世界最強の公爵様は娘が可愛くて仕方ない

猫乃真鶴

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生誕祝い編

31.パレード準備 歓喜の四日目①

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 本日はパレード開催の前日。リリアンの誕生日を二日後に控えた朝は快晴で、実に良いお祭り日和だ。今日から五日間が〝銀朱ぎんしゅ箱庭はこにわ〟の祭りとなり、街は人で溢れかえる。
 それを馬車の中から見るヘレナは、少しばかり寂しげに唇を尖らせていた。

「リリアンお姉様も来られればいいのに」
「それは、少し難しいでしょうね」

 ヘレナの対面に座るシャロンが答える。残念そうにしているのは彼女だけでなく、ミオラルとヴァイオレットもだった。
 昨日の約束通り、四人はまた美術館へ向かっているところだ。
 すっかり意気投合し、楽しくおしゃべりに花を咲かせているわけだが、肝心のリリアンが居ないからヘレナは寂しく感じていた。
 祭りにリリアンが参加しようものなら、まず間違いなく領民が殺到してしまう。なのでこの期間、リリアンは屋敷で大人しくしているのだ。
 理解していても、ずっと一緒に居たものだから寂しく感じる。美術館も、それからシャロン達とのおしゃべりも楽しんでいるものの、ヘレナがどことなく沈んで見えるのはそのせいだ。
 それすらも微笑ましく見えるシャロン達は、そっと視線を合わせると笑みを浮かべる。

「今日は昨日見られなかった展示物を見て、それから街にも出ましょう」
「街……お祭りに? いいのかしら」
「問題無いと思います。毎年わたくし達も回っていますが、何も起きませんから」
「そうですよ。あちこちに警備がいますので」
「なんなら国内で一番安全な場所かもしれませんね」

 彼女らが言うには、従者を連れた貴族がたくさん出歩くそうだ。三人の中で一番爵位が高いのはシャロンで、彼女は侯爵家の令嬢。そのシャロンが言うなら本当に大丈夫なのだろう。
 ヘレナにもヴァーミリオン家から出して貰った護衛がいる。街を熟知している彼らが居るのに、何の問題が起きるだろうかと、むしろヘレナは考えを改めた。
 それになにより、お祭りには関心がある。だってこれは、領民がリリアンの生誕を祝う為のお祭りなのだ。リリアンの成長を祝い、生誕に感謝し、これからの行く先の幸福を祈る——参加したくなって当然の趣旨である。
 リリアンと知り合ってまだひと月という、新参極まりない自分が祝っていいものか。シャロン達についほろりと溢してしまった一言だが、三人はなんという事を言うのだとヘレナを叱った。いわく、「リリアン様を想う気持ちが大事なのであって、期間は関係ない」とのことだ。「大好きな人をお祝いして何が悪いのか」と言われては、さすがのヘレナも頷くしかない。

「た、確かに……!」
「そうでしょう? それにリリアン様も、ヘレナ様にお祝いされて、嬉しくないはずありませんもの」
「シャロンの言う通りです。目一杯お祝いしましょう!」

 ええ、と返すヘレナの瞳は輝いており、吹っ切れたのが一目で分かった。
 その後は予定通り美術館を巡る。時間を取られ過ぎないよう、リリアンの衣装を中心に見ようと話したのだが、やはり見入ってしまって予定が狂った。衣装もさる事ながら、合間に語られるその年齢の時のリリアンのエピソードはヘレナを釘付けにする。それだけで素晴らしい価値がある、と真剣な顔をするので、ついシャロン達も次から次へと語ってしまい、それで一層歩みを鈍くするのだった。
 後半はやはり駆け足になってしまったが、一通り見物することができ大満足のヘレナを連れ、一同は美術館近くのカフェでお茶をすることにした。喋り過ぎて喉がからからだったので、カップの紅茶はあっという間になくなる。

「リリアンお姉様の、友人選考会? そんなもので知り合ったの?」
「ええ。とても衝撃的な会でしたよ。ね、ミオラル」
「それはもう……! 閣下に抱き抱えられて登場するリリアン様は、本当に愛らしくって! あれでわたし達は皆リリアン様の虜になったんですよ」
「白の花弁が舞う中から現れたんですもの、天使もかくや、という様子で」
「目に浮かぶようだわ……」

 カフェでの会話もリリアン尽くしだ。話題が尽きる事はなく、そのせいですぐ紅茶のおかわりを貰うことになる。
 いつまででもそうしていられたが、それではお祭り状態の街へ繰り出せない。おかわりも無くなるのでそろそろ向かおうかという話になった。

「では、ご案内しますわ。ヘレナ様、どういった店舗がいいか、希望はございますか?」
「うーん、そうね……」

 ヘレナは腕を組んで考える。
 街へ出るからには、なにか記念になるものを購入したい。それと家族への土産も。ヒースはなんだかんだ快く送り出してくれたが、母も兄達も、それからヘレナの双子の姉、スターシャも、皆なかなか渋い顔だった。やはり病み上がりのヘレナを案じていたようだ。
 今も、大丈夫とは思いつつ心配しているだろう。ヘレナはこちらへ来てからずっと、何の問題もなかったのだと伝えられたら、と考えるようになっていた。

「家族へのお土産を選びたいのだけれど」
「まあ。それは素敵ですわね」
「どういったものがいいかとかは、考えていますか?」
「普段使いできるものがいいわね」

 ヘレナの希望を聞くと、シャロン達はあれはどうか、これはどうだろうと相談を始める。それで導き出されたのは筆記用具で、ヘレナもそれは良さそうだ、と納得した。

「では、取り扱いのあるお店を回りましょう」
「できれば、祖国にない細工の物がいいの。エル=イラーフは宝石の国でしょう? そういうキラキラしているのは、見飽きていて」
「なるほど。そうなると、我が国らしい……いえ、〝銀朱の箱庭〟らしいもの、ですわね」

