クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える

ジャック

文字の大きさ
45 / 66
2章レルス王国編

再び城へ

しおりを挟む
「聞きなさい!絶対に城では暴れないようにしてよね!!」

「んな事言ってもなぁ。」

エマは朝から少し不機嫌気味だ。どうやら俺とルアの2人で寝ていたのが気に食わなかったらしい。

「はぁ…。昨日のタイチの行動も本当は国家反逆罪よ!!父上が許したから良かったものの本当なら死刑でも全然おかしくないわ!」

「しょうがないだろ?なんか貴族の奴らがムカついたんだから…。それに恐怖で脅すって目的もあったんだし。」

「昨日は目的があったからまだ許せたものの今日は駄目よ!何言われても絶対に暴れないでね!」

「エマちゃんの悪口言われても?」

「えぇ、そうよ!例え私の悪口や、タイチの悪口を言われてもよ!」

「わかってるよ。俺だってそこまで馬鹿じゃねぇ。目的もなく暴れたりしねぇよ。」

「私もわかってるよ!」

「……わかってるならいいのよ!」

「「多分!」」

俺とルアが息ぴったりでそう宣言した。

「あんた達ね~!!」

城に入ったらエマとは別れることになった。

昨日と同じように謁見の間まで連れていかれた。さてさて今日は平和に終わると信じたいな~。

おぉ~!昨日より貴族の豚が多いなぁ。それより多いのは騎士団、魔法師団の人数かな?明らかに俺に敵意を向けてるな。100人以上いるな。

「それではタイチ殿に褒美を与える。」

「はっ。ありがたき幸せ!」

この俺の言葉にルアとエマは笑いを堪えている様子。他の貴族も面白くないなさそうに俺を見る。

「タイチ殿の作るギルドの承認、ギルドの建物の贈呈、王国のダンジョンであるキリアダンジョン、ヤルガダンジョンの探索許可、亜人の罪人の譲渡、王城の書物の閲覧許可、御使い様の定期的な情報の提供を認める!」

「そして、余は王国がタイチ殿に危害を加えないことを宣言する。」

ふむ。貴族の奴隷の譲渡は出来ないっぽいな。貴族が奴隷を持っていません!って言い張ったのかもな。

「して、タイチ殿ギルド名はどうする?」

やべ。何も考えなかった。よし、ここは安直に行こう。えーっと亜人のギルドだから…。

「…ビースト…。ギルド名はビーストギルドです。」 

「ふむ。ここにビーストギルドの設立を認める!」

よし!ここまでは予想通り!見ろ!問題なく終わらせたぞ!

「ここで余から1つ、みんなに報告することがある。我が娘エマとそこにいるタイチ殿との婚約が決まった。タイチ殿は隣にいるルア殿と婚約しておるから後妻ということになる。」

……oh。言っちゃうのね。これで逃げ道は無くなったわけか…。元々婚約するつもりだったから良かったけど。問題はこれで他の貴族との摩擦が大きくならないかだな。
  
「なっ!?陛下!気は確かですか!」「王女様を助けたとは言え、国家を反逆を目論むようなものですぞ!」

まぁ、そうなるわな。別に有象無象なんざどうでもいいが。貴族からしたら王族の仲間入りのチケットを1つ失うわけだ。しかも美女で仕事ができてるが、出来損ないというレッテルで価値の下がった手に入れやすいチケットを。

「それでは我が息子との婚約はどうなるのですか?」

ん?婚約?既にしていたのか?

「ファーレン公爵…。婚約は拒否したはずだが…?」

「ぐっ…。しかし!そこの冒険者風情の子供を認めることはできません!」

いや、お前が認めなくても王が認めてるんだから関係ないだろ?何言ってんだこいつ?

「陛下!この冒険者より、私の方がエマ王女の婿としてふさわしいはずです!もう一度お考えを改め下さい!」

今度は公爵の隣から変なガキが王様にそう言ってくる。多分公爵の子供かな?どうでもいいけど。

あ~、さっさと書物読みに行きたんだけど。やることだって山ほどあるのに。

「この婚約はエマ自身が望んでいる事だ。異論は認めん!」

エマが好きなのか?意外と「出来損ない」って見られてないのかもな。

「あ~。悪いな。エマを娶ってしまうことになって。心中お察しするよ。」

「なっ!?冒険者風情がっ!!俺に満足に口利きやがって!エマ王女を娶ってなんだその態度は!?」

知らねぇよ。俺が誰を娶っても俺の勝手だろうが。傷口を抉ってやろうと思ったら面倒臭い方向になってきたな。

そんなことを思っていると…

バシっ!

俺に向かって手袋を投げつけてきた。これって…

「決闘だ!俺は貴様に代理決闘を申し込む!俺が勝てばその婚約は破棄だ!そしてエマ王女は私が貰う!」

なんだこのウザ絡みしてくる奴は。エマはちょっと怒った顔してるし、ルアに関しては怒りを通り越して呆れてるぞ。王が決めたって言ったんだからこんなことしたら最悪処刑まで行くんじゃないか?王の顔に泥を塗ったわけだし。

「却下だ。俺は1度決めたことを曲げるのは好きじゃない。エマを娶ると決めたら娶る。ルアもエマも俺と結婚するのは決定事項なんでな。」

「き、貴様っー!!何様のつもりだ!!」

「うるせぇな。そもそも俺にメリットがないんだよ。勝ってもおれに得があるように思えない。」

たく、さっさと帰りたいんだけど。

「なら、メリットがあれば良いのですね?」

「ァ?」

誰かと思ったらファーレン公爵だった。めんどくさいなぁ。いや、待てよ。これチャンスかも。

「貴方が勝てば、金貨10枚差し上げましょ…」

「金貨1000枚だ。」

「う……は?」

「俺が勝てば金貨1000枚貰う。」

「なっ!?ふざけているのですか!」

「ふざけてこんなこと言うか。こっちは人生かかってるんでな。これぐらい要求して普通だろ?むしろ少ないぐらいだ。それにそっちが勝てばいいだけの話だろ?」

「その決闘、余が認めよう。」

これでこの決闘は正式なものとなった。勝てば金貨1000枚、つまり約1億円だ!

「グッ!いいでしょう!一刻後訓練所で決闘です。」

そう言ってファーレン公爵は謁見の間から出ていった。代理戦だからアイツらが出ることは無いだろう。顔面を思いっきり殴ってやりたかったんだけどな。
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

処理中です...