!
なんて1人で怒っている時期もあったなー。
いまとなっては慣れてきたから気にしないけど。
今回のイベントは【セドルの街】の新人冒険者(NPC)の戦闘補助らしく所謂護衛のクエストだった。
クエスト自体はそこまで難しくはないし、イベントモンスターがドロップするアイテムが錬金や調理にも使えるアイテムもあるらしいから周回する予定だ。
このゲームのすごいところはストーリーが細かくてイベントでも1回は必ず流れる。
その後の周回には特に何も無いんだけど。
ストーリーは要らないからスキップとか思う人もいるかもしれないけど、どんな経緯でイベントが始まったのかがわかるし、サブキャラの登場人物1人1人にも実はちゃんと名前があるらしい。
仲良くなったら名前教えてくれたりとか、会話の選択肢が出てきたりとかもあるとか。
こんな細かいところまで設定されてるのはすごいよね。
いつも通りイベントに参加するために【始まりの草原】に出ようとするといつもいる門番とは少し違う制服を着た人が立っていた。
なんかイベント仕様で変わったのかな?
NPCに話しかけると親密度が上がるし、会話が増えたり、クエストをお願いされるのが楽しくて普段から積極的に話かけたりしてたけど初めて見るキャラクターだな。
身長は高めでがっしりとした体形。
真っ黒の短髪に少し強面だけど整った顔つき。
うわっ! 正統派スポーツイケメンって感じ!
絶対柔道とか剣道してるタイプでしょ!
てか、門番にしては若くないか?
警備隊の人って結構おじさんが多かった気がするけど。
「新しい警備隊の人? 」
「はい、これから冒険ですか? お気をつけて」
話しかけるを選択するととこっちをみて完璧な笑顔で返答してきた。
やっぱ始めは機械的というか、素っ気ないなー。
けど仲良くなればどんどん敬語がなくなったり、もっと親密な感じになったりするから面白いんだよね。
再度話しかけると選択肢が出てきた。
えーっと「何歳なの?」って聞いてみるか。
選択肢を選ぶと少し顔が曇ってしぶしぶながらも答えた。
「……22です」
ええっ!? 22歳!?
警備隊にしては若すぎないか!!?
年齢を言ったら馬鹿にされると思って顔を顰めたのかな?
いや、ゲーム内だからありかもだけど、その見た目で22って!
私よりも年上だと思った!!
更に話しかけるとこれまた選択肢。
「王都の警備隊?」
え? この子王都の警備隊なの!?
確か公式情報では王都の警備隊ってエリートでなるのは難関とかなかったっけ?
うわあ、こんな所でエリートに会っちゃったよ!
しかも若くてイケメン!
これは仲良くなりたい! それで一緒に狩りをしたい!!
それから私は時間が許す限りこの子に話しかけた。
名前はエドウィンというらしく、もともと無口なのかうん。とか違う。っていう返事が多かったけど。
それでもあっち行けとか拒否しない辺り仲良くなれそうだ。
ステータスで見たら知り合いになってたから、これから積極的に話しかけて行こう。
「ふふふ~。また楽しみが増えた~」
たまたま気になって話しかけたけど、思ったよりいい子を見つけたみたいだ。
明日仕事が終わってログインしたらまた話しかけよう。
プレゼントとかあげたりできるかな?
一緒に狩りにも行ってみたいし。
NPCの育成仕様もあるみたいだから一緒に狩ればどんどん強くなるかも。
あの体格だからきっと両手剣とか使ってるよね。
考えたらウキウキが止まらない。
ああ、早く仲良くなりたいな~。
ゲームを初めて早半年。
レベルが50を超えてきた辺りからなかなか上がりにくくなってきた。
それでもモンスター狩りは好きだし、野良パーティーを組んで高レベルのボスモンスターを周回したりして徐々に上がってはきている。
最近はゲームをする新規ユーザーが増えたせいか【セドルの街】でイベントなんかも多くあるみたいで、少し拠点を移してゲームをしていることが多いかな。
この間の新規アップデートで家を買うことが出来るようになったみたいだし、せっかくだから【セドルの街】に買った。
家は宿泊所や作業場、倉庫の役割も兼ねているみたいで、自分の好きなようにコーディネートもできるようだった。
錬金や調理をするには街にある作業場を借りてしないといけないから一々お金がかかるし、鞄が一杯になると売店の倉庫とかに預けないといけないから移動も面倒くさい。
生産にも力を入れ始めた時だったから丁度良かった。
相変わらず野良パーティーを組むときには「弓職です」なんていうとあからさまに嫌がられることもある。
一緒に回ったことのある人だと話は早いが、団体イベントなんかではこのやり取りが面倒くさくなって徐々にソロで出来るイベントを回る事が増えた。
弓の何が悪いんだ。
近距離~遠距離まで行けるんだぞ!
