幼女の最後の夏休み

上記とは無関係の話

 あたしに夏休みはないけど、お休みだった時の話を書くね。

 大した話じゃないのよ。
ただ、数日前に性別関係なく交流できるアプリで、アイコンがうさぎの人とお話する機会があったの。
彼がね、住んでるのが私の家から近いところって言ってきたの。
危機感ないのかな、知らない人に住んでる場所言うなんて…。
そう思ったけど、それ以上に場所が昔好きだった方の住んでる付近で、でも年齢が私より下で。
もしかして、あの方は歳を偽って話しかけに来たのかなって。
でも、例えそうだったとしても私はもうあの方に会うつもりは無いから何考えてんだよって感じで。
でも、本当に少しビビった。
もしそうだったら、私余計なこと喋りすぎたかもしれないって。
うさぎさん可愛いね！
お絵描きするの得意なんだね！
もしあの方だったら、いやお前俺が絵を描くことくらい知ってるだろと思われてしまうと。
でも、そんなことも無くて、うさぎさんのアイコンの彼はその人とは別の人だった。
最寄り駅が違ったから。



ここまではチャットでのやりとり。
その後に電話をしたの。
声がね、第一声がねちょっと好きだった年下の子の声に似てて、びっくりしすぎてむせちゃった。
でもまあ、その子とこの子は住んでる場所全然違うんだからって思って落ち着きを取り戻した。


実は電話で何話したかあまり覚えてなくて。
まあ、別にいいんだけど、そんな休みの日もあるんだよーってだけだからね。
これが最後の夏になるとはまだ誰も知らない。