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開闢令嬢その4(4)
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「芍薬…令嬢?」
「そうじゃ」
「……え、ええ、お綺麗ですわね、芍薬」
「ほれ急げ。このままでは本格的に逝ってしまうわ」
「…急ぐって、どこへ向かわれるおつもり!?今は教授の命が最優先ですわ!」
「令嬢にも医者がおっての!其奴に見て貰えば死に至る傷でもたちまち治る!ちと変わり者じゃが、腕は確かよ」
「…ここは洞窟もかなりの深部でしょう!!鄙び寂れたこんな片田舎に、病院はおろか文明すらあるかどうか怪しくてよ───きゃあ!!」
「しっかり掴まっておれっっ!!」
「どうなっていますのここはぁっっっーーー!!地面が軽率に開閉しあそばせる!下品!下品ですわぁぁ」
「下品とはなんじゃ!ひらりはらり舞うが如き可憐な開け閉めであろうが!」
姫岡たちが迷い込んだ洞窟は、どうやら不思議な仕掛けがたくさん備わっていたようです。これは古代令嬢文明の残滓なのか、それともただの需要のわからないテーマパークなのか。この時の姫岡には理解し難い事でした。ただ一つ感じていた事は…落下すればするほど、何か並々ならぬ雰囲気が強くなっていくこと。ただそれだけでした。
「…何やら芳しい匂いがするじゃないの!!状況にあまりに似つかわしくない!!こんなの虐待ですわ!!気品高きフレグランスへの許し難い冒涜ですわぁぁーーーーっっ!!」
「もうすぐじゃ!田舎者を離すな!」
『ボフッ』
「…はあ、はあ……なんとか助かりましたわ…ここは…」
やけに柔らかい地面かと思えば…そこには、一面のお花畑が広がっているではありませんか。姫岡たちが落ちた地点はお花が他の場所よりもうずたかく積まれており、どうやら着地時のクッションとして使用されている模様でした。
「…そう、あの匂いはここからしてたんですの」
「モゴッ…ここが妾たちの花園、そして安住の地への入り口…絢華の門じゃ」
「…あなた。上半身が花に埋もれて、まるでノコギリクワガタみたいでしてよ。はしたないからおやめなさい」
「ぶははぁ!!ここまで来れば安心じゃ!この花園には自動回復の効能がある!!複雑骨折完治とまでは無理じゃが、其奴が死ぬ心配はもうせんで良い!!」
「…そうなの!?それはよかった……!」
「そのままにしておいては高貴な花の香が血生臭さと田舎臭さで台無しじゃ!さっさと彼奴を呼んで…」
「…おい!!!ここに田舎者を連れてきた不届き者は誰であるか!!余は花に埋もれて幸せな気分であったのに、これではトイレの芳香剤に浸かっているようなもの!!雰囲気が台無しであるぞ!!」
姫岡たちから少し離れた場所で、首を出す女が一人───。黒くて長い髪に、鮮やかなアロエの髪飾り。
「…あ、あなたは誰ですの~?というかここはどこですの~~~??」
「…さっき医者と言ったであろう。彼奴じゃ」
「え…あのかたが?」
「余の名前は衰弱令嬢!!弱ったものがあれば助ける!!余に何か用か!!」
「そうじゃ」
「……え、ええ、お綺麗ですわね、芍薬」
「ほれ急げ。このままでは本格的に逝ってしまうわ」
「…急ぐって、どこへ向かわれるおつもり!?今は教授の命が最優先ですわ!」
「令嬢にも医者がおっての!其奴に見て貰えば死に至る傷でもたちまち治る!ちと変わり者じゃが、腕は確かよ」
「…ここは洞窟もかなりの深部でしょう!!鄙び寂れたこんな片田舎に、病院はおろか文明すらあるかどうか怪しくてよ───きゃあ!!」
「しっかり掴まっておれっっ!!」
「どうなっていますのここはぁっっっーーー!!地面が軽率に開閉しあそばせる!下品!下品ですわぁぁ」
「下品とはなんじゃ!ひらりはらり舞うが如き可憐な開け閉めであろうが!」
姫岡たちが迷い込んだ洞窟は、どうやら不思議な仕掛けがたくさん備わっていたようです。これは古代令嬢文明の残滓なのか、それともただの需要のわからないテーマパークなのか。この時の姫岡には理解し難い事でした。ただ一つ感じていた事は…落下すればするほど、何か並々ならぬ雰囲気が強くなっていくこと。ただそれだけでした。
「…何やら芳しい匂いがするじゃないの!!状況にあまりに似つかわしくない!!こんなの虐待ですわ!!気品高きフレグランスへの許し難い冒涜ですわぁぁーーーーっっ!!」
「もうすぐじゃ!田舎者を離すな!」
『ボフッ』
「…はあ、はあ……なんとか助かりましたわ…ここは…」
やけに柔らかい地面かと思えば…そこには、一面のお花畑が広がっているではありませんか。姫岡たちが落ちた地点はお花が他の場所よりもうずたかく積まれており、どうやら着地時のクッションとして使用されている模様でした。
「…そう、あの匂いはここからしてたんですの」
「モゴッ…ここが妾たちの花園、そして安住の地への入り口…絢華の門じゃ」
「…あなた。上半身が花に埋もれて、まるでノコギリクワガタみたいでしてよ。はしたないからおやめなさい」
「ぶははぁ!!ここまで来れば安心じゃ!この花園には自動回復の効能がある!!複雑骨折完治とまでは無理じゃが、其奴が死ぬ心配はもうせんで良い!!」
「…そうなの!?それはよかった……!」
「そのままにしておいては高貴な花の香が血生臭さと田舎臭さで台無しじゃ!さっさと彼奴を呼んで…」
「…おい!!!ここに田舎者を連れてきた不届き者は誰であるか!!余は花に埋もれて幸せな気分であったのに、これではトイレの芳香剤に浸かっているようなもの!!雰囲気が台無しであるぞ!!」
姫岡たちから少し離れた場所で、首を出す女が一人───。黒くて長い髪に、鮮やかなアロエの髪飾り。
「…あ、あなたは誰ですの~?というかここはどこですの~~~??」
「…さっき医者と言ったであろう。彼奴じゃ」
「え…あのかたが?」
「余の名前は衰弱令嬢!!弱ったものがあれば助ける!!余に何か用か!!」
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