恋文

関塚衣旅葉

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2月19日と20日

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 月曜日なのに休みな私は、いまさっき起きた。
起きてからスマホの通知が溜まってるので1個ずつ確認していると、スマホの機能で去年の写真でこんなの撮ってましたよ!
みたいな思い出を教えてくれる通知があった。
通知をタップしてみると、去年の2月20日の写真。
水族館デートをしている写真があった。
去年の昨日と今日は私の最後の彼氏である彼と初めて会った日。
実は一昨日と昨日は一緒に過ごしていたので、もしかすると運命なのかもしれない。
なんて思ったから書いている。

 写真を見ていると、色々思い出してきた。
私、去年の19日はめちゃくちゃお腹を壊してて、自宅から出れなかったのだ。
原因は間違ってなきゃ食べたカツ丼がイッてた。
それ以外にご飯を食べてなかったのであたる要素がないのだよ。
そんな時に、彼が家に来てくれた。
多分詳しくはあたしは覚えてないし思い出せないから彼が教えてくれると思うから書かないわ。
初めて会った日もマック食べてたけど、今回もマック食べたわね…。
くらいしか書けない。
後は、去年と二人の違うところは、もう恋人ではなくなったって所?
彼はタバコを吸い始めて、私はちょっとだけ偉くなったので全くと言っていいほど家事ができなかったけど、今回はちょっとだけ家を綺麗にできてたとか??

 まあそんな事を思い出したら泣いちゃうから程々に。
去年の今日は、2人で都内の水族館デートをしたのだ。
今でもその日買ってもらったぺんちゃん(ペンギンのぬいぐるみ)は私の家というか、布団の上にいる。
あの日撮って貰った写真はどれも綺麗で。
クラゲの写真やお魚の写真を撮るのが上手な彼と。
スマホがボロくて画質の悪い写真ばかりな私。
今はいい思い出。
当時から何かと落ち込みやすかった私が何か言うと、まあ、また来ればいいじゃん?とかまた○○すればいいじゃん。
って言ってくる彼。
今回、会うまでに時間があって、ちょっとだけ会話してない期間があった時に、私は思い出の品を結構捨ててしまい、悲しんでいたのだが、またプリクラなら撮ればいいじゃん。
写真もまた撮ればいいじゃんって言うの。
また今度会えるんだって思ったら、心が楽になった。
でも、彼の帰る時間が近づくと寂しさで泣いてしまう。
「大丈夫だよ」
彼はそう言って沢山撫でて抱きしめてくれた。
今の関係に名前は無いけど、恋人ではなくなってしまったけど、私にとって彼が王子様なのは変わらないし、私は彼のお姫様でありたいのでできること増やさなきゃね。
そろそろちゃんと活動しますかね…。
洗濯しなきゃ…。
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