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第一章 迷惑な求愛
ロザリア・カルテローニは前世持ち
ロザリア・カルテローニには前世の記憶がある。
日本生まれ日本育ち。名前は山本めぐ。三度の飯よりTL好きで、投稿される無料小説をそれはもうたくさん読んだ。けれど悲しいかな、山本めぐは地味女だった。二十四の若さで経験のないまま亡くなった。
ロザリアが、前世のことを思い出したのは五歳の時だ。以来、地味女だった記憶が邪魔をして、社交界の華と謳われた母似の容姿を活かしきれず、男爵令嬢であるのにも関わらず、せっせと仕事に励む毎日だ。
「やぁ、ロザリア。気持ちのいい青空だね」
城郭内の一画に建てられている赤レンガ造りの建物がロザリアの職場だ。市井からあがってきた報告書を取りに行った帰りだった。花々の咲き誇る中庭を横切った時、ベンチで寛いでいた人物が目ざとくロザリアを見つけ、声をかけてきた。
本当は無視して通り過ぎたかったけれど、一応上司にあたる人物だ。
「ごきげんよう」
挨拶だけしてロザリアは書類を胸に抱えて目を合わせず足早にその人物の前を横切った。
「相変わらずつれないなぁ、ロザリアは」
その人物は、座っていたベンチからひょいっと立ち上がると、魔力のある者だけが着用を許されている深緑のローブを翻した。
「ねぇねぇ。少し休んでいきなよ。眉間にシワがよってるよ」
「元々こういう顔なので」
「くくくっ。それいいね。うけるよ」
「それはどうも」
ロザリアは表情ひとつ変えることなく慇懃に答えると、足を止めることなくそのまま通り過ぎようとした。
「なぁ、待ちなって。ロザリア」
言葉だけでは立ち止まらないロザリアに、相手が焦れてロザリアの腕をつかんだ。
拍子に胸に抱えていた書類が腕から滑り落ちる。が、書類はばらけて地面に散らばることはなく、整えられた状態のまま宙に浮き、ベンチの端にきれいに着地した。
それに腕を伸ばすと、書類の束はすいっと浮き、ロザリアの手を避けるようにくるくると回る。
「アッカルド様。わたし、急いでますので」
「セストだ。そう呼んでくれっていつも言ってるだろう?」
こんな芸当ができるのは、このセスト・アッカルドが魔法使いだからだ。史上最強の魔法使いと言われるほどのセストにとっては、書類をくるくる回すくらいわけないこと。残念ながら魔力のないロザリアには、これに対抗する手立てはない。しばらく蝶のように舞う書類と格闘していたが、傍らでにやにやして立っているセストの足が視界に入り、思い切り踏んづけた。要は、元を断てばいいわけだ。
「いって!」
とたんに書類は本来の自然な流れ通り、ぱらぱらと宙を舞い、地面のあちこちに散らばった。
「いってぇな。何も足を踏んづけることはあるまい?」
ベンチに座り、足をさすりながらセストが恨めしげにロザリアを見上げる。
「あら。踏みましたか? それは失礼致しました」
ロザリアがばらけた書類を拾い集めようと腰をかがめると、点々と散った書類が一斉に地面から浮き上がり、ベンチの上でトントンっと端を揃えるとすいっとロザリアの手に戻ってきた。
「仕事熱心なのはいいけどさ。たまには俺とデートしようよ」
「お戯れを。失礼致します」
ロザリアはひきつった笑顔を顔に貼り付け、足早に赤レンガの建物に駆け込んだ。
この大陸を治めるトリエスタ王国の魔法庁。その魔法庁の部署の一つ、魔法防衛局のそのまた更に下の機関。魔法事案資料収集室がロザリアの職場だ。そこには、日々市井で起こる魔石の不具合や魔獣の目撃情報などの報告書が持ち込まれてくる。その報告書を、事案の種類ごとに整理、保管するのが魔法事案資料収集室、通称、魔事室の仕事だ。
先ほどのセスト・アッカルドは、魔法防衛局の局長である。弱冠二十五歳にして局長の地位にまで登り詰めたのは、彼の持つ魔力が人並み外れて桁違いにすごいかららしい。他の政府機関とは違い、魔法庁では魔力の強さが上下関係に大きく作用する。
魔力のないロザリアには、残念ながらセストの凄さが全くもってわからないのだが、魔力のある者には、セストの魔力が無尽蔵であることが見えるらしい。
とまぁその辺りの事情はさておき。魔法防衛局付きの魔事室で働くロザリアにとって、魔法防衛局長であるセストが上司であるということは、動かぬ事実だ。
ロザリアが魔事室で働き始めてはや一年が経つ。
