Retry 異世界生活記

ダース

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第2章.少年期

16.ミリィさん一家

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今日は休みだ。
う~ん。土日!
勝手に土日と呼んでいるが、この世界では、

火・水・風・土・光・闇・空間の日という呼び名だ。
でも、やっぱり土日最高~!と心の中で言ってしまう。


今日も父の雑貨屋を手伝う。

朝、隣の屋台のミリィさんの夫、ボルドさんが出かける準備をしていた。


「はい。これモフリィの干し肉。お隣のリカルドさんの息子さんが売ってくれたのよ~」
とミリィさんがボルドさんの鞄にモフリィの干し肉の入った袋をねじ込んでいた。
ラブラブな夫婦である。

「おおう!そうか。いつもありがとうな!」
家の前で掃除をしていた俺の方を向き声を掛けてくれた。

「いえいえ。いつもありがとうございます。」
なんて紳士的な俺。


「賢くていい息子だな~」
と父リカルドの方を見ながらボルドさんは言った。


ボルドさん一家はモフリィの干し肉を買ってくれるし、
うちの店一番の売り上げを誇る、ポーションの中古品を売ってくれる。


そういえば、ポーションの売るタイミングはどうやって決めているんだろうと思い聞いてみた。

「おう。俺はポーションをいつもサンタール回復薬店で買っているんだが、新品のポーションはこんな感じだ。」
とポーションと取りだして俺に手渡してくれた。

サンタール回復薬店。
俺が通う学校の近くのお店だ。

手渡されたポーションをまじまじと見る。
透明な容器に青い液体が入っている。
これを飲んだり、傷に掛けたりすると治るらしい・・・。
不思議だけど便利すぎる。

前世の世界にあったら医者が膝から崩れ落ちるだろう。

そしてもうひとつ気になるところがあった。
容器が少しプニプニしているのだ。
それを聞いてみると、

「新品のポーションの容器は軟らかいんだ。これだと少しぶつけても割れないし便利なんだぞ。」
とのことだ。

たしかにそうかも。
ちなみに劣化の期限の1ヵ月近くになると容器が固くなり、割れやすくなるそうだ。
あとなんかちょっと色も薄くなるらしい。
それを目安にポーションを売っているらしい。

「「行ってらっしゃ~い」」
ミリィさんと一緒にボルドさんを見送った。



そういえば、気になっていたことを父に聞いてみた。

「父さんはどんな魔法が使えるの?」

学校に通い始めたが、まだ実技の授業はなく、我慢できなくて聞いてしまった。

ちなみに父の魔法適性は
火、風である。

「父さんがよく使う魔法はファイアボールとエアカッターっていうやつだな。」

ファイアボールは火の球を敵に向かって飛ばせるらしい。
エアカッターは風を敵に向かって飛ばし、敵を切り裂くらしい。

「でも、剣で切った方が早いから魔法は補助みたいな感じだ」

確かにダメージを稼ぐのなら剣でグサッと刺した方がいいよな。
と思った。

でもファイアボールにエアカッター・・・かっこいい。

そう思って家の裏に行って「ファイアボール!」
とやってみたが何も出なかった。

その後、
「焼き尽くせ。ファイアボール」
とか
「女神カムイよ我に力を。世界の炎を集めたまえ。ファイアボール」
とかやってみたが、何も起こらなかった。
・・・恥ずかしい。


父に聞いたら、
「俺がファイアボールを使えるようになったのは10歳の頃だったしお前にはまだ早いかもな。」
と言っていた。

ちなみにファイアボールの前段階として「ファイア」という魔法があるらしい。
これは単純に火が出るだけ。
物を燃やす時とかに便利らしい。


とりあえず、これが出るように頑張ろう。
魔力とかMPとかがもっと必要なのかもしれない。

う~ん。とりあえず、出ないものはしょうがないな。
今できるものを練習しよう。

と思い、また光の球を出すのであった。
「ライト!」






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