恋文

関塚衣旅葉

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立入禁止

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 最初に言っておこう。 
立入禁止って書いてある話は、100%思いを寄せている方への下心で書く話だから、なんかこう、読んでてうーんってなると思う。

 隣で寝ている彼の匂いは、甘い匂いなんだけど、爽やかな感じもする。
同じ布団で寝ていて、一緒に毛布もお布団も使っているので、めちゃくちゃ距離が近く、彼の匂いも呼吸音も聞こえたりとか、緊張してしまう。
今は彼が窓側を向いているから、顔が近くないだけいいが、向かい合うとキスができるくらいの距離で。
この匂いを嗅ぐと、どうしても身体が疼いてしまう。
今すぐ彼を食べたいと思ってしまうのだ…。
良くないことくらいわかっている。
それでも、美味しそうな彼の首筋。
ハムッとすると、彼が動いたので、私はそっと彼から口を離す。
何度も彼の首に噛み付こうとはするのだが、なかなか血を吸う勇気が出ない。
なので、ここ最近は血が足りなくて頭痛が続いている…。
そろそろ彼の血を吸いたい。
彼じゃないと嫌なのだ。
彼の甘い香りは私達の中では特上であろうと、噂されるくらいにはいい香りなのだ。
私が唾つけたから、誰も彼の血を飲んだことは無いから噂に過ぎないけども。
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