地味女の前世の記憶のせいで、社交界デビューする十五になっても華やかな場所に出ていくことが怖くて固辞し続けた。それでもこれだけは参加しなさいと母に言われ、渋々出向いた舞踏会で大失敗。泣く泣くロザリアが父と母に直談判したのが一年前だ。
自分には結婚は無理であること、サロンでのお茶会もダンスも到底こなせそうにないこと。だから一人で生きていくために仕事をしたいこと。
父も母ももちろん反対した。が、ロザリアが根気強く何度もお願いすると最後には折れた。父は友人が室長を務める魔事室の仕事をロザリアに探してきてくれた。
男ばかりの職場だが、資料整理という地味な仕事柄、物静かな同僚ばかりだ。今年十八になったロザリアが一緒に働いていても、浮くことなく快適な職場環境である。前世がOLで、伝票やら会議資料のファイリングやらを担当していたロザリアにとって、魔事室での資料整理はお手のもの。おおいに前世の記憶を活かし、日々持ち込まれる資料の整理にあたっている。
この調子で働けば、独り身でも生きていける。そう自信が付き始めた今日このごろだ。
そんな申し分ない日々にも悩みの種はあるもので……。
それがさきほどの俺様魔法使いセスト・アッカルドの存在だ。
セストは銀髪、緑眼。細面の口元にはいつも微笑をたたえているような、前世で言うところの国宝級の美男子だ。九等身くらいありそうな長い足で、魔法士の証である深緑のローブを、あそこまで華麗に着こなしている人を、いまだロザリアは見たことがない。背中にバラを背負って歩いているような華やかな美男子だ。
そんなセストにどういう訳か、ロザリアは目をつけられた。
はじめは、物珍しいのだろうなと思った。魔力でもない限り、貴族の子女が働いているのは珍しいことだ。それで毛色の変わったロザリアに、目をつけたのだと思ったのだ。
セストといえば、最強魔法使いとしての名声と同時に、女性に対する手のはやさでも有名な人物だ。美姫の類は食い尽くしたろうし、今度はちょっと趣向を変えて、とでもいうところだろう。
仕事柄、時折魔事室の書類に目を通しにやってくるセストは、その度ごとにロザリアに声をかけてきた。
「今日は髪がつやつやできれいだね」
「君の瞳は気高い一角獣の毛並みと同じ色だね。美しい」
「細くて長い指だね。きれいだよ」
とまぁ聞いているこちらが恥ずかしくなるようなことを、同僚が働いている職場で言ってくる。
それははじめてセストに声をかけられた時はロザリアも嬉しかった。
セストの名は、社交の場に出ないロザリアでも耳にしたことはあったし、何より実物は前世で貪るように読んだあのTL世界に出てくる男性まんまだったのだから。くらくらっときて、見惚れたりもしたものだ。
でも、ロザリアの中身はあくまで前世の地味女だ。
女性の引く手あまたのイケメン最強魔法使いが本気で相手にするには、ロザリアは地味すぎる。
主人公の女性は、大体が華やかで素直でかわいらしいのだ。前世の記憶との二十四年分に、今世での十八年間。こちらは合わせて四十二年も生きている。その経験値からいっても、地味女をイケメンが溺愛してくれるなんてありえない。何か裏があるのではと勘繰りたくなる。イケメンのお誘いに簡単に乗るほど、ロザリアは能天気にはできていないのだ。
断り続ければそのうち飽きるだろうと適当にあしらい続けてはや一年。意外とセストはしつこかった。
セストにしてみれば、簡単に落ちると思った地味女が、意外な抵抗を見せたので意地になっているのかもしれない。モテ男のプライドにかけて、ロザリアの攻略をはかっている。
こちらも一年も経てばイケメンに免役もできるもので、最近ではあの澄んだ緑眼と目があっても、そらさずに見られるようになった。
ああ、でも。そもそもイケメンって言葉ももう死語なのだろうか。
ロザリアが日本で暮らしていたのはもう十八年も前のことだ。前世とこの世界の時間差を、推し量る方法もないロザリアにとっては、わからないことだらけだ。
ロザリアは、自分が転生者だということを誰にも打ち明けたことはない。
前世の記憶があるなんて、ロザリアをかわいがってくれる父や母、それに姉や妹には話せない。きっと気味悪いと思うに違いない。秘密を打ち明けられるような親しい友人もいなかった。
それにこの世界では、転生できるのは魔の森の向こう側に棲んでいる魔族と呼ばれる者達だけだとされていて、転生者は何か恐ろしい者として忌み嫌われている。それも、誰にも打ち明けたことのない理由の一つだった。
この十八年間、ロザリアは山本めぐとしての土台の上に、ロザリア・カルテローニとしての生を刻んできた。どちらがどうというものではないが、まだこの世界の地に足がついていないような、心もとない感覚は消せないでいる。
