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第六章 本の世界と現実との違いは
気持ちは本物
ロザリアとセストは場所を食堂に移し、やはり見ていたかのようにラーラによって運ばれてきた食事をとりながら、セストはロザリアのいなくなったあとの砦での出来事を語って聞かせた。
セストによる話は以下の通りだった。
ロザリアは魔の森へ入ったという乙女の証言により、砦ではその日の夕と次の日も魔法士たちによる捜索が行われた。ロザリア失踪の件はその日のうちに王都にも伝わり、父のリベリオが血相変えて砦までやって来た。自ら森に探しに入ると言い張るリベリオを、魔法士たちが押し留め、大変な騒ぎとなったそうだ。
セストは本当はすぐにでもリベリオに事の真相を話したかったが、ウバルドの目がある間はリベリオに近づかないよう注意した。そして捜索の打ち切られた今日、王都への帰途についたリベリオに、セストはロザリアが無事であること、当分の間セストがロザリアを預かることを話した。詳しい経緯については、リベリオに危険が及ぶことを危惧し伝えなかった。それでもリベリオは、セストの配慮をきちんと理解し、それ以上の説明を求めなかったという。
一方、セストがロザリアを助け、魔法士二人を亡き者にし、グラートの足を砕いたことはすでにウバルドに伝わっている。セスト自身、砦に戻るかどうか迷ったらしいが、このまま姿を消すよりは今後の動きを注視しようと素知らぬふりで砦に戻った。ウバルドも自分のしたことがばれているとわかっているくせに、セストに対し変わらぬ態度で、あいつは面の皮があつい狡猾な男だとセストは吐き捨てた。
ちなみに魔の森の捜索では、セストに倒された魔法士二人の遺体が見つかったそうだ。
ウバルドが混乱に乗じ、魔の森へ遺棄させたのだろう。二人は魔獣に殺されたとして処理された。
「……あの、グラートさんはどうなったの?」
セストが来てからはあっという間の出来事だったが、それでもグラートが叫びながら崩れたところを見ていた。大怪我を負ったグラートはどうなったのだろうか。あの時一切助けてくれようとしなかったことを思い出すと憤りも感じるけれど、婚約者のために妙薬を手に入れようとウバルドに協力しているようだった。何か事情があったのかもしれない。
「あいつはテオの治療を受けて無事だ」
「そう、よかった」
「よかっただと? あいつも二人の魔法士同様に扱ってもよかったんだ」
「でも、婚約者がいるって。その人のために妙薬がいるって話していたから、婚約者の方は病気なのかもしれない。妙薬は高価なものだから、簡単には手に入らないもの」
「それならば全く無関係だったロザリアを助けなくとも仕方がなかったとでも言うのか? 何の弁解にもならないな」
ロザリアの代わりにセストが怒ってくれている。
「……ごめん…」
その怒りは本来ディーナのために使われるはずのものだ。ロザリアが受け取っていいものではない。ロザリアがロザリアである限り、セストには何の救いもない。セストとは距離を置こうと決めたのに、結局こうして助けてもらって側にいる。自分は弱くて卑怯な存在だ。
「なぜお前が謝る」
「それは……」
俯いたロザリアのおとがいを、いつの間にか席を立ちすぐ側に来たセストによって上向けられた。透き通るような緑眼が、真っ直ぐにロザリアの灰白色の瞳を捉える。
そのままセストは覆いかぶさるようにロザリアに顔を近づけてくる。セストの意図は明らかだった。
「だめだよ…」
セストの形のいい唇を両手で塞いだ。このキスを受け取るべきはロザリアではないのだから。
けれどセストはやんわりとロザリアの両手を掴んで退けるとそのまま唇を重ねてきた。舌先で口を開くようノックされ、ロザリアはおずおずと唇を開いた。
「……んっ…」
すぐにセストの熱い舌が絡められ、ロザリアはくぐもった声を上げた。唇はこんなにも熱いのに心は冷たくて遠い……。自分が自分であることさえ嫌になる。
ロザリアは必死にセストのキスに応えながら、溢れ出す感情を抑えることができなかった。
