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1章ラギルダンジョン編
ラギルダンジョン
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ラギルダンジョン2層
俺たちがラギルダンジョンに入って、3時間が経過していた。1層~5層は、強くてEランク級のモンスターしか出ないらしい。なので俺たちは5層まで行き戻ってくるのが今回の任務だ。今回の目標は全員が1度はモンスターを殺すこと。緑色で子供のような見た目のゴブリンや、RPGでよくでてくるスライムなどのFランク級のモンスターでもいい。
今のところは、けが人はいない。いても回復魔法ですぐに治る。
今更ながら、生き物を殺すということがどういうことかを理解し、殺した後に吐いてしまっているクラスメイトもいる。女子だけじゃなくて、男子にも結構いる。そんなクラスメイトを見て、りさちゃん先生や一部のクラスメイトは、心配そうに見ている。背中をさすったり、声をかけたりして元気を出させようとしている。
ゴブリンとか人間に似ているからきついんだろうな…。
剥ぎ取りや、素材集め、魔石集めは騎士団の方がやってくれてる。魔石とは魔物を倒した時に現れる石のことでこの中には魔力がある。なので魔石を加工して魔道具を作るのだ。
魔道具は魔法の効果を込めた道具でこの世界では生活必需品になるくらい大事らしい。
俺もゴブリンと対峙したが、マジックで地面から棘のようなものを膝に貫通させ、体勢を崩した所を剣で首を切った。
住野さんは心配そうに見ていたが、俺が怪我がないことを確認すると、ほっと一息ついていた。
けど、住野さんがスライムを、火の魔法で倒したあと元気そうに振舞っていたけど、顔色が悪かったので声をかけて落ち着かせた。
大垣も全力でゴブリンを殴って倒していた。ゴブリンがぶっ飛んでいるのを見て、今更ながらこんなに強い拳を受けたんだなっと実感した。 まともに貰わなくてよかった…
王角も魔法と剣で倒していたが、明らかにオーバーキルとしか思えない威力を出していた。それはただ、凄いの一言に尽きた。
ただまぁ、この探索に関して気になることがある。この列の1番前にいるのが、キリカ魔法師団長、殿にラクルス騎士団長が居る。そして、俺が「無」職でこの中で一番弱いので、1番安全と言われたラクルス団長の前にいる。そして俺の目の前に勇者と大垣がいる。
こいつら2人は魔物を倒しても絶対にここに帰ってくる。まぁ、安全面から言えば確実なんだけど、少し気になる。
そのまま、誰も怪我をすることなく、折り返し地点である。5階に到着した。ここまで何も起こらず、トラップに引っかかることもなかった。全員が1人一体以上の魔物を倒している。嘔吐しているやつも居れば、気絶している奴もいる。そういうやつは、騎士団におぶってもらっている。
住野さんも何体か倒していて、顔が真っ青だ。逆に勇者や、大垣にはあまりそう言う顔はしていない。何体も倒していた。日本人として見れば、明らかに異常者だがな。
むしろ、ここで顔を悪くしていないものは気が狂っているとしか思えない。住野さんたちの反応が正常だ。
6階に降りる階段を見つけたところで、キリカ団長が
「これより、ラギルダンジョンからの撤退行動を開始する。ここの魔物が弱いとはいえ気を抜かないように。トラップには最大限注意をしなさい!」
そう宣言して、ラギルダンジョンからの撤退を開始する。
「へっ!こんなダンジョン余裕だぜ!」
大垣がそう言って余裕をぶちかまし、近くの岩を殴る。その瞬間だった。
「へ?」
地面が急に赤く光り、円のようなものを描いている。その中には俺、王角、大垣、ラクルス団長がいた。
そして、この世界に転移した時に似たような光を発し、俺たちを包んだ。
住野さんが「司馬くん!」と俺を呼ぶ声が聞こえるが反応出来ず、目を閉じた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「うっ…うっ…ここは?」
