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第七章 心を残さないで
ディーナの心すべて
―――強力で完璧な魔法。
離宮から屋敷に戻り、セストの帰りを待ちながら、昼間チーロの言ったことを考えていた。ぼうっと一点を見つめていると、カタンッとテーブルにカップを置かれた。
「ラーラ……。ありがと」
いつの間にか側にはラーラがいて、ハーブティーを淹れてくれていた。森の中みたいな爽やかな香りがする。カップを手にとって香りを吸い込むと、もやがかかったようだった頭の中が少しすっきりとした。
「あの、ラーラ。聞いてもいい?」
「私にお答えできることならば」
ラーラは黒縁メガネの縁を指先で押し上げた。
「ディーナってこの屋敷には住んでいなかったって聞いたんだけど、遊びに来たことはある?」
「私の記憶では一度もございません」
「あの肖像画のことなんだけど……」
「あれは、セスト様のお兄様がディーナ様とご成婚された際、絵師に描かせたものです。結婚式の時のご様子が描かれているそうにございます」
「……結婚式…」
そう言えば絵画の中のディーナは頭に銀のティアラを載せた白い花嫁衣裳だった。少し恥ずかしそうにしながら幸せそうに微笑んでいる。これが結婚式のときのものなら、微笑んでいる相手はチーロの父である長兄エドモンドだ。招くように差し出された両手が、全身で相手を受け入れようとしている姿に見える。幸せそうな笑顔だ。きっと心からエドモンドのことを愛していたのだろう。
だけど―――。
「セストはそんな肖像画を飾るのを嫌がらなかったんだね」
相手が自分の長兄であり、亡くなっていたとしても、自分の好きな人が他の人へ愛情を向けているような絵画をずっと側に置いていて辛くなかったのだろうか。ロザリアなら、セストのそんな姿が描かれた肖像画を飾ってはおけない。遠ざけて倉庫にでもしまって封印してしまいたいと思うだろう。
「私の勝手な見解を述べさせていただいても?」
ロザリアが考え込んでいると、ラーラが聞いてくる。このひと月あまり、ラーラがこんなふうに自分から発言することはなく、ロザリアは不思議に思って先を促した。
「ラーラの話を聞いてみたいわ。だってラーラはセストを一番近くでずっと見てきたのでしょう?」
その言葉にラーラはこほんと咳ばらいをすると再びメガネの縁を押し上げる。
「そのようにおっしゃられると、なにやら誤解を招きそうではございますが、私はそれこそセスト様がチーロ様ほどの頃からお世話申し上げておりますので、セスト様のことはよく存じ上げております」
思わぬラーラの心配に、ロザリアはふふっと笑った。
「大丈夫よ、ラーラ。それが親愛の情であるのか恋愛感情であるのかくらい、わたし見分けがつくもの」
「それはようございました。いらぬ心配でございましたね」
先を続けますとラーラは努めて事務的な口調で言った。
「あの肖像画は当初離宮に飾られておりましたが、エドモンド様が亡くなれてから、ディーナ様が幸せそうな自分の肖像画を見るのがおつらいとおっしゃいまして、セスト様が当屋敷に引き取られたのです。ディーナ様は一時はチーロ様のお姿を見るのもつらいとおっしゃられていたそうです。チーロ様はエドモンド様によく似ておいでなので。セスト様は、度々そんなディーナ様のことを気にかけておいででした」
そもそも長兄エドモンドが狙われたのは、魔力の強いセストにと話のあった王位継承権を兄に譲ったことが発端だ。セストは強い責任を感じ、足しげく離宮に通い、ディーナを慰め、こんな事態を招いた自分の愚かさを謝っていたそうだ。
「そんなセスト様を、ディーナ様が頼りになさるのは自然な流れでございました。お二人はいつしか恋人同士となられ、長老たちはこれ幸いとディーナ様とセスト様とのご結婚を後押しなさいました。何と言ってもディーナ様は魅了の持ち主であられましたから。ですが、ディーナ様は決して首を縦に振られませんでした」
そしてセストもディーナの気持ちを重んじ、無理に結婚を進めようとはしなかった。
「お互いの傷を舐めあうといっては表現として正しくないかもしれませんが、まさしくお二人はそのような御関係であられました。ディーナ様はエドモンド様を亡くされた悲しみを、セスト様は自分がこんな事態を招いたのだと言う後悔を、お互いに慰めあっておいでのように見えました」
そんな時、ディーナが次兄一派に襲われた。