あとからあとから涙が頬を伝う。
「また泣くんだな……」
セストは唇を離すとロザリアの頬の涙を拭った。
「……ごめんなさい」
謝ってもセストは救えないけれど、ロザリアには謝ることぐらいしかできない。
「何を謝る」
「……だってわたしは、ディーナじゃないから…」
「わかっている。俺が悪かった。ディーナのことは忘れる。俺はロザリアが好きだ」
でもセストの好きは、ロザリアがディーナの魂を持つからこそのもので……。
「……ごめんね」
「だからなぜそこで謝るんだ」
セストは苛立ったような声を上げると、ロザリアをいきなり抱き上げ、食堂から出るとそのまま二階の部屋の大きなベッドにロザリアを沈めた。
「なに……?」
セストは捕食者の目でロザリアの瞳を捉えると両手をベッドに縫い留め、強引に舌を絡めてきた。乱暴ではないものの、有無を言わさぬ強引さで口を開かれ溢れた唾液が口元からこぼれる。
「…んっぅ、……待っ、て…。ねぇ…、セ、スト……。やだ……、んっ」
唇が離れた隙を縫い、上げた抗議の声はすぐにセストの唇へと吸い込まれていく。キスを避けようと首を振ると、焦れたセストにおとがいをつかまれた。
「じっとしていろ」
「だったらやめてよ…。もうやだ……」
「やめてほしいなら謝るな。俺はお前が好きだと言っているんだ。なぜわからない」
「…だってセストが好きなのはディーナでしょう? わたしはディーナの代わりにはなれな―――」
最後まで言う前にまた唇を塞がれる。両腕を突っぱねて抵抗すると、セストは一纏めにロザリアの手を掴み頭の上に押さえつけた。
「お前の気持ちを聞いているんだ、ロザリア・カルテローニ。ディーナのことは今は関係ない。何度言ったらわかるんだ」
真っ直ぐな緑眼に見られ、ロザリアは思わず瞳を伏せた。
「こちらを見ろ、ロザリア。目を逸らすな。俺のことをちゃんと見てみろ。俺の気持ちがうそか本当かくらい、お前なら見抜けるだろう?」
ロザリアはそろりとセストと視線を合わせた。
長いまつげに縁取られた澄んだ緑眼がやはり真っ直ぐにロザリアを見下ろしている。うそをついている人間は決してこんなふうに真っ直ぐに人の目をみることはできない。澄んだ瞳にうそがないことは確かによくわかる。
でも本当に? セストがロザリア・カルテローニである自分が好きだと言っている? 本当にその言葉を信じていいのだろうか。勘違いしてまた傷つくのはいやだ。怖い。信じて裏切られるのはつらい……。
「…わたし、臆病なの。自分に自信がないの…。セストみたいなイケメンがわたしみたいな地味女のことほんとに好きになってくれるの?」
「だからさっきから何度もそう言っているだろう」
疑り深いロザリアにセストはおもしろそうに微かに口端を上げ、再び顔を寄せてくる。またキスされる。そう思って唇を固く閉じたが、セストはロザリアの首筋に顔を埋め、包帯の巻かれた首筋にそっと口づけた。
「もう決してお前をこんな目には遭わせない。ウバルドには相応の報いを与えてやる」
怒りに震えた声で言われ、ロザリアはセストの銀髪にそっと触れてみた。くせのないさらりとした手触りの髪が指の間を流れる。
「…気持ちは嬉しいけれど無理はしないで」
「お前のためなら何だってしてやる」
「……セスト…」
セストはロザリアの腕を押さえたまま、空いたもう片方の手でロザリアの頬を撫で、首筋を辿り胸の膨らみに触れてきた。思わず体がびくりと反応する。やわやわと優しく揉みしだかれ、ロザリアは恥ずかしさに顔がカァッと熱くなった。
「…怪我をしていなければ今すぐにでも抱いているところなんだがな。俺の気持ちを嫌というほどその身を以って感じさせてやりたい」
「……それはそのえっと…」
こんな状況でそんなことを言われ、顔に集まっていた熱が更にヒートアップする。顔が熱い。きっと真っ赤な顔をしているはずだ。恥ずかしい……。
転移の渦でもなんでもいいから穴があったら入りたいくらいだ。
「あの、セスト……。そろそろ―――」
離して、と言おうとすると機先を制され、また唇を奪われた。セストはふやけるくらい長いキスをし、やがて離すとロザリアを腕に囲い横になった。
