お姉ちゃんで遊んでたらいつの間にか取り返しのつかないことになっていた

シャルねる

文字の大きさ
9 / 11

寝たフリ

 お風呂場から逃げるように出た私は、適当に頭と身体を拭いてから、自分の部屋に戻った。
 そのままベッドに寝転びたい気分だったけど、私はベッドを背もたれにして、床に座った。
 だって、まだ髪が濡れてたから。……いつもはお姉ちゃんにドライヤーをしてもらってたから、そのまま横になれたんだけど……今日は自分で、適当に拭いたから。

 ……でも、お姉ちゃんが変なこと言うから悪いんだし。
 
 乾くまで暇だなぁ。
 また勉強……はもう嫌だな。……お昼にいっぱい勉強したし。
 ……んー、お姉ちゃんの所に行ったら――って、行かない! 今は行かない。……行くとしても、明日だし。……今お姉ちゃんの所に行ったら、さっきのことを意識しちゃうし、また変なこと言われるかもしれないし。
 
 ……でも、今行かなくても、どうせお姉ちゃんの方から寝る時間になったら来ると思う。……まだ髪は濡れてるけど、もういいや。ベッド入っちゃお。……お姉ちゃんがどうせ来るなら、お姉ちゃんが来る頃にはもう寝てればいいんだ。

 そう思った私はベッドの中に入って、布団に潜った。
 髪が濡れてるから気持ち悪いけど、我慢する。

 そして、私が目を閉じて、寝ようとしていると、私の部屋の扉がノックされた。

「美葉、入るわよ」

 そう言ってお姉ちゃんが入ってきた。
 私は思わず体に力が入ってしまったけど、お姉ちゃんに起きてるのが気が付かれないように直ぐに力を抜く。

「……美葉? もう寝たの?」

 私は何も返さない。……寝てるんだから。

「そう。寝ちゃったのね」

 そう言ってお姉ちゃんはゆっくりと布団をめくって、私の隣に横になった。
 すると、お姉ちゃんは私の頭を優しく撫でてくれた。

「まだ濡れてるじゃない」

 そう言いつつも、お姉ちゃんは頭を撫でてくれる。
 ……別にお姉ちゃんに頭を撫でられて、嬉しいわけじゃないけど、私は今寝てるんだから、抵抗する方がおかしいもんね……だから、私は抵抗しない。

「美葉、好きよ」

 お姉ちゃんは私の耳元でそう呟くと、私の胸に向かって手を伸ばしてきた。……まるで昔の私がやってたみたいに。

「美葉、起きてるんでしょ?」

 私の胸にお姉ちゃんの手が触れるか触れないかといったところで、お姉ちゃんは手を止めると、また耳元で呟いてきた。
 
 ……どうせ本気でそんなことする気はないはずだ。……だから、私は何も返さない。

「今正直に言わないと、ほんとに美葉が私にしたみたいなことするわよ?」

 また耳元でそう言われ、思わず体がビクッとなってしまいそうなのを、我慢する。

「そう、美葉は寝てるのね。……だったら、何をしても問題ないわよね」

 そう言ってお姉ちゃんは私の耳を甘噛みし、胸を優しく揉んできた。

「お、お姉ちゃん! お、起きてるから! 起きてるから、や、やめて!」

 ほんとにお姉ちゃんが、そういうことをしてきたので、私は慌ててお姉ちゃんを止め、起きてることをアピールした。

「な、何やってるの、お姉ちゃん」
「何って、美葉の真似よ?」
「み、耳を噛んだことなんてないから! へ、変なことしないでよ!」

 昔、お姉ちゃんに変なことをしてた私が言えたことじゃないけど、今だけは自分を棚に上げて言わせてもらう。

「美葉が正直に起きてるって言わないからでしょ?」
「お、起きてなかったし、寝てたから!」
「嘘よ。だっていつも美葉が寝たら、可愛い寝息が聞こえてくるもの」
「そ、そんなの……き、今日はたまたま寝息が無かっただけで……と言うか、寝息が可愛いって何!? か、勝手に聞かないでよ!」

 お姉ちゃんに寝息を聞かれてた羞恥心から、私は改めて布団に潜った。
 布団の端を掴んで、私はお姉ちゃんが布団をめくれないようにする。……今の顔を見られないように。

「美葉、寒いわ」
「………………入るだけだから、めくったりしたらほんとに怒るから」
「ありがと、美葉」

 ……お姉ちゃんを布団に入れてあげた私は、目を閉じた。
 もう、早く寝よう。……これ以上変なことを言われないように。
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さくなって寝ている先輩にキスをしようとしたら、バレて逆にキスをされてしまった話

穂鈴 えい
恋愛
ある日の放課後、部室に入ったわたしは、普段しっかりとした先輩が無防備な姿で眠っているのに気がついた。ひっそりと片思いを抱いている先輩にキスがしたくて縮小薬を飲んで100分の1サイズで近づくのだが、途中で気づかれてしまったわたしは、逆に先輩に弄ばれてしまい……。

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

落ち込んでいたら綺麗なお姉さんにナンパされてお持ち帰りされた話

水無瀬雨音
恋愛
実家の花屋で働く璃子。落ち込んでいたら綺麗なお姉さんに花束をプレゼントされ……? 恋の始まりの話。

身体だけの関係です‐原田巴について‐

みのりすい
恋愛
原田巴は高校一年生。(ボクっ子) 彼女には昔から尊敬している10歳年上の従姉がいた。 ある日巴は酒に酔ったお姉ちゃんに身体を奪われる。 その日から、仲の良かった二人の秒針は狂っていく。 毎日19時ごろ更新予定 「身体だけの関係です 三崎早月について」と同一世界観です。また、1~2話はそちらにも投稿しています。今回分けることにしましたため重複しています。ご迷惑をおかけします。 良ければそちらもお読みください。 身体だけの関係です‐三崎早月について‐ https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/500699060

身体だけの関係です‐三崎早月について‐

みのりすい
恋愛
「ボディタッチくらいするよね。女の子同士だもん」 三崎早月、15歳。小佐田未沙、14歳。 クラスメイトの二人は、お互いにタイプが違ったこともあり、ほとんど交流がなかった。 中学三年生の春、そんな二人の関係が、少しだけ、動き出す。 ※百合作品として執筆しましたが、男性キャラクターも多数おり、BL要素、NL要素もございます。悪しからずご了承ください。また、軽度ですが性描写を含みます。 12/11 ”原田巴について”投稿開始。→12/13 別作品として投稿しました。ご迷惑をおかけします。 身体だけの関係です 原田巴について https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/734700789 作者ツイッター: twitter/minori_sui

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

義姉妹百合恋愛

沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。 「再婚するから」 そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。 次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。 それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。 ※他サイトにも掲載しております

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。