恋文

出会い。

 最初は、誰でもいいから助けて欲しかった。
どうしようもなく寂しくて、怖くて。
あの頃の私は、夏まで生きられないのかもしれないって不安になっていたんだ。
別れて時間が経ったはずの元彼が職場に来たから。
私を見る目が、とても怖かった。
その日は怖くて家には帰れなかった。
そんな出来事があったのに、当時付き合っていた人には頼ることが出来なかった。
いや、頼ったかもしれないが、心の中で今すぐ隣で安心する言葉を与えてくれないかな。
なんて、思っていた。
そんな時、画面越しだが、目の前に神様が現れた。
それが、彼との出会い。

 彼は、私と同じ目線で話してくれた、そんな感じだった。
僕が傷だらけでも、受け入れてくれる気がした。
歳が一個しか違わないからなのか、とても話しやすかった。
文章だけなのに、声を聞いただけなのに、どんどん惹かれていった。
付き合ってる人がいたにも関わらず。

 恐ろしいことに、1度自分の感情に気づいてしまったら、戻ることは出来なくなっていた。