「……好きだよ、ロザリア。愛してる」
心地よいセストの声が耳元で囁き、ロザリアはその声を聞いたとたん眠りに落ちた。
セストによる話は以下の通りだった。
ロザリアは魔の森へ入ったという乙女の証言により、砦ではその日の夕と次の日も魔法士たちによる捜索が行われた。ロザリア失踪の件はその日のうちに王都にも伝わり、父のリベリオが血相変えて砦までやって来た。自ら森に探しに入ると言い張るリベリオを、魔法士たちが押し留め、大変な騒ぎとなったそうだ。
セストは本当はすぐにでもリベリオに事の真相を話したかったが、ウバルドの目がある間はリベリオに近づかないよう注意した。そして捜索の打ち切られた今日、王都への帰途についたリベリオに、セストはロザリアが無事であること、当分の間セストがロザリアを預かることを話した。詳しい経緯については、リベリオに危険が及ぶことを危惧し伝えなかった。それでもリベリオは、セストの配慮をきちんと理解し、それ以上の説明を求めなかったという。
一方、セストがロザリアを助け、魔法士二人を亡き者にし、グラートの足を砕いたことはすでにウバルドに伝わっている。セスト自身、砦に戻るかどうか迷ったらしいが、このまま姿を消すよりは今後の動きを注視しようと素知らぬふりで砦に戻った。ウバルドも自分のしたことがばれているとわかっているくせに、セストに対し変わらぬ態度で、あいつは面の皮があつい狡猾な男だとセストは吐き捨てた。
ちなみに魔の森の捜索では、セストに倒された魔法士二人の遺体が見つかったそうだ。
ウバルドが混乱に乗じ、魔の森へ遺棄させたのだろう。二人は魔獣に殺されたとして処理された。
「……あの、グラートさんはどうなったの?」
セストが来てからはあっという間の出来事だったが、それでもグラートが叫びながら崩れたところを見ていた。大怪我を負ったグラートはどうなったのだろうか。あの時一切助けてくれようとしなかったことを思い出すと憤りも感じるけれど、婚約者のために妙薬を手に入れようとウバルドに協力しているようだった。何か事情があったのかもしれない。
「あいつはテオの治療を受けて無事だ」
「そう、よかった」
「よかっただと? あいつも二人の魔法士同様に扱ってもよかったんだ」
「でも、婚約者がいるって。その人のために妙薬がいるって話していたから、婚約者の方は病気なのかもしれない。妙薬は高価なものだから、簡単には手に入らないもの」
「それならば全く無関係だったロザリアを助けなくとも仕方がなかったとでも言うのか? 何の弁解にもならないな」
ロザリアの代わりにセストが怒ってくれている。
「……ごめん…」
その怒りは本来ディーナのために使われるはずのものだ。ロザリアが受け取っていいものではない。ロザリアがロザリアである限り、セストには何の救いもない。セストとは距離を置こうと決めたのに、結局こうして助けてもらって側にいる。自分は弱くて卑怯な存在だ。
「なぜお前が謝る」
「それは……」
俯いたロザリアのおとがいを、いつの間にか席を立ちすぐ側に来たセストによって上向けられた。透き通るような緑眼が、真っ直ぐにロザリアの灰白色の瞳を捉える。
そのままセストは覆いかぶさるようにロザリアに顔を近づけてくる。セストの意図は明らかだった。
「だめだよ…」
セストの形のいい唇を両手で塞いだ。このキスを受け取るべきはロザリアではないのだから。
けれどセストはやんわりとロザリアの両手を掴んで退けるとそのまま唇を重ねてきた。舌先で口を開くようノックされ、ロザリアはおずおずと唇を開いた。
「……んっ…」
すぐにセストの熱い舌が絡められ、ロザリアはくぐもった声を上げた。唇はこんなにも熱いのに心は冷たくて遠い……。自分が自分であることさえ嫌になる。
ロザリアは必死にセストのキスに応えながら、溢れ出す感情を抑えることができなかった。
あとからあとから涙が頬を伝う。
「また泣くんだな……」
セストは唇を離すとロザリアの頬の涙を拭った。
「……ごめんなさい」
謝ってもセストは救えないけれど、ロザリアには謝ることぐらいしかできない。
