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2章レルス王国編
亜人③
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「悪い、遅くなったな。暖めなおしたカレーだ。まずは食え。ゆっくりな。」
「「あ、ありがとうございます…。」」
姉弟2人ともカレーを受け取ると感動しながら食っていた。亜人たちは今まで何を食って生きてきたのか気になるところだな。
「もう、大丈夫なの?」
ルアが隣からコソッと聞いてきた。さっきはあんなぶざまな醜態を晒したからな。
「あぁ。大体はな。明日には治ってると思う。」
「そっか…。私に出来ることがあれば言ってね?」
「…!おお。」
ルアもエマも同じことを言ぅんだな。そこまで俺は隠しているつもりは無いんだが。
「なら、全部終わったら軽~く回復魔法でもかけてくれないか?」
「うん!分かった!」
それにしてもこれから時間魔法を使う時は用心しよう。特に今回の魔法はちょっとヤバすぎた。
これを戦闘に上手く使えば役に立つと思うんだが、リスクが大きすぎるからなしだな。
「あの…ごちそうさまでした…。」
「あぁ。全員に配ってるから気にするな。」
「私はミラと申します。」「俺はレオン!」
「以後あなたに私の生涯の忠誠を誓います。」
急に姿勢を整えて何を言うかと思ったらまさかの忠誠を誓われてるんだけど。どうして?というかルアは笑ってるんだけど?なんで笑ってんの?
「いや、別にそんなことしなくていいぞ。他の亜人と、同じようにしてくれればいいから。」
「…!わかり…ました…。では何かあればすぐにお申し付けください。タイチ様、ルア様」
「お、おぅ。」
ということでミラから忠誠を誓われた。よく分からないが結果としてはいい方だな。
俺はミラの状態を確かめたら姉弟とは別れた。
「ねぇ、タイチはどうして亜人にこんなことしてるの?ちょっとらしくない感じがする。」
失礼な…とは言いきれないな。
「あぁ~。まぁ、仲間を増やすって意味ではこうしておいた方がいいだろう?」
城では恐怖で従わせようとした。それでは裏切りに会いやすくなる。別に従わせるつもりはなかったし、あそこでのみやり過ごせれば何でも良かったんだがな。今回は懐柔だ。俺は恐怖を与える方が向いているから懐柔するのは確かに違和感を感じるのかもしれない。
「ん~。そうなんだけどさ?ミラちゃんみたいにタイチが傷ついてまでやるのは珍しいなぁって思って…。」
そこに気づくのかよ。確かにあれは仕方ないで済ませれた部分かもしれない。
「まぁ。気が変わっただけだ。俺とルアは無敵だろ?それを証明したかった。」
「ふふっ。なるほど~!」
ルアは笑顔で俺の腕に抱きついて来た。何か嬉しいことでもあったのかね?
さて、あと一仕事するか。
俺はもう一杯カレーをそそいで1人で俺を刺したガキの亜人の元にむかった。俺の宣誓が終わったあとアイツはずっと壁にもたれかかったまま動こうとしていなかった。
「よう。元気そうで何よりだ。俺が作ったカレーでも食え。」
俺はガキの前にカレーを置いて隣に座る。
「……いらない。」
俺の方をちらっと見たらすぐに自分の足元に目を落とした。
「食わなきゃ生きることも出来ねぇぞ。」
「……獣に生きる資格あるのかよ。」
「獣じゃないって言ってるだろ?」
「……俺は獣だろ。」
「心があるんだ。お前は獣じゃない。亜人だ。」
「……あんたは俺を恨まないのか?俺はあんたを殺そうとして刺したたんだぞ。」
「あのナイフをやったのは俺だ。刺されたのは俺の責任だ。そそもそも俺は死なねぇ。俺は目的を果たすまでは死ぬつもりは無いからな。だからお前のことも恨んでいない。」
まぁ、未だにあのクソ帝国と勇者は許してないがな。生涯許すつもりは無い。アイツらが何をしようとも絶対に許さん。
「死のうとか考えるなよ?」
「…!?」
やっぱりか。何となくこんなことを考えてるんじゃないかと思ってたんだ。だからわざわざカレーを持ってきた訳だが。
「お前の親はお前を守るために死んだんだ。その命を自分で捨てるのは侮辱もいいところだぞ?」
「……じゃあどうすればいいんだよ?」
「知るか。自分で考えろ。生きてれば辛いこともある。お前みたいな経験してる奴もいる。そんな中でどうやって生きるかを考えろ。」
「……俺には出来ないよ。」
「チッ!移動するぞ。ガキ。」
俺は無理矢理ガキとカレーを移動させる。
