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僕ら
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すぐに右の方から先輩がお辞儀をしながら慌てて挨拶をしてくる。
「あ…あの、高畑と言います、すみません、お邪魔して…」
きっと僕と須賀くんの会話が聞こえたんだろう…しかもお邪魔してすみませんだなんて、席がたまたまこうなっているだけなのに…
なんだか先輩らしいなと思わず笑いそうになるが、グッと答える。
「いえ、全然、… どうも」
須賀くんは須賀くんで須賀くんらしい…名前は名乗らずにペコリと最低限のお辞儀だけして、すぐに顔を正面に戻してしまった。
「あの、こちらこそすみません、奇遇、ですね…」取り繕うように僕が笑うと
「そうだな…ま、お互いに楽しもう…」
そう言って先輩はみずきさんのほうのフォルダにポップコーンをセットし始めた。
相変わらず好きなんだ、ポップコーン…
僕は先輩との過去を思い出しそうになるのをストップさせ、ドリンクに手を伸ばした。
無心に映画に集中しよう…
その時はそう、思っていた…
だけど須賀くんがあんなことをしてくるせいで…右隣の先輩のことも気になって…僕は途端に集中できなくなった…
「あ…あの、高畑と言います、すみません、お邪魔して…」
きっと僕と須賀くんの会話が聞こえたんだろう…しかもお邪魔してすみませんだなんて、席がたまたまこうなっているだけなのに…
なんだか先輩らしいなと思わず笑いそうになるが、グッと答える。
「いえ、全然、… どうも」
須賀くんは須賀くんで須賀くんらしい…名前は名乗らずにペコリと最低限のお辞儀だけして、すぐに顔を正面に戻してしまった。
「あの、こちらこそすみません、奇遇、ですね…」取り繕うように僕が笑うと
「そうだな…ま、お互いに楽しもう…」
そう言って先輩はみずきさんのほうのフォルダにポップコーンをセットし始めた。
相変わらず好きなんだ、ポップコーン…
僕は先輩との過去を思い出しそうになるのをストップさせ、ドリンクに手を伸ばした。
無心に映画に集中しよう…
その時はそう、思っていた…
だけど須賀くんがあんなことをしてくるせいで…右隣の先輩のことも気になって…僕は途端に集中できなくなった…
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