クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える

ジャック

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2章レルス王国編

決闘

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それから俺とルアは王様に呼ばれて、城の一室に通された。

部屋にいるのは俺とルア、王様とエマ、あとは騎士が何人かいるな。騎士に関しては俺を睨みつけている。すぐに抜剣ができる準備がされているな。そんなに俺の事警戒してるのか?

部屋に入ってソファーに座るよう促されてるとすぐに…

「先程の我が貴族の非礼をお詫びする。」

と王様が謝ってきた。

「別にいい。時間の無駄だ。」

「きっ、貴様っ!」

騎士は今にでも斬りかかって来そうだな。

「それより決闘までの時間に書物を読みたいんだが…。」

「うむ。すぐに手配しよう。その前に少し話でもせんか?タイチ殿と話すのもこれが最後かもしれぬからな。1人の父親としてお主と話がしたい。」

「別にいいが、俺からも1つ聞かせて欲しい。」

「うむ。なんじゃ?」

「……なぜエマを俺に娶らせようと思ったんたんだ?」

俺について行けばあまりいい人生を送れるとは思わない。亜人のギルドを作るんだ。必ず反感は買う。それは昨日の時点でわかっていたはずなのに。

「1番で言うと勘じゃ。お主は他国との政略より大事になると思った。それとなんとなくお主なら、任せられると思った。エマには王族というしがらみのせいで不憫な思いをさせたと思っとる。だが、お主ならそんな檻からエマを解き放ってくれると思った。それは正しかったようじゃ。」

「どういうことだ?」

「あっ!お父様!」

「城に帰ってきたエマはすぐに儂の元に来ての。そしてこう言ったのじゃ。『一生に一度のワガママです!お願いします!あの人達と何があっても最後までついて行く事をお許しください!』っての。お主達と一夜過ごしただけで一体何があったのやら。」

エマの方を見ると顔を赤らめていた。

「へぇー。そんなこと言ったんだな。」

「かっこいいよ!エマちゃん!」

「うっ!そうよ!何かあるかしら!タイチ!」

「いいや、何も。というか俺にそんな惚れる要素なんかあるのか?」

「「わかってない(わ)ね」」

ルアとエマに同時にそう言われてしまった。 

「うおっほん!さて、タイチ殿に話したいことがまだあるぞ。」

なんかわざとらしく咳き込んでそう言われてしまった。

「話って?」

「…これから先、今日みたいなことは沢山起こるぞ?王女が第2夫人となった訳だからな。他の縁談を申し込んだ貴族にはちょっかいをかけられるだろうな。縁談を申し込んでいない貴族からも良い目では見られぬだろう。」

「そんな!?私のせいでタイチやルアに迷惑がかかるってこと!?」 

「王族とはそういうものじゃ。」

「別に関係ねぇよ。エマもすぐに自衛はできるぐらいにはさせるつもりだし。なんかあれば俺とルアがついてる。安心しろ。」

「…ごめんなさい…。」

「謝んじゃねぇよ。その分俺もエマに迷惑かけることもあるだろうし。お互い気楽に行こうぜ。ほら、俺とルアがいる時みたいにもっと堂々としてろ。それにルアとエマには俺が絶対に手出しさせねぇから。」