「実力主義と申しましょうか。この国では魔力の高い者がより頂点に立つというような風潮がございます。長兄エドモンド様を退けた次兄は、本来なら縄に繋がれるのが当然なのでしょう。王位継承権をもつお方を弑されたのですから。ですがこの国では魔力の高いことが何よりもの強さの証明となります。次兄は縄に繋がれるどころか、長兄を討ったことで自分の魔力がより強いことを周囲に知らしめ、長老に自分に王位を譲るよう求めておりました。当然の権利として。ですが」
「セストが邪魔だったのね」
自分をはるかに凌ぐ魔力の持ち主がまだ傲然と立ちはだかっている。
「その通りでございます。そしてセスト様ご自身には到底太刀打ちできないと踏んだ次兄は、ディーナ様を狙いました。あとは、ご承知の通りでございます」
ラーラはメガネの位置を直し、姿勢を正した。
「ロザリア様が何を悩んでおいでなのかはこのラーラにはわかりかねます。ですが私から見て今のセスト様は本当にお幸せそうで、心からロザリア様のことを思っておいでであることがわかります。ディーナ様の時は、決してあのようなお顔で笑われることはございませんでした。セスト様はようやくご自分が心から愛しいと思われるお方を見つけられたのだと、このラーラは嬉しく思っているのでございます」
「……ありがと…」
面と向かって真面目にそう言われると照れる。
「あと一つ、聞いてもいいかな?」
「何なりと」
「例えばの話だけれど、魔力のない人間が死の間際に一度だけ魔法を使える、なんて話は聞いたことはある?」
「ございません」
ラーラはすぐにきっぱりと否定した。
「魔力のない者はいついかなる時においても魔法は使えません。それがたとえ死の間際であろうと」
それを聞いて、朧気ながら形を成していた考えが正しかったことをロザリアは確信した。
「私の話がご参考になればいいのですが」
「とても参考になったわ。ありがとう。ラーラ」
「では、私はこれにて」
すっかり冷めたハーブティーを淹れかえるとラーラは部屋を出て行った。
部屋に一人になり、ラーラの淹れてくれたハーブティに口をつけ、「そうか、そういうことだったんだ…」と一人呟く。心を残さないでと言ったディーナの気持ちも、そしてディーナの心を覆った魔法が誰によるものなのかも、全てわかった気がした。
確かめる術はもうない。だからこれはあくまでロザリアの憶測だ。でもこれ以外の答えはないような気もする……。
かつての自分だったディーナが、転生魔法がかけられた自分の心を残さないでと願ったのは、これ以上悲しみを抱えて生きていくことに耐えられなかったからだろう。今日チーロと共にあの離宮に行ったが、記憶のないロザリアには何の感慨も湧かず、懐かしさを感じることもなかったが、もしも自分にディーナとしての記憶があったのなら、きっと耐えられなかっただろう。自分が心から愛したエドモンドのことを思い出さない日はなかっただろうし、セストの慰めは確かに一時の心の平穏をもたらしただろうが、大きく空いた穴が埋まることはなかったのではないだろうか。だから心を残さないでと願った。この苦しみから解放されたいと。
でも同時に、ディーナをも失うことになるセストの気持ちもディーナは考えただろう。
死にゆく自分に転生魔法をかけたセストの痛みを受け入れるしかなかった。だからせめて心を残さないでと願い、セストもまたそんなディーナの心を読み取り、おそらく無意識にディーナの心を魔法で覆った。永遠の安寧を手に入れられるようにと。それは自分の魔力をもってしても破れないほど完璧で強力で、きっと美しい魔法だった―――。
人と人が争えば悲しみが残り、心に重い枷が残る。幸せだったディーナの心は今もロザリアの奥深くで眠っている。
そんな悲しみを抱え、心を残さないでと願うしかなかったディーナの気持ちごと―――。
すべてわたしが引き受ける。
それが、わたしなんだ。
地味女の前世の記憶のせいで華のない真ん中っ子と人に揶揄され、どこか薄気味悪いと自分でも思い、不安定でぐらぐらして自分が何者なのかもわからず宙に浮いているような頼りない自分だけれど、そのありのままの自分ごと、ディーナの心も全部ひっくるめて一緒にして今の自分を許容して生きていく―――。
こんな自分でも家族は愛してくれた。ちゃんと好きになってくれる人も現れた。何も下を向くことはない。
この姿で堂々としていればいいのだ―――。
