クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える

ジャック

文字の大きさ
30 / 66
1章ラギルダンジョン編

vVSBOSS②

しおりを挟む
これが最後の勝負だ。

「血が滾るな…。さて行くぞ!限界突破!!」

俺のこの言葉を合図に俺の体全体から白銀しろがねのオーラがにじみ出る。髪の白さもより白く、輝くようになる。若干伸びたかも。俺の能力が飛躍的に上昇するのを感じて、このドラゴンとの最後の勝負に出る。

俺は既に動かない体にムチを打って跳ぶ。もう一度跳ぶことは難しいな。腕は既に動いてくれそうにない。足だってもう限界だ。少し油断しただけですぐに意識が飛んでしまそうだな。

ならば!これで絶対に決める!!

ドラゴンが、俺を狙って魔法を打つ。空中では避けれないと思っているようだが、俺は

なんで思いつかなかったんだろう?自分のベクトルを操作すればいいんだ。それなら空を自由に飛べる。ドラゴンは俺に魔法を撃ちまくるが、当たらない。そこで気づいた。

俺が空間を認識できる距離が伸びてる。明らかに10メートル以上のところでも空間が認識できる。

恐らく魔力の6割を魔法に使えるようになったからだろう。

これなら…!

そう思い俺は

時間減速クロノダウン

これは俺の周りの時間が遅くなる魔法。だから、あのドラゴンの動きも魔法も遅い。それに加えて俺の時間は加速してるからな。

そして俺は作戦を実行する。

「集中しろ…。繊細に魔力を扱え。」

そうしておれは

空間操作ゾーン!!」

魔法を唱えて俺の扱える空間の

そして俺は空間を凍てつかせた。もちろんこの程度であのドラゴンが倒せるとは思っていない。火属性の魔法を使って自分を温めれば耐えれるだろう。だが、俺の目的はそれじゃない。繊細に魔力を操作して、空気中の水蒸気を凍らせて、氷にする。

それを固めて針のような形にする。それをいくつも作って、

「行け!!」

全方位からドラゴンに放った。それを全て火で溶かしている。しかし…

「GYURUAAAAA!??」

一つだけ防げず刺さってしまう。なぜ溶かせなかったか?それは…

「マジック!!」

そう俺の魔力で作った針だ!それなら溶けることはない。そして、

「今だ!」

「"蒼黒炎"」

ルアがそういうとドラゴンより上に蒼と黒の炎の塊が落ちてきた。それを俺は空間操作で操り、ドラゴンとに当てる。

すると、冷えた空気が急に熱せられたことで膨張して爆発が起こる。

「GYAOOOOOOOO!!!」「ウグッ!!」「キャア!」

俺はその爆発に巻き込まれて吹き飛ぶ!そのまま地面に落下した!

「大丈夫!?」

砂埃が舞う中、ルアが心配して俺に近づいてくる。限界突破の時間が切れて、その反動やらで体中が、痛みに襲われる。

「あぁ。まだ終わってないぞ。」

「え?」

砂埃がはれてくると姿を現したのは…

「うそっ!?」

今にもドラゴンブラストを放ちそうな地を這いずるドラゴンだった。だが、羽は傷ついたり、破れたりしている。空へ飛ぶのは難しいだろうな。

ルアは驚いているが、俺は予想通りって感じだ。あの程度で殺せるとは思っていないが、大ダメージみたいなので、満足しているがな。

俺は既に逃げれないぐらいに体が動かない。魔力もあまり残っていない。あんなに大盤振る舞いしたからな。時間魔法ももう使えない。

「今度は私が!」

とルアは俺の盾になろうとしている。さっきの大魔法でほとんど魔力はなさそうだけど。

「大丈夫だ。」

俺はルアを安心させるように言う。こうなることも作戦の内だ。怒り狂ったドラゴンなら絶対に強力なスキルを放つと思っていた。

ボウっ!!

さっきと同じエネルギーを放つ音がする。ルナは覚悟して目をつぶった。それを俺は…

「ゲート」

大きめのゲートをルアの前に作って、出口をドラゴンの死角となる背中につくる。今の俺なら多少ドラゴンの姿が見えなくても空間操作の感知で、ドラゴンの状態がよくわかる。

「GYARURURURU!?!?」

驚いてるだろうな。自分が放った強力なスキルを俺たちに放ったのになぜか自分の背中でくらってるんだから。

ルアもよく分からないようで

「え?え??」

と混乱していた。これでまだ立ち上がるようだと本当にお手上げだ。

「GURURURURURU……」

砂煙の中からドラゴンがこっちに向かっているのが分かる。

まじかよ…。これでも駄目か。なら本当に俺達の負けだな。

ルアが、「まだ負けてない」と言わんばかりにドラゴンを睨みつける。その姿を見て、まだ諦めるタイミングでは無いことを感じる。

もう既に動くことが出来ない俺と魔力がほとんどないルアが覚悟を決めてドラゴンと向き合う。

するとドラゴンは俺達の目前で

ズドォォー…ン…

と倒れた。

「「え?」」

俺とルアは2人揃って驚きの声を出す。死を覚悟していたのに、こんなことがあるのか!?

「た…た…おした…の…?」

「あ…あぁ。多分…。この様子を見る限りは…。」

本当に倒したのか?けど、今のドラゴンは死んでいるようにしか見えない。

「やっったー~!!!」

「ウワ!」

ルアが俺に飛び込んでくる。結構立つのも限界だったので倒れ込んでしまう。

「うわぁぁぁん!!やったよ~!怖かったよ~!」

かなり長い時間戦ってたし、前半戦はずっと押されてた。後半も色々な偶然が有って勝つことが出来た。感知距離が伸びたとか、最後もドラゴンがスキル以外の攻撃だったから良かった。

ルアもすごく緊迫していたんだろうな。今もすごく泣いてる。

正直勝った気があまりしない。でも、ルアを守れて良かったとは本当に思う。あの時、諦めていたら一生後悔しただろうな。諦めるタイミングを間違わなくて良かった。

「やったな、ルア!それと色々説明してなくてごめんな?」

「別に…ぞんなごどいい!ダイヂならなんどかじでぐれるって思ってたからァ!」

おおう…。凄く嬉しい。俺をそんなに信頼してくれているとは。でも、そんなに泣かなくてもいいんじゃないの?

美女は泣いても美しいが、ルアには笑っていて欲しい。

「ありがとな…ルア。」

「うっう…ダイヂ~!」

「おぅわ!」

より一層泣いてしまい、俺の胸に顔を押し付けてくる。

本当にルアを守れて良かった。そう思った。






後書き


「君を好きになるなんて絶対にありえない!」もよろしくお願いします!
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

処理中です...