日本生まれ日本育ち。名前は山本めぐ。三度の飯よりTL好きで、投稿される無料小説をそれはもうたくさん読んだ。けれど悲しいかな、山本めぐは地味女だった。二十四の若さで経験のないまま亡くなった。
ロザリアが、前世のことを思い出したのは五歳の時だ。以来、地味女だった記憶が邪魔をして、社交界の華と謳われた母似の容姿を活かしきれず、男爵令嬢であるのにも関わらず、せっせと仕事に励む毎日だ。
「やぁ、ロザリア。気持ちのいい青空だね」
城郭内の一画に建てられている赤レンガ造りの建物がロザリアの職場だ。市井からあがってきた報告書を取りに行った帰りだった。花々の咲き誇る中庭を横切った時、ベンチで寛いでいた人物が目ざとくロザリアを見つけ、声をかけてきた。
本当は無視して通り過ぎたかったけれど、一応上司にあたる人物だ。
「ごきげんよう」
挨拶だけしてロザリアは書類を胸に抱えて目を合わせず足早にその人物の前を横切った。
「相変わらずつれないなぁ、ロザリアは」
その人物は、座っていたベンチからひょいっと立ち上がると、魔力のある者だけが着用を許されている深緑のローブを翻した。
「ねぇねぇ。少し休んでいきなよ。眉間にシワがよってるよ」
「元々こういう顔なので」
「くくくっ。それいいね。うけるよ」
「それはどうも」
ロザリアは表情ひとつ変えることなく慇懃に答えると、足を止めることなくそのまま通り過ぎようとした。
「なぁ、待ちなって。ロザリア」
言葉だけでは立ち止まらないロザリアに、相手が焦れてロザリアの腕をつかんだ。
拍子に胸に抱えていた書類が腕から滑り落ちる。が、書類はばらけて地面に散らばることはなく、整えられた状態のまま宙に浮き、ベンチの端にきれいに着地した。
それに腕を伸ばすと、書類の束はすいっと浮き、ロザリアの手を避けるようにくるくると回る。
「アッカルド様。わたし、急いでますので」
「セストだ。そう呼んでくれっていつも言ってるだろう?」
こんな芸当ができるのは、このセスト・アッカルドが魔法使いだからだ。史上最強の魔法使いと言われるほどのセストにとっては、書類をくるくる回すくらいわけないこと。残念ながら魔力のないロザリアには、これに対抗する手立てはない。しばらく蝶のように舞う書類と格闘していたが、傍らでにやにやして立っているセストの足が視界に入り、思い切り踏んづけた。要は、元を断てばいいわけだ。
「いって!」
とたんに書類は本来の自然な流れ通り、ぱらぱらと宙を舞い、地面のあちこちに散らばった。
「いってぇな。何も足を踏んづけることはあるまい?」
ベンチに座り、足をさすりながらセストが恨めしげにロザリアを見上げる。
「あら。踏みましたか? それは失礼致しました」
ロザリアがばらけた書類を拾い集めようと腰をかがめると、点々と散った書類が一斉に地面から浮き上がり、ベンチの上でトントンっと端を揃えるとすいっとロザリアの手に戻ってきた。
「仕事熱心なのはいいけどさ。たまには俺とデートしようよ」
「お戯れを。失礼致します」
ロザリアはひきつった笑顔を顔に貼り付け、足早に赤レンガの建物に駆け込んだ。
この大陸を治めるトリエスタ王国の魔法庁。その魔法庁の部署の一つ、魔法防衛局のそのまた更に下の機関。魔法事案資料収集室がロザリアの職場だ。そこには、日々市井で起こる魔石の不具合や魔獣の目撃情報などの報告書が持ち込まれてくる。その報告書を、事案の種類ごとに整理、保管するのが魔法事案資料収集室、通称、魔事室の仕事だ。
先ほどのセスト・アッカルドは、魔法防衛局の局長である。弱冠二十五歳にして局長の地位にまで登り詰めたのは、彼の持つ魔力が人並み外れて桁違いにすごいかららしい。他の政府機関とは違い、魔法庁では魔力の強さが上下関係に大きく作用する。
魔力のないロザリアには、残念ながらセストの凄さが全くもってわからないのだが、魔力のある者には、セストの魔力が無尽蔵であることが見えるらしい。
とまぁその辺りの事情はさておき。魔法防衛局付きの魔事室で働くロザリアにとって、魔法防衛局長であるセストが上司であるということは、動かぬ事実だ。
ロザリアが魔事室で働き始めてはや一年が経つ。
地味女の前世の記憶のせいで、社交界デビューする十五になっても華やかな場所に出ていくことが怖くて固辞し続けた。それでもこれだけは参加しなさいと母に言われ、渋々出向いた舞踏会で大失敗。泣く泣くロザリアが父と母に直談判したのが一年前だ。