 シャロンがそう言うと、ミオラルがひとつ頷いてみせる。

「であれば、わたし達が懇意にしているお店で間違いないかと。筆記用具以外にも面白いものが多いので、お気に召すものがあると思いますよ!」

 その薦めの通り、店に移動する。三人の行きつけだという店舗は大通りでも目立つ場所にあり、実際かなりの客が出入りしていた。
 店には実に様々な物が置かれている。種類が多すぎて選べるだろうか、なんて考えながら人集りを横目に進むと、きっちりした服装の男性がやって来る。シャロンが言うには支配人だそうだ。彼の案内で日用品を中心とした売り場へ通された。店舗内の様式を見るに趣味が良いだろうな、というヘレナの予想はまったく裏切られなかった。どこかリリアンの持ち物に似通ったデザインの品々は、ヘレナの心を鷲掴みにする。家族の土産を探すはずが自分のものを探しそうになり、何度も視線を戻す羽目になった。
 そんな中で興味を惹かれたのは、魔法を使う際に用いる杖のようなデザインのペンだ。商品名もそのままで、ヘレナの祖国ではまず見ないものだ。
 しかし星や月をあしらった意匠は双子の姉、スターシャが特に好んでいる。持ち主の魔力に反応して石がぼんやり光るのも幻想的だ。

「面白いわ! スターシャが好きそうなデザインね。これ、いいかも」
「王妃様にこちらはいかがですか? 髪留めなのですが、専用の箱に入れると魔法陣になって、留め具の絵が浮かび上がり、箱の柄が変わるという細工物です。絵はいくつか選べるんですよ」
「綺麗ね! 海の絵があると、もっといいのだけれど」

 ヴァイオレットが差し出した細工は美しく、あれこれ言い合いながら選ぶのも楽しくて、それで一層選ぶ手を止められなくなった。
 買い物をした後は、ヴァイオレットの薦めで街道を歩く。偶に彼女らもやっているらしいが、これだけでも様々な事が分かった。例えば道に敷き詰められたタイル。見た目にも美しいそれは、踵の高い靴でも躓いたりせず歩けるし摩耗した所がない。頻繁に手入れがされているのだろう。
 祭りなので花やリボンで飾られた街並みは、それだけで心が浮き立つ。店先に屋台を出しているのも街に秩序が無ければ成り立たない商売だ。並ぶ品々も品質の良い物ばかりで、ヘレナを感嘆させる。

「面白いものがいっぱいあるわね。これ全部、リリアンお姉様のために作られたものなの?」
「そうでないものもありますわ。開発の途中で出来上がったり、技術だけ応用されたりですとか。ですが、どう転ぼうと、最先端のもので相違ございません。これらを求めて、毎日大勢の者が街を訪れるのですわ」
「本当に、人がいっぱいね」
「これでも少ない方なのですよ」

 そうなの、と返すヘレナは納得しながらも呆れた心地だ。故郷では、こんなに人が集まるのは建国祭くらいで、一人を祝うにしては集まり過ぎな気もする。
 街は本当に大きい。馬車で周るだけでも数時間掛かるのに、店を思う存分見ようと思うと、それこそ何日も掛かるだろう。
 様々な物が出来上がって、それが世に広まるとヴァーミリオン領には人が詰めかけた。商売になる、と踏んだ者達が集まり、街は爆発的に広くなった。
 住民よりも出入りする商人の方が多いが、ただ商売するだけの人間は居住区に家を持つ事は許されない。商業区画の店に居住部分を作らないといけないのだ。その分、商業区画は広くならざるを得なかった。
 数十もの建物が一斉に建つ様は圧巻だったが、年間を通して常にそんな状態が続いた。美術館に置かれた模型では年毎にどのくらい街が大きくなったのかが確認できる。近頃はそうでもなかったが、ある頃は一年でそれまでの面積の半分くらい区画が広がったりと、急激に拡大していたのが分かる。
 歩くだけで三十分以上かかる大通りが四つ。そこから広がる裏通りと小道。その両側にびっしりと商店が並ぶのが、ヴァーミリオン領〝銀朱の箱庭〟の商業区画だ。
 いくらでも、次から次へと新たな商品を輩出する街。これは言うなればアルベルトの功績を世に知らしめるものでもあった。リリアンが居なければ生まれなかったであろう技術と品物、それらを用いる事で出来上がった製品。街の住人は元より商人の中にもリリアンを崇拝する者がいるのは、それだけ利が大きいからだ。
 この街の中心がリリアンなのだ。成り立ちからして彼女無しではあり得なかった。
 だからこその人の多さなのだ、とヘレナは思った。リリアンをあの様にするには、これだけの街と人とが必要だった。だからアルベルトは彼らをリリアンの膝元に住むのを許可したのだ。
 その直感は背筋を駆け登り、ヘレナを震え上がらせる。どうしてそんな風に感じたのか分からず首を傾げたが、ミオラルに呼ばれてはっとなった時には、その感覚は消えていた。

(何だったのかしら、今の)

 首を傾げるヘレナは、たくさんの物を見て刺激を受けたせいだろうか、と思ったが、なんだかそれも違う気がする。
 では何が、と次に思考が動きそうになった時、今度はシャロンに呼ばれた。指差す先を覗いてみればヘレナ好みの細工物があって、つい声が高くなる。夢中になってあれこれ見ていると、それきり震えた事は意識に上らなかった。
 それだけの些細な違和感、と言ってしまえばそれまでだが、そう感じたという事実は消えて無くならない。
 ヘレナはそれにすら気付かなかった。
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