さっきまで見ていた景色とは違っていた。
周りを見ると、俺だけでなく王角、大垣、ラクルス団長もいる。全員無事だったのが唯一の救いだ。
「…そ、そんな…。こ…ここは間違いないラギルダンジョン30層だ!」
な…そんなことがあるのか!?つまり転移してしまったということだ!くっそ!!最悪だ。資料によると、30層辺りからはCランク級の魔物が出現する。そして、Cランク級の討伐に必要な最低レベルは35…
王角も成長促進があるとはいえ、まだ10にも達していないはずだ。大垣も同じだろう。俺なんかまだレベル1だ…ラクルスさんがレベル60を超えているとはいえ、俺たち3人の足でまといを引き連れて5層まで戻るのは難しいだろう。
「…私が先導して5層まで戻る。魔物の討伐は私がやろう…ただ御使い様に戦闘中構っている暇はない。すまないが戦闘になったら各自で離れてやり過ごしてくれ。」
「待ってください!それではラクルスさんが危険です!俺たちも戦わせてください!!なぁ、翔!!」
「あぁ、俺もやらせてくれ。邪魔はしないからよ。」
「…わかった。私が指示をするからそれに従ってくれ。だが、無茶はするな。俺の指示より御使い様の身を優先してください。」
「わかりました。」「おぉ!」
そうして5層までもどる計画がたてられた。
「すまないが、司馬様は逃げてくれ。」
「…わかりました。上手く過ごします。」
俺はレベルが低く、戦闘に役立てそうなので、逃げ回るしかない。それを聞くと、大垣と王角は同時に舌打ちしてきて、
「足引っ張るんじゃねぇぞ…!「無」職のゴミが」
そう言ってきた。俺だって転移したくてした訳では無いし、「無」職になりたくて、なった訳では無い。そもそも転移した原因は筋肉ゴリラの大垣だろう!?
そうは思ったが、なにも言い返さず黙りこんだ。そうしていると
「それでは、これよりラギルダンジョンからの脱出を開始する!」
そう言って、ラクルス団長が歩き出しその後ろを王角と大垣で続いた。俺が一番後ろだ。
この時おれは、気づいてなかった。
この3人の顔が笑顔で歪んでいた事に─。
俺たちがラギルダンジョンに入って、3時間が経過していた。1層~5層は、強くてEランク級のモンスターしか出ないらしい。なので俺たちは5層まで行き戻ってくるのが今回の任務だ。今回の目標は全員が1度はモンスターを殺すこと。緑色で子供のような見た目のゴブリンや、RPGでよくでてくるスライムなどのFランク級のモンスターでもいい。
今のところは、けが人はいない。いても回復魔法ですぐに治る。
今更ながら、生き物を殺すということがどういうことかを理解し、殺した後に吐いてしまっているクラスメイトもいる。女子だけじゃなくて、男子にも結構いる。そんなクラスメイトを見て、りさちゃん先生や一部のクラスメイトは、心配そうに見ている。背中をさすったり、声をかけたりして元気を出させようとしている。
ゴブリンとか人間に似ているからきついんだろうな…。
剥ぎ取りや、素材集め、魔石集めは騎士団の方がやってくれてる。魔石とは魔物を倒した時に現れる石のことでこの中には魔力がある。なので魔石を加工して魔道具を作るのだ。
魔道具は魔法の効果を込めた道具でこの世界では生活必需品になるくらい大事らしい。
俺もゴブリンと対峙したが、マジックで地面から棘のようなものを膝に貫通させ、体勢を崩した所を剣で首を切った。
住野さんは心配そうに見ていたが、俺が怪我がないことを確認すると、ほっと一息ついていた。
けど、住野さんがスライムを、火の魔法で倒したあと元気そうに振舞っていたけど、顔色が悪かったので声をかけて落ち着かせた。
大垣も全力でゴブリンを殴って倒していた。ゴブリンがぶっ飛んでいるのを見て、今更ながらこんなに強い拳を受けたんだなっと実感した。 まともに貰わなくてよかった…
王角も魔法と剣で倒していたが、明らかにオーバーキルとしか思えない威力を出していた。それはただ、凄いの一言に尽きた。