自分には結婚は無理であること、サロンでのお茶会もダンスも到底こなせそうにないこと。だから一人で生きていくために仕事をしたいこと。
父も母ももちろん反対した。が、ロザリアが根気強く何度もお願いすると最後には折れた。父は友人が室長を務める魔事室の仕事をロザリアに探してきてくれた。
男ばかりの職場だが、資料整理という地味な仕事柄、物静かな同僚ばかりだ。今年十八になったロザリアが一緒に働いていても、浮くことなく快適な職場環境である。前世がOLで、伝票やら会議資料のファイリングやらを担当していたロザリアにとって、魔事室での資料整理はお手のもの。おおいに前世の記憶を活かし、日々持ち込まれる資料の整理にあたっている。
この調子で働けば、独り身でも生きていける。そう自信が付き始めた今日このごろだ。
そんな申し分ない日々にも悩みの種はあるもので……。
それがさきほどの俺様魔法使いセスト・アッカルドの存在だ。
セストは銀髪、緑眼。細面の口元にはいつも微笑をたたえているような、前世で言うところの国宝級の美男子だ。九等身くらいありそうな長い足で、魔法士の証である深緑のローブを、あそこまで華麗に着こなしている人を、いまだロザリアは見たことがない。背中にバラを背負って歩いているような華やかな美男子だ。
そんなセストにどういう訳か、ロザリアは目をつけられた。
はじめは、物珍しいのだろうなと思った。魔力でもない限り、貴族の子女が働いているのは珍しいことだ。それで毛色の変わったロザリアに、目をつけたのだと思ったのだ。
セストといえば、最強魔法使いとしての名声と同時に、女性に対する手のはやさでも有名な人物だ。美姫の類は食い尽くしたろうし、今度はちょっと趣向を変えて、とでもいうところだろう。
仕事柄、時折魔事室の書類に目を通しにやってくるセストは、その度ごとにロザリアに声をかけてきた。
「今日は髪がつやつやできれいだね」
「君の瞳は気高い一角獣の毛並みと同じ色だね。美しい」
「細くて長い指だね。きれいだよ」
とまぁ聞いているこちらが恥ずかしくなるようなことを、同僚が働いている職場で言ってくる。
それははじめてセストに声をかけられた時はロザリアも嬉しかった。
セストの名は、社交の場に出ないロザリアでも耳にしたことはあったし、何より実物は前世で貪るように読んだあのTL世界に出てくる男性まんまだったのだから。くらくらっときて、見惚れたりもしたものだ。
でも、ロザリアの中身はあくまで前世の地味女だ。
女性の引く手あまたのイケメン最強魔法使いが本気で相手にするには、ロザリアは地味すぎる。
主人公の女性は、大体が華やかで素直でかわいらしいのだ。前世の記憶との二十四年分に、今世での十八年間。こちらは合わせて四十二年も生きている。その経験値からいっても、地味女をイケメンが溺愛してくれるなんてありえない。何か裏があるのではと勘繰りたくなる。イケメンのお誘いに簡単に乗るほど、ロザリアは能天気にはできていないのだ。
断り続ければそのうち飽きるだろうと適当にあしらい続けてはや一年。意外とセストはしつこかった。
セストにしてみれば、簡単に落ちると思った地味女が、意外な抵抗を見せたので意地になっているのかもしれない。モテ男のプライドにかけて、ロザリアの攻略をはかっている。
こちらも一年も経てばイケメンに免役もできるもので、最近ではあの澄んだ緑眼と目があっても、そらさずに見られるようになった。
ああ、でも。そもそもイケメンって言葉ももう死語なのだろうか。
ロザリアが日本で暮らしていたのはもう十八年も前のことだ。前世とこの世界の時間差を、推し量る方法もないロザリアにとっては、わからないことだらけだ。
ロザリアは、自分が転生者だということを誰にも打ち明けたことはない。
前世の記憶があるなんて、ロザリアをかわいがってくれる父や母、それに姉や妹には話せない。きっと気味悪いと思うに違いない。秘密を打ち明けられるような親しい友人もいなかった。
それにこの世界では、転生できるのは魔の森の向こう側に棲んでいる魔族と呼ばれる者達だけだとされていて、転生者は何か恐ろしい者として忌み嫌われている。それも、誰にも打ち明けたことのない理由の一つだった。
この十八年間、ロザリアは山本めぐとしての土台の上に、ロザリア・カルテローニとしての生を刻んできた。どちらがどうというものではないが、まだこの世界の地に足がついていないような、心もとない感覚は消せないでいる。
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