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睦月の章(後半)

テストと雑古

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新学期午後

睦月はやや緊張気味で過ごしている。



というのも、2008年の高校では同じメンバーで1日の大半を過ごすのである。


2050年の高校はゼミクラスの単位制を採用しており、人間関係も気楽であった。


睦月の人間関係記憶だけがなく、途方に暮れていた。


???「よぉ。久しぶり」


睦月「……どちら様ですか?」


???「マジで記憶喪失なんか⁈ふ~ん。俺、雑古。よろしく」


睦月「よろしく。ザコ君」


ザコ「ザコでいいよ。」


睦月「分かった。よろしくザコ。」


ザコ「ところで、午後のテスト勉強した?」


睦月「テストあるの?」


ザコ「ははーん。さては勉強してないな?記憶なくしても、試験から逃れられないぞ‼︎一緒に追試だな。元ちゃん、勉強苦手だもんなwww」


睦月「そうだな。勉強してないしな」


数日後。


追試はザコのみとなる。


睦月は【神谷学力】が初期設定されており、追試から免れたのである。


睦月平均点数70点。





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