覚悟を決めれば自然と顔が上を向いた。ロザリアは立ち上がるとそろそろ帰宅するだろうセストを出迎えに玄関へ向かった。誰よりも大好きで素敵な人が自分の側にはちゃんといるのだ。
離宮から屋敷に戻り、セストの帰りを待ちながら、昼間チーロの言ったことを考えていた。ぼうっと一点を見つめていると、カタンッとテーブルにカップを置かれた。
「ラーラ……。ありがと」
いつの間にか側にはラーラがいて、ハーブティーを淹れてくれていた。森の中みたいな爽やかな香りがする。カップを手にとって香りを吸い込むと、もやがかかったようだった頭の中が少しすっきりとした。
「あの、ラーラ。聞いてもいい?」
「私にお答えできることならば」
ラーラは黒縁メガネの縁を指先で押し上げた。
「ディーナってこの屋敷には住んでいなかったって聞いたんだけど、遊びに来たことはある?」
「私の記憶では一度もございません」
「あの肖像画のことなんだけど……」
「あれは、セスト様のお兄様がディーナ様とご成婚された際、絵師に描かせたものです。結婚式の時のご様子が描かれているそうにございます」
「……結婚式…」
そう言えば絵画の中のディーナは頭に銀のティアラを載せた白い花嫁衣裳だった。少し恥ずかしそうにしながら幸せそうに微笑んでいる。これが結婚式のときのものなら、微笑んでいる相手はチーロの父である長兄エドモンドだ。招くように差し出された両手が、全身で相手を受け入れようとしている姿に見える。幸せそうな笑顔だ。きっと心からエドモンドのことを愛していたのだろう。
だけど―――。
「セストはそんな肖像画を飾るのを嫌がらなかったんだね」
相手が自分の長兄であり、亡くなっていたとしても、自分の好きな人が他の人へ愛情を向けているような絵画をずっと側に置いていて辛くなかったのだろうか。ロザリアなら、セストのそんな姿が描かれた肖像画を飾ってはおけない。遠ざけて倉庫にでもしまって封印してしまいたいと思うだろう。
「私の勝手な見解を述べさせていただいても?」
ロザリアが考え込んでいると、ラーラが聞いてくる。このひと月あまり、ラーラがこんなふうに自分から発言することはなく、ロザリアは不思議に思って先を促した。
「ラーラの話を聞いてみたいわ。だってラーラはセストを一番近くでずっと見てきたのでしょう?」
その言葉にラーラはこほんと咳ばらいをすると再びメガネの縁を押し上げる。
「そのようにおっしゃられると、なにやら誤解を招きそうではございますが、私はそれこそセスト様がチーロ様ほどの頃からお世話申し上げておりますので、セスト様のことはよく存じ上げております」
思わぬラーラの心配に、ロザリアはふふっと笑った。
「大丈夫よ、ラーラ。それが親愛の情であるのか恋愛感情であるのかくらい、わたし見分けがつくもの」
「それはようございました。いらぬ心配でございましたね」
先を続けますとラーラは努めて事務的な口調で言った。
「あの肖像画は当初離宮に飾られておりましたが、エドモンド様が亡くなれてから、ディーナ様が幸せそうな自分の肖像画を見るのがおつらいとおっしゃいまして、セスト様が当屋敷に引き取られたのです。ディーナ様は一時はチーロ様のお姿を見るのもつらいとおっしゃられていたそうです。チーロ様はエドモンド様によく似ておいでなので。セスト様は、度々そんなディーナ様のことを気にかけておいででした」
そもそも長兄エドモンドが狙われたのは、魔力の強いセストにと話のあった王位継承権を兄に譲ったことが発端だ。セストは強い責任を感じ、足しげく離宮に通い、ディーナを慰め、こんな事態を招いた自分の愚かさを謝っていたそうだ。
「そんなセスト様を、ディーナ様が頼りになさるのは自然な流れでございました。お二人はいつしか恋人同士となられ、長老たちはこれ幸いとディーナ様とセスト様とのご結婚を後押しなさいました。何と言ってもディーナ様は魅了の持ち主であられましたから。ですが、ディーナ様は決して首を縦に振られませんでした」
そしてセストもディーナの気持ちを重んじ、無理に結婚を進めようとはしなかった。
「お互いの傷を舐めあうといっては表現として正しくないかもしれませんが、まさしくお二人はそのような御関係であられました。ディーナ様はエドモンド様を亡くされた悲しみを、セスト様は自分がこんな事態を招いたのだと言う後悔を、お互いに慰めあっておいでのように見えました」
そんな時、ディーナが次兄一派に襲われた。
