闇の深そうな話

関塚衣旅葉

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酒と私

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 女子高生だった頃の私は、お酒への憧れはあったが飲めなかった。
それはもちろん、未成年だから。
でもそれだけでは無い。
飲んでしまったら、自分の身を守れなくなると思ったから。


 それから時が経って、私も20歳になった。
これは、作者である私が体験した話を元にして書いてるのでうーん。
面白くなない。


 時系列順に書くと、色々良くないからバラバラに書いていこう。
去年のこの時期、私は何も見えていなかった。
半年ほどかけて、普通の女の子に戻ろうとしていた時だった。
何かに縋りたくて、寄りかかれる相手が欲しかった。
半年前までは恋愛感情では無い何かで縛られていたから、寄りかかることが出来ても冷たくて息が苦しかった。
だが、6月くらいにもなると、1人でいることにも慣れてきた。
最初は1人になるのが怖くて仕方なかった。
2年も一緒にいたから。
たとえ、扱いが酷くても。
自分を愛してくれてる訳じゃなくて、穴としてしか見られてなくても。
依存関係というのはとても怖くて、穴扱いをされてない事に不満を持ってしまうこともあった。
なので、1人になってからも穴扱いして欲しいとはまた違うのだが、埋めて欲しいという気持ちは強く、見ず知らずの殿方とホテルに行ってみたり、知らないおじ様と手を繋いで駅まで歩いたりした。
でも決まって、その後は泣き出すのだ。
帰りたい。
穴でもいいからあの頃に戻りたい。
1人にしないでくれ。
でもその言葉は誰に向けて言ってるわけでもなく、自分の心を落ち着かせるために言っていた。
あの頃の自分は戦わなきゃいけなかったのだ。
酒を断とうとしてる時と感覚は一緒だった。
あまり大声で言うことではないが、高校卒業前から少しお酒を飲むようになっていた。
最初は梅酒を水割りで飲んだり、カシオレ作ったり。
その程度だった。
途中から量が増えていった。
梅酒はロックで。
カシオレはカシス多め。
なにかに依存していたかったのだろう。
カレに依存していた頃、どうにかしようとして酒に手をつけたのだ。
むしろ自体は悪化した。
相手にされなくなって1人でお酒をがぶがぶ飲んで、気持ち悪くなった。
対処方法が分からなくて当時のフォロワーに助けを求めた。
目の前にいるカレではなくて。
仕方ないことである。
目の前のカレは画面の向こうと話してるのだから。


 そんなこともあったなぁと思いながら、去年のこの時期は溺れていた。
非日常に触れたような気分だった。
いつかの、高校生だった頃の私のような気持ちだったのだ。
好きかも分からない人との話を頑張って広げようとして、無理して自分を作って。
好いてと言わんばかりに甘い声を出す。
なんともあほらしい。
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