七夕短編

短冊に願い事書いて！！って言われたお母さんの話だと思う。

私には2人の可愛い娘がいる。
その娘たちが喜んでくれるならと思って、ハロウィンやバレンタイン、クリスマス、七夕は家で張り切ってやっている。
そして今年もやってきた、七夕。
今年は100円ショップにて、小さめの笹が買えたのでそこにみんなで飾り付けしたり、短冊を吊るすことにした。
そんなお話。

 「ママー！たんざくにね、おねがいごとかいてってねねちゃんがいってたの！」
そのお姉ちゃんの様子は見えない。
たぶん、お風呂だろう。
あの子、急にお風呂入るから。
ちなみにこの子は5歳の娘。
名前はプライバシーを守るために伏せておくわね。
「ねー、これ○○ちゃんが好きな色だよね？ ママにくれるの？ 」
「ねねちゃんがママにわたしてっていってたのー！」
そう言って彼女はリビングへと走っていった。
ちなみに私はキッチンでご飯を作ってる。
夕飯時なのでね。
ちなみに、小さい娘が言ってたねねちゃんはお姉ちゃんの事だ。
お姉ちゃんが言えなくてねねちゃんになったのだが、5歳になっても変わらずねねちゃんと呼んでいる。
可愛いからいいんだけど。
小さい娘の様子を見るため、1度火を止めて、リビングへと行くと、既に短冊が吊られていた。
娘たちの願い事が書いてあるし、これ、私に頼まないで自分たちで結んだんだ…。
唐突に娘たちの成長を感じて私は幸せになった。
こういうちょっとの成長が私にとっては幸せなのだ。
とりあえず、もらった短冊に願い事を書くのは今日はやめよう。
まだ日にちはある。
まだ一日だから。

 
 いくら考えても思いつかなかったので今日はもう寝ます。
一人で寝る布団は夏なのに、少し寒かった。