確かに1本1本は弱いかもしれないけど、スキルも上位になると威力が強くなるし!
近々のアップデートでは新しい弓スキルも出るらしいし!
なんて1人で怒っている時期もあったなー。
いまとなっては慣れてきたから気にしないけど。
今回のイベントは【セドルの街】の新人冒険者(NPC)の戦闘補助らしく所謂護衛のクエストだった。
クエスト自体はそこまで難しくはないし、イベントモンスターがドロップするアイテムが錬金や調理にも使えるアイテムもあるらしいから周回する予定だ。
このゲームのすごいところはストーリーが細かくてイベントでも1回は必ず流れる。
その後の周回には特に何も無いんだけど。
ストーリーは要らないからスキップとか思う人もいるかもしれないけど、どんな経緯でイベントが始まったのかがわかるし、サブキャラの登場人物1人1人にも実はちゃんと名前があるらしい。
仲良くなったら名前教えてくれたりとか、会話の選択肢が出てきたりとかもあるとか。
こんな細かいところまで設定されてるのはすごいよね。
いつも通りイベントに参加するために【始まりの草原】に出ようとするといつもいる門番とは少し違う制服を着た人が立っていた。
なんかイベント仕様で変わったのかな?
NPCに話しかけると親密度が上がるし、会話が増えたり、クエストをお願いされるのが楽しくて普段から積極的に話かけたりしてたけど初めて見るキャラクターだな。
身長は高めでがっしりとした体形。
真っ黒の短髪に少し強面だけど整った顔つき。
うわっ! 正統派スポーツイケメンって感じ!
絶対柔道とか剣道してるタイプでしょ!
てか、門番にしては若くないか?
警備隊の人って結構おじさんが多かった気がするけど。
「新しい警備隊の人? 」
「はい、これから冒険ですか? お気をつけて」
話しかけるを選択するととこっちをみて完璧な笑顔で返答してきた。
やっぱ始めは機械的というか、素っ気ないなー。
けど仲良くなればどんどん敬語がなくなったり、もっと親密な感じになったりするから面白いんだよね。
再度話しかけると選択肢が出てきた。
えーっと「何歳なの?」って聞いてみるか。
選択肢を選ぶと少し顔が曇ってしぶしぶながらも答えた。
「……22です」
ええっ!? 22歳!?
警備隊にしては若すぎないか!!?
年齢を言ったら馬鹿にされると思って顔を顰めたのかな?
いや、ゲーム内だからありかもだけど、その見た目で22って!
私よりも年上だと思った!!
更に話しかけるとこれまた選択肢。
「王都の警備隊?」
え? この子王都の警備隊なの!?
確か公式情報では王都の警備隊ってエリートでなるのは難関とかなかったっけ?
うわあ、こんな所でエリートに会っちゃったよ!
しかも若くてイケメン!
これは仲良くなりたい! それで一緒に狩りをしたい!!
それから私は時間が許す限りこの子に話しかけた。
名前はエドウィンというらしく、もともと無口なのかうん。とか違う。っていう返事が多かったけど。
それでもあっち行けとか拒否しない辺り仲良くなれそうだ。
ステータスで見たら知り合いになってたから、これから積極的に話しかけて行こう。
「ふふふ~。また楽しみが増えた~」
たまたま気になって話しかけたけど、思ったよりいい子を見つけたみたいだ。
明日仕事が終わってログインしたらまた話しかけよう。
プレゼントとかあげたりできるかな?
一緒に狩りにも行ってみたいし。
NPCの育成仕様もあるみたいだから一緒に狩ればどんどん強くなるかも。
あの体格だからきっと両手剣とか使ってるよね。
考えたらウキウキが止まらない。
ああ、早く仲良くなりたいな~。
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