クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える

ジャック

文字の大きさ
12 / 66
1章ラギルダンジョン編

裏切り

しおりを挟む
ラギルダンジョン20層

「王角様!光魔法で奴らの視界を!」


「わかりました!我が魔力を糧に我が敵の視界を光で奪え!フラッシュ!!」


「よし、今だ!大垣様!私と共に魔物を蹴散らしてください」


「おぅよ!うぉぉらー!」


「よし、これで全部だろう…。ありがとうございます。王角様、大垣様。」

「礼には及びません」「気にするな!」


どうやら魔物の討伐に成功したようだ。


俺たちは特に大きな怪我をすることなく20層まで来ていた。さっきは、急に蜂型の魔物が大群で襲ってきた。戦闘力の高い3人で迎撃した。


俺は上手く逃げ回っていた。3人が仕留め損なった魔物を身体能力強化を使い逃げて、シールドで攻撃を防ぎ、その瞬間に持っていた剣でしとめた。それを繰り返した。


今回は魔物が群れていたので、王角と大垣が協力していたが、ここまではほとんどなかった。ラクルス団長1人で戦い、魔物を真っ二つにしていた。これがラクルス団長の本気だと思う。俺から見てだが、強すぎる。王角とは経験やら、鍛え方が違う。


いつか、クラスのみんなはこの人より強くなるのか…。今では考えられないな。


20層まで来ると少し魔物が弱くなってきた。Cランクの魔物も大して現れていない。この調子で進めば、無事に戻ることが出来ると思う。


住野さんも多分心配していると思う。最後に俺の事呼んでたし。それに約束したからな。


死なないって。


だから俺は生き残る。絶対に、この4人で。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ラギルダンジョン10層


俺たちは橋の上にいる。この橋を渡ると、階段があり9層となる。橋の下はとんでもないことになっている。下が見えず真っ暗だ。落ちたら即死となるだろう。


ここまで来ると、5層まで戻ることは簡単だろう。9層からはEランク級のモンスターしか現れない。無事にこのダンジョンを出ることが現実的になってきた。


もちろん油断は出来ないし、していないがな。


19層からも戦闘はとても多かった。しかし、ラクルス団長だけでなく王角も大垣も積極的にサポートしていることもあり、比較的安全にここまで来ることができた。


もちろん俺は上手く立ち回り、戦闘には参加していない。魔物もあまり倒していない。そのせいか俺はまだレベルが1のままだった。


王角はレベルが13に、大垣がレベル9まで上がっていた。昨日までレベル1だったのに凄い成長だ。羨ましい…

ラクルス団長もレベルが1つ上がって今はレベル66になっていた。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

大垣翔

年齢 17歳

性別 男

レベル 9

職業 超拳士

属性 土 火 風

筋力 900

魔法耐性 600

物理耐性 800

敏捷 700

魔力 100/300

体力 850/850


スキル

言語理解 頑丈 火事場の馬鹿力 拳術 雷耐性上昇

水耐性上昇




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

王角龍騎

年齢 17歳

性別 男

レベル 13

職業 勇者

属性 全

筋力 990

魔法耐性 990

物理耐性 990

敏捷 990

魔力 300/990

体力 600/990


スキル

言語理解 高速詠唱 限界突破 全属性適正上昇
全属性威力上昇 成長促進 物理耐性上昇
 物理攻撃上昇 剣術 全属性耐性上昇


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

先頭にラクルス団長、次におれ、そして後ろに王角と大垣が並んでいた。


9層への階段が見えてきた。


「おい、こら!司馬!」


後ろから大垣が大きな声で俺を呼んだ。転移してから初めて俺に声をかけてきたので、おれは後ろを振り返った。


これが命取りだった…


ザシュッ…



「が…がぁ…ぐわぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあ!!!!!」



王角が俺に向かって聖剣を振りかぶっていた。それを咄嗟に避けようとしたが避けきれず、


左目を切り裂かれた…


「ぐわぁぁぁぁ!!がァ…はぁ…ひ、左目がァ!!」


「ひゃっはっはっはっひっひっひ!!!!!」

大垣が笑っている声が聞こえる。残った右目で奴らを見据えると王角が俺を仇でも見るような目で見て、口元は笑っていた。憎しみと喜びが混ざっている表情だ。


「ど…どういうつもりだ!!!」

左眼の痛みを無視して叫ぶ。


「どういうつもりだ、ねぇ。まだ分からねぇのか?まぁいい。後でたっぷり教えてやるよ。それより


あの時の続きだ。」


「あ、あの時?」


「あぁ、訓練初日の模擬戦のことだ!あの勝負はまだ終わっちゃいねぇ!!それに俺はあれ以降、お前がおれの首に剣を突きつけた時のお前の顔がぁ!!ちらついてよォ!!!!夜も眠れねぇんだよ!!!!!!」