「何を謝る」
「……だってわたしは、ディーナじゃないから…」
「わかっている。俺が悪かった。ディーナのことは忘れる。俺はロザリアが好きだ」
でもセストの好きは、ロザリアがディーナの魂を持つからこそのもので……。
「……ごめんね」
「だからなぜそこで謝るんだ」
セストは苛立ったような声を上げると、ロザリアをいきなり抱き上げ、食堂から出るとそのまま二階の部屋の大きなベッドにロザリアを沈めた。
「なに……?」
セストは捕食者の目でロザリアの瞳を捉えると両手をベッドに縫い留め、強引に舌を絡めてきた。乱暴ではないものの、有無を言わさぬ強引さで口を開かれ溢れた唾液が口元からこぼれる。
「…んっぅ、……待っ、て…。ねぇ…、セ、スト……。やだ……、んっ」
唇が離れた隙を縫い、上げた抗議の声はすぐにセストの唇へと吸い込まれていく。キスを避けようと首を振ると、焦れたセストにおとがいをつかまれた。
「じっとしていろ」
「だったらやめてよ…。もうやだ……」
「やめてほしいなら謝るな。俺はお前が好きだと言っているんだ。なぜわからない」
「…だってセストが好きなのはディーナでしょう? わたしはディーナの代わりにはなれな―――」
最後まで言う前にまた唇を塞がれる。両腕を突っぱねて抵抗すると、セストは一纏めにロザリアの手を掴み頭の上に押さえつけた。
「お前の気持ちを聞いているんだ、ロザリア・カルテローニ。ディーナのことは今は関係ない。何度言ったらわかるんだ」
真っ直ぐな緑眼に見られ、ロザリアは思わず瞳を伏せた。
「こちらを見ろ、ロザリア。目を逸らすな。俺のことをちゃんと見てみろ。俺の気持ちがうそか本当かくらい、お前なら見抜けるだろう?」
ロザリアはそろりとセストと視線を合わせた。
長いまつげに縁取られた澄んだ緑眼がやはり真っ直ぐにロザリアを見下ろしている。うそをついている人間は決してこんなふうに真っ直ぐに人の目をみることはできない。澄んだ瞳にうそがないことは確かによくわかる。
でも本当に? セストがロザリア・カルテローニである自分が好きだと言っている? 本当にその言葉を信じていいのだろうか。勘違いしてまた傷つくのはいやだ。怖い。信じて裏切られるのはつらい……。
「…わたし、臆病なの。自分に自信がないの…。セストみたいなイケメンがわたしみたいな地味女のことほんとに好きになってくれるの?」
「だからさっきから何度もそう言っているだろう」
疑り深いロザリアにセストはおもしろそうに微かに口端を上げ、再び顔を寄せてくる。またキスされる。そう思って唇を固く閉じたが、セストはロザリアの首筋に顔を埋め、包帯の巻かれた首筋にそっと口づけた。
「もう決してお前をこんな目には遭わせない。ウバルドには相応の報いを与えてやる」
怒りに震えた声で言われ、ロザリアはセストの銀髪にそっと触れてみた。くせのないさらりとした手触りの髪が指の間を流れる。
「…気持ちは嬉しいけれど無理はしないで」
「お前のためなら何だってしてやる」
「……セスト…」
セストはロザリアの腕を押さえたまま、空いたもう片方の手でロザリアの頬を撫で、首筋を辿り胸の膨らみに触れてきた。思わず体がびくりと反応する。やわやわと優しく揉みしだかれ、ロザリアは恥ずかしさに顔がカァッと熱くなった。
「…怪我をしていなければ今すぐにでも抱いているところなんだがな。俺の気持ちを嫌というほどその身を以って感じさせてやりたい」
「……それはそのえっと…」
こんな状況でそんなことを言われ、顔に集まっていた熱が更にヒートアップする。顔が熱い。きっと真っ赤な顔をしているはずだ。恥ずかしい……。
転移の渦でもなんでもいいから穴があったら入りたいくらいだ。
「あの、セスト……。そろそろ―――」
離して、と言おうとすると機先を制され、また唇を奪われた。セストはふやけるくらい長いキスをし、やがて離すとロザリアを腕に囲い横になった。
「……好きだよ、ロザリア。愛してる」
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