「何すんだよ!?それとガキじゃない!レイだ!」
「うるせー。まだガキで十分だ。オラ!」
「うわっ!」
俺はガキを投げてミラとレオン姉弟の元に入れる。
「えっ?ご主人様!?」「あんた何やってんだよ!?」
ミラからの呼び方がタイチ様からご主人様に変わってる…。これはダメだな。
「レオン!ご主人様に向かってなんて口の利き方!」
「いたっ!いや、だって!」
「いや、別に気にするな。ミラも俺の事ご主人様って呼ばなくていいからな。」
「分かりました!ではタイチ様と呼びます。」
あぁ、うん。もうそれでいいや。これ以上は言っても変わらないだろうし。
「お前らって親とかいるの?」
「いえ、いません。死にました。」
やっぱりそうか。まぁ、2人だけ奴隷になったって聞いた時から何となくそうじゃないかなって思ってたんだが。
「そうか。なら、このガキのこと頼むわ。何とかカレーでも食べさせてやってくれ。」
「はい!お任せ下さい!!」
何となくだがあのガキとミラ姉弟の相性はいいと思う。ガキと同じように姉に庇ってもらったレオン。ガキの親と同じように弟を庇ったミラ。そのふたりと一緒にいればまァなんとかなるだろ。
俺は3人に背を向けてルアとエマの元に歩いていたら、
「あの…タイチさま…。」
「ん?シファか。」
エマと勉強していたシファと出会った。ということはエマも今はルアといっしょにいるということだろう。
「シファって親とかいるのか?」
ちょっと気になって尋ねてみた。奴隷市場でも兎の亜人は見た気がしなかった。カレー取りに来た時も1人だったし。
「い、いえ…病気で…。」
「そっか。ちょっとこっち来てくれないか?」
「は、はい!」
俺はシファをさっきの3人組の所に連れていった。身寄りのない子供4人組。仲良くなったらまぁいい感じに収まるだろう。
「「おかえりー!」」
いつの間にかルアとエマのところまで戻っていた。2人とも俺を見た瞬間に飛びついて来たから一瞬反応が遅れてしまった。
「おう。ただいま。」
「「あ、ありがとうございます…。」」
姉弟2人ともカレーを受け取ると感動しながら食っていた。亜人たちは今まで何を食って生きてきたのか気になるところだな。
「もう、大丈夫なの?」
ルアが隣からコソッと聞いてきた。さっきはあんなぶざまな醜態を晒したからな。
「あぁ。大体はな。明日には治ってると思う。」
「そっか…。私に出来ることがあれば言ってね?」
「…!おお。」
ルアもエマも同じことを言ぅんだな。そこまで俺は隠しているつもりは無いんだが。
「なら、全部終わったら軽~く回復魔法でもかけてくれないか?」
「うん!分かった!」
それにしてもこれから時間魔法を使う時は用心しよう。特に今回の魔法はちょっとヤバすぎた。
これを戦闘に上手く使えば役に立つと思うんだが、リスクが大きすぎるからなしだな。
「あの…ごちそうさまでした…。」
「あぁ。全員に配ってるから気にするな。」
「私はミラと申します。」「俺はレオン!」
「以後あなたに私の生涯の忠誠を誓います。」
急に姿勢を整えて何を言うかと思ったらまさかの忠誠を誓われてるんだけど。どうして?というかルアは笑ってるんだけど?なんで笑ってんの?
「いや、別にそんなことしなくていいぞ。他の亜人と、同じようにしてくれればいいから。」
「…!わかり…ました…。では何かあればすぐにお申し付けください。タイチ様、ルア様」
「お、おぅ。」
ということでミラから忠誠を誓われた。よく分からないが結果としてはいい方だな。
俺はミラの状態を確かめたら姉弟とは別れた。
「ねぇ、タイチはどうして亜人にこんなことしてるの?ちょっとらしくない感じがする。」
失礼な…とは言いきれないな。
「あぁ~。まぁ、仲間を増やすって意味ではこうしておいた方がいいだろう?」
城では恐怖で従わせようとした。それでは裏切りに会いやすくなる。別に従わせるつもりはなかったし、あそこでのみやり過ごせれば何でも良かったんだがな。今回は懐柔だ。俺は恐怖を与える方が向いているから懐柔するのは確かに違和感を感じるのかもしれない。
「ん~。そうなんだけどさ?ミラちゃんみたいにタイチが傷ついてまでやるのは珍しいなぁって思って…。」
そこに気づくのかよ。確かにあれは仕方ないで済ませれた部分かもしれない。
「まぁ。気が変わっただけだ。俺とルアは無敵だろ?それを証明したかった。」
「ふふっ。なるほど~!」
ルアは笑顔で俺の腕に抱きついて来た。何か嬉しいことでもあったのかね?