「…そういうところだよ…タイチ…。」

?ルアのそんな声が聞こえるがよく分からないな。まぁ、別にいいか。

エマに関してもなんかずっと照れたような顔してる。

「そういうことじゃ。今日からエマはタイチ殿達と共に行動してもらう。よろしく頼むぞ?」

「任せろ。絡んできた奴ら全員ぶっ飛ばすからな。」

「父として事後処理ぐらいはしてやろう。」

「そりゃ助かる!」

このあとはすぐに書庫に移動して歴史書を読みまくった。結果としてわかったことは2つだけだった。

1王国は初代勇者が作ったこと。

2八大ダンジョンは帝国に2つ、神聖国に2つ、王国に2つ、残り2つは不明との事だった。俺の予想では魔人領に残りの2つがある可能性が高いと思った。

それ以外にわかったことはなかった。本の内容も帝国とほぼ同じだったからな。

そろそろ時間が来たので俺は訓練場に向かうことにした。

「行ってくるわ。」

「行ってらっしゃーい!私達は上の観覧席で見学してるよー!」

「い、行って…らっしゃい。」

ルアは楽しみそうだが、反面エマはちょっと緊張してるっぽいな。

「別に気にすんなよ、エマ。」

「うっ!でも私のせいでこうなっちゃったのは事実だし…。」

「むしろラッキーだろ?俺が負けるはずねぇから確実に金貨1000枚ゲットだぜ?そうなったら金持ちだ!食糧に困らねぇ!」

「服ももうちょっと買えるかな!?」

ルアも少し楽しそうだ。これが終わったら新しい服を買ってあげよう!

「わかったわよ!頑張ってね!負けたら承知しないんだから!」

「おう!任せとけ!」

ルアとエマは観客席の方に向かった。

「ルア、エマから離れるな。」

「わかった!」

俺はルアにコソッと耳元で囁いてから訓練所の方に向かった。

ちょっと歩くとファーレン公爵の息子さんがいた。俺に喧嘩を売ってきた馬鹿だ。

無視しようと思い、通り過ぎようとしたら

「おい、この試合棄権しろ。そしたら命までは取らないでやろう。」

「邪魔だ。さっさとどけ。」

「グッ…。そんな口聞けるのも今のうちだぞ!僕の代理は騎士団長だ!どうだ!今なら棄権しても間に合うぞ!」

好都合だな。俺は騎士団長という役職には恨みしかない。むしろそっちの命が危ないな。

俺が歩みをとめずに歩いていると…

「お前も愛玩道具としてアイツが欲しいんだろう?」

「ァ?」

俺が歩みを止めたのを好機と見たのか急に気分が良さそうに話し出す。

「僕もさ!役には立たないけど、アレと結婚するだけでより強いコネクションが手に入る!しかも顔も体つきもいい!しかも無駄に努力なんてしている。傑作だよ!それを僕が壊すんだ!その時のアレの顔を想像しただけで興奮する!あれを愛玩道具と呼ばずになんと呼ぶ!君もそうなんだろ?だけど今回は譲って欲しい!代わりに金貨1000枚といい女をやるからさ!」

「エマが好きなのかと思って少しは感心したんだがな…。」

「何を言っ…ぶほぉ!」

俺は腹に気絶しないギリギリの強さの蹴りを叩き込み、首を持ち上げる。だいぶ苦しそうだな。

「…エマは人間だ。そんで俺の女だ。次、そんなふざけたこと言ってみやがれ。俺は王国を敵に回してでもお前を殺しにいくぞ?分かったか!!」

「…グッぶぉ!ば…ばい!」

俺はクズ野郎の首から手を離して顔面を殴った。いつかの豚男爵のように前歯4本を全部折ってやった。

痙攣しているから多分死んでないと思う。別に死んでくれて全然構わないんだけどな。

俺は訓練所の方へ再び向かった。

訓練所に着くと既に相手の騎士が準備をしていた。あの前歯がなくなったクソ野郎の情報では騎士団長らしいな。まぁ、どうでもいいが。

「これより代理決闘を始める。対戦者はタイチ殿とファーレン公爵代理チキパ騎士団長だ!ルールを説明する!武器は自由、観戦者に危害を加える行為は禁止とする。勝敗はどちらかが降参または戦闘不能になるまでだ。なお、決闘での死亡は事故とみなされる。」

騎士団長と俺の間に審判の男が入ってルール説明をする。騎士団長は武器を構えている。

武器をもってこいなんて言われたっけ?言われた記憶が無いな。まぁ、元々使う気なんてなかったけど…。もしかしたら決闘では武器を所持してくるのが常識なのかも。これは俺が悪かったな。まぁ、こいつらに騎士道精神というものが宿ってないことだけは確かだろうな。遠慮なくぶっ飛ばして大丈夫そうだ。

ついでにこの審判と騎士団長もグルだろうな。別にどうでもいいが。

さて、どうやって王国で最強とも言われる力がどの程度なのか見てみよう。
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