「実力主義と申しましょうか。この国では魔力の高い者がより頂点に立つというような風潮がございます。長兄エドモンド様を退けた次兄は、本来なら縄に繋がれるのが当然なのでしょう。王位継承権をもつお方を弑されたのですから。ですがこの国では魔力の高いことが何よりもの強さの証明となります。次兄は縄に繋がれるどころか、長兄を討ったことで自分の魔力がより強いことを周囲に知らしめ、長老に自分に王位を譲るよう求めておりました。当然の権利として。ですが」
「セストが邪魔だったのね」
自分をはるかに凌ぐ魔力の持ち主がまだ傲然と立ちはだかっている。
「その通りでございます。そしてセスト様ご自身には到底太刀打ちできないと踏んだ次兄は、ディーナ様を狙いました。あとは、ご承知の通りでございます」
ラーラはメガネの位置を直し、姿勢を正した。
「ロザリア様が何を悩んでおいでなのかはこのラーラにはわかりかねます。ですが私から見て今のセスト様は本当にお幸せそうで、心からロザリア様のことを思っておいでであることがわかります。ディーナ様の時は、決してあのようなお顔で笑われることはございませんでした。セスト様はようやくご自分が心から愛しいと思われるお方を見つけられたのだと、このラーラは嬉しく思っているのでございます」
「……ありがと…」
面と向かって真面目にそう言われると照れる。
「あと一つ、聞いてもいいかな?」
「何なりと」
「例えばの話だけれど、魔力のない人間が死の間際に一度だけ魔法を使える、なんて話は聞いたことはある?」
「ございません」
ラーラはすぐにきっぱりと否定した。
「魔力のない者はいついかなる時においても魔法は使えません。それがたとえ死の間際であろうと」
それを聞いて、朧気ながら形を成していた考えが正しかったことをロザリアは確信した。
「私の話がご参考になればいいのですが」
「とても参考になったわ。ありがとう。ラーラ」
「では、私はこれにて」
すっかり冷めたハーブティーを淹れかえるとラーラは部屋を出て行った。
部屋に一人になり、ラーラの淹れてくれたハーブティに口をつけ、「そうか、そういうことだったんだ…」と一人呟く。心を残さないでと言ったディーナの気持ちも、そしてディーナの心を覆った魔法が誰によるものなのかも、全てわかった気がした。
確かめる術はもうない。だからこれはあくまでロザリアの憶測だ。でもこれ以外の答えはないような気もする……。
かつての自分だったディーナが、転生魔法がかけられた自分の心を残さないでと願ったのは、これ以上悲しみを抱えて生きていくことに耐えられなかったからだろう。今日チーロと共にあの離宮に行ったが、記憶のないロザリアには何の感慨も湧かず、懐かしさを感じることもなかったが、もしも自分にディーナとしての記憶があったのなら、きっと耐えられなかっただろう。自分が心から愛したエドモンドのことを思い出さない日はなかっただろうし、セストの慰めは確かに一時の心の平穏をもたらしただろうが、大きく空いた穴が埋まることはなかったのではないだろうか。だから心を残さないでと願った。この苦しみから解放されたいと。
でも同時に、ディーナをも失うことになるセストの気持ちもディーナは考えただろう。
死にゆく自分に転生魔法をかけたセストの痛みを受け入れるしかなかった。だからせめて心を残さないでと願い、セストもまたそんなディーナの心を読み取り、おそらく無意識にディーナの心を魔法で覆った。永遠の安寧を手に入れられるようにと。それは自分の魔力をもってしても破れないほど完璧で強力で、きっと美しい魔法だった―――。
人と人が争えば悲しみが残り、心に重い枷が残る。幸せだったディーナの心は今もロザリアの奥深くで眠っている。
そんな悲しみを抱え、心を残さないでと願うしかなかったディーナの気持ちごと―――。
すべてわたしが引き受ける。
それが、わたしなんだ。
地味女の前世の記憶のせいで華のない真ん中っ子と人に揶揄され、どこか薄気味悪いと自分でも思い、不安定でぐらぐらして自分が何者なのかもわからず宙に浮いているような頼りない自分だけれど、そのありのままの自分ごと、ディーナの心も全部ひっくるめて一緒にして今の自分を許容して生きていく―――。
こんな自分でも家族は愛してくれた。ちゃんと好きになってくれる人も現れた。何も下を向くことはない。
この姿で堂々としていればいいのだ―――。
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