さて、あと一仕事するか。
俺はもう一杯カレーをそそいで1人で俺を刺したガキの亜人の元にむかった。俺の宣誓が終わったあとアイツはずっと壁にもたれかかったまま動こうとしていなかった。
「よう。元気そうで何よりだ。俺が作ったカレーでも食え。」
俺はガキの前にカレーを置いて隣に座る。
「……いらない。」
俺の方をちらっと見たらすぐに自分の足元に目を落とした。
「食わなきゃ生きることも出来ねぇぞ。」
「……獣に生きる資格あるのかよ。」
「獣じゃないって言ってるだろ?」
「……俺は獣だろ。」
「心があるんだ。お前は獣じゃない。亜人だ。」
「……あんたは俺を恨まないのか?俺はあんたを殺そうとして刺したたんだぞ。」
「あのナイフをやったのは俺だ。刺されたのは俺の責任だ。そそもそも俺は死なねぇ。俺は目的を果たすまでは死ぬつもりは無いからな。だからお前のことも恨んでいない。」
まぁ、未だにあのクソ帝国と勇者は許してないがな。生涯許すつもりは無い。アイツらが何をしようとも絶対に許さん。
「死のうとか考えるなよ?」
「…!?」
やっぱりか。何となくこんなことを考えてるんじゃないかと思ってたんだ。だからわざわざカレーを持ってきた訳だが。
「お前の親はお前を守るために死んだんだ。その命を自分で捨てるのは侮辱もいいところだぞ?」
「……じゃあどうすればいいんだよ?」
「知るか。自分で考えろ。生きてれば辛いこともある。お前みたいな経験してる奴もいる。そんな中でどうやって生きるかを考えろ。」
「……俺には出来ないよ。」
「チッ!移動するぞ。ガキ。」
俺は無理矢理ガキとカレーを移動させる。
「何すんだよ!?それとガキじゃない!レイだ!」
「うるせー。まだガキで十分だ。オラ!」
「うわっ!」
俺はガキを投げてミラとレオン姉弟の元に入れる。
「えっ?ご主人様!?」「あんた何やってんだよ!?」
ミラからの呼び方がタイチ様からご主人様に変わってる…。これはダメだな。
「レオン!ご主人様に向かってなんて口の利き方!」
「いたっ!いや、だって!」
「いや、別に気にするな。ミラも俺の事ご主人様って呼ばなくていいからな。」
「分かりました!ではタイチ様と呼びます。」
あぁ、うん。もうそれでいいや。これ以上は言っても変わらないだろうし。
「お前らって親とかいるの?」
「いえ、いません。死にました。」
やっぱりそうか。まぁ、2人だけ奴隷になったって聞いた時から何となくそうじゃないかなって思ってたんだが。
「そうか。なら、このガキのこと頼むわ。何とかカレーでも食べさせてやってくれ。」
「はい!お任せ下さい!!」
何となくだがあのガキとミラ姉弟の相性はいいと思う。ガキと同じように姉に庇ってもらったレオン。ガキの親と同じように弟を庇ったミラ。そのふたりと一緒にいればまァなんとかなるだろ。
俺は3人に背を向けてルアとエマの元に歩いていたら、
「あの…タイチさま…。」
「ん?シファか。」
エマと勉強していたシファと出会った。ということはエマも今はルアといっしょにいるということだろう。
「シファって親とかいるのか?」
ちょっと気になって尋ねてみた。奴隷市場でも兎の亜人は見た気がしなかった。カレー取りに来た時も1人だったし。
「い、いえ…病気で…。」
「そっか。ちょっとこっち来てくれないか?」
「は、はい!」
俺はシファをさっきの3人組の所に連れていった。身寄りのない子供4人組。仲良くなったらまぁいい感じに収まるだろう。
「「おかえりー!」」
いつの間にかルアとエマのところまで戻っていた。2人とも俺を見た瞬間に飛びついて来たから一瞬反応が遅れてしまった。
「おう。ただいま。」
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