そういった大垣の目は、俺を敵としてか見ていなく、全身から殺意が溢れ出ている。


「そんな理不尽な理由で…。それに、そんなことをラクルス団長が…「これより司馬様と大垣様の真・剣・勝負を始める。審判は私、ラクルス・ファン・アルスがつとめる。」…は…?」


「そういうわけだよ。司馬くん。剣を取って構えなよ。説明は、この決闘が終わったらしてあげるからさ。」

王角が俺にそう言ってくるが、どういう訳かさっぱり分からない。だが、俺がいま生き残る方法はこの決闘を挑むことしかないらしい。そう思い剣を構える


「お、やる気になっかぁ!!嬉しいぜ!!!あ、左目はハンデだぜ。俺はお前にまえの模擬戦でまけちゃってるからなぁ!!!」


ハンデがデカすぎるだろ…それにあの時とはレベルも経験も技も違う。クソ…


「両者、構え!!



始め!!!」


「オラァ!」

前と同じく右手で来るが、目で追うのが精一杯だ!!!


「グッ!」

何とかギリギリだが、剣で防ぐ。しかし…


「はっはぁ!!!本命は!」


「ぶっ!!」


右はフェイントで本命は左だった。それを防げなかった俺は左手の拳をモロにくらい、5mぐらい吹き飛ぶ。あの時のゴブリン以上だ…


「がはっ!!!」


そのまま壁にぶつかり、倒れてしまう。骨も何ヶ所も折れているだろう。全身が痛い。


「そこまで!!勝者大垣様!!」


ラクルスが、そう宣言して王角がこちらに近づいてくる。


「ど…どうして…?」

かすれる声で俺は王角に聞いた。


「あぁ、教えてあげよう。約束だからね。君はね、




裏切られたんだよ。この国と俺たちに」


な…ニヲ…いって…イル…?


「仕方がない。1から説明してあげるよ。分かりやすくね。俺たち御使いに関する会議で皇子達と皇女達が、君のことを殺すべきだと提案した。理由は簡単。何となくわかると思うけど「無」職で役に立たないから。それをラフター王は俺の口添えもあり受理した。そこで君の暗殺計画がたてられた。計画は君をダンジョンないで事故に見せかけて殺すこと。だから、翔はわざとトラップを発動させ、30層にとんだ。プランAは、ダンジョンに出るまでの道のりで魔物に襲われて死ぬこと。プランBは、俺たちが君を殺すこと。プランAが失敗しそうだから、プランBにきりかえたって訳さ。まぁ、俺と翔としては、ここで殺してやりたかったからその点では君に感謝してるよ。ありがとう…。この計画に携わったのは俺、翔、ラフター王、皇子たち、皇女たち、ラクルス団長、キリカ団長だ。そしてこのことは事故死になる。さて説明は以上だよ。」



何を言われたのか半分以上…理解出来ていなかった。

だが 、時間が経つにつれ理解した。


「あぁ、そうだ…安心して欲しい。






桜は俺が幸せにするから」




ぶつん…!!


俺の中で何かが切れた。確実に…。


俺とクラスメイトとの友情などの全ての感情が絶望に染まり、こいつらとの唯一あったかも分からない「クラスメイト」という繋がりが切れた。


「たっ…た…そ……れだ……けで……」


「それだけ、だと。ふざけるな!!!!俺はずっとあいつの事を愛していた!!!!!あんなに可愛いやつは俺のような!!!!かっこよくて!完璧な!俺といるべきだ!!!それが、なんだ?桜はずっとお前のことしか見ていない!それにお前はそれを不満そうに感じていた!!!許せるわけないだろう!いつも殺してやりたいと思ってたよ。…この世界に来て俺が勇者になったときは変わると思った。けど!!何も変わらなかった!!!俺は勇者だ!!そんなことが許されるはずがないんだよ!!」


それは王角がおれに初めて見せた顔だった。怒りや、憎悪全ての負の感情を織り交ぜたような顔だった。


「はぁ…はぁ、ふぅ。それじゃあお別れだ。さようなら。」



さっきまでの顔が嘘だったように笑顔になった。そう言って王角はおれを蹴った。


ふわっと浮いて橋から落とされた。チラッと下を見ると奈落の底のようだ。確実に死ぬだろう…


橋の方を見ると3人とも笑っていた。その顔が頭から離れかった。


ふと思い出す。




「死んじゃダメだよ?」


ごめん…住野さん約束守れそうにない…




そう思ってから、またアイツらが笑っている顔がチラつく。


そして決意する、










絶対にあいつらを許さない!!


と。




 
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

処理中です...