ただまぁ、この探索に関して気になることがある。この列の1番前にいるのが、キリカ魔法師団長、殿にラクルス騎士団長が居る。そして、俺が「無」職でこの中で一番弱いので、1番安全と言われたラクルス団長の前にいる。そして俺の目の前に勇者と大垣がいる。
こいつら2人は魔物を倒しても絶対にここに帰ってくる。まぁ、安全面から言えば確実なんだけど、少し気になる。
そのまま、誰も怪我をすることなく、折り返し地点である。5階に到着した。ここまで何も起こらず、トラップに引っかかることもなかった。全員が1人一体以上の魔物を倒している。嘔吐しているやつも居れば、気絶している奴もいる。そういうやつは、騎士団におぶってもらっている。
住野さんも何体か倒していて、顔が真っ青だ。逆に勇者や、大垣にはあまりそう言う顔はしていない。何体も倒していた。日本人として見れば、明らかに異常者だがな。
むしろ、ここで顔を悪くしていないものは気が狂っているとしか思えない。住野さんたちの反応が正常だ。
6階に降りる階段を見つけたところで、キリカ団長が
「これより、ラギルダンジョンからの撤退行動を開始する。ここの魔物が弱いとはいえ気を抜かないように。トラップには最大限注意をしなさい!」
そう宣言して、ラギルダンジョンからの撤退を開始する。
「へっ!こんなダンジョン余裕だぜ!」
大垣がそう言って余裕をぶちかまし、近くの岩を殴る。その瞬間だった。
「へ?」
地面が急に赤く光り、円のようなものを描いている。その中には俺、王角、大垣、ラクルス団長がいた。
そして、この世界に転移した時に似たような光を発し、俺たちを包んだ。
住野さんが「司馬くん!」と俺を呼ぶ声が聞こえるが反応出来ず、目を閉じた。
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「うっ…うっ…ここは?」
さっきまで見ていた景色とは違っていた。
周りを見ると、俺だけでなく王角、大垣、ラクルス団長もいる。全員無事だったのが唯一の救いだ。
「…そ、そんな…。こ…ここは間違いないラギルダンジョン30層だ!」
な…そんなことがあるのか!?つまり転移してしまったということだ!くっそ!!最悪だ。資料によると、30層辺りからはCランク級の魔物が出現する。そして、Cランク級の討伐に必要な最低レベルは35…
王角も成長促進があるとはいえ、まだ10にも達していないはずだ。大垣も同じだろう。俺なんかまだレベル1だ…ラクルスさんがレベル60を超えているとはいえ、俺たち3人の足でまといを引き連れて5層まで戻るのは難しいだろう。
「…私が先導して5層まで戻る。魔物の討伐は私がやろう…ただ御使い様に戦闘中構っている暇はない。すまないが戦闘になったら各自で離れてやり過ごしてくれ。」
「待ってください!それではラクルスさんが危険です!俺たちも戦わせてください!!なぁ、翔!!」
「あぁ、俺もやらせてくれ。邪魔はしないからよ。」
「…わかった。私が指示をするからそれに従ってくれ。だが、無茶はするな。俺の指示より御使い様の身を優先してください。」
「わかりました。」「おぉ!」
そうして5層までもどる計画がたてられた。
「すまないが、司馬様は逃げてくれ。」
「…わかりました。上手く過ごします。」
俺はレベルが低く、戦闘に役立てそうなので、逃げ回るしかない。それを聞くと、大垣と王角は同時に舌打ちしてきて、
「足引っ張るんじゃねぇぞ…!「無」職のゴミが」
そう言ってきた。俺だって転移したくてした訳では無いし、「無」職になりたくて、なった訳では無い。そもそも転移した原因は筋肉ゴリラの大垣だろう!?
そうは思ったが、なにも言い返さず黙りこんだ。そうしていると
「それでは、これよりラギルダンジョンからの脱出を開始する!」
そう言って、ラクルス団長が歩き出しその後ろを王角と大垣で続いた。俺が一番後ろだ。
この時おれは、気づいてなかった。
この3人の顔が笑顔で歪んでいた事に─。
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