17 / 38
混乱
しおりを挟む
俺は愕然とする。
妻に知られていた…
しかも…弁護士を依頼した上での、慰謝料請求。
逃げにくい、内容証明郵便…
恐らく、請求に応じない場合は次の段階として、夏木に対して…もしかしたら俺に対しても、裁判でも…起こすつもりなのかもしれない…
駄目だ…
きっと、俺と夏木の不貞行為の証拠も揃っているのだろう…。でないと、弁護士がいきなりこんな、確定的なことはして来ないはずだ…
どこかで、写真でも撮られてしまったのだろうか。俺としたことが、全く…気付かなかった…
ああ…
もはや、全てが終わった…
今日、家に帰るのが恐ろしい…
どんな態度で直美が俺に接触してくるのか、考えるだけで恐ろしい…
そうは思いながらも、若い夏木を、さらに動揺させるわけにはいかない…
俺は夏木に冷静な態度でこう伝えた。
「ごめん、夏木さん…これは間違いなく妻だ。
でも、俺がきちんと話をして、こんな請求はすぐに取り下げてもらうから、安心して…君は心配しなくていい。とりあえず今日は帰るけど、きっと大丈夫…俺に任せて…また落ち着いたら連絡するから、それまでは会わないでいよう…」
何が…?
どこが、大丈夫なのか…
いつ、落ち着くというのだ、一体…
ああ…
自分で言っていおいて…実は、自分も、わからない…
どうする…
どうしたら… ?
駄目だ…今は…今すぐには頭が、回らない…
「…でも、怖いです…どうしよう私…こんな大金…私…私…」
夏木が、今にも泣き出しそうな顔をする…
まだ、20代そこら…やはり、この事態についていけないのも無理はない…
俺ですら…頭が、混乱中なのだから…
「うん…わかってるから…もう少しだけ待ってて…」
なんとか声を絞り出し、夏木の頬を撫でる。
「はい…」涙目で頷く彼女…
俺と彼女はその後、短いやり取りを済ませ、
俺は足取り重く、自宅へ向かった…
妻に知られていた…
しかも…弁護士を依頼した上での、慰謝料請求。
逃げにくい、内容証明郵便…
恐らく、請求に応じない場合は次の段階として、夏木に対して…もしかしたら俺に対しても、裁判でも…起こすつもりなのかもしれない…
駄目だ…
きっと、俺と夏木の不貞行為の証拠も揃っているのだろう…。でないと、弁護士がいきなりこんな、確定的なことはして来ないはずだ…
どこかで、写真でも撮られてしまったのだろうか。俺としたことが、全く…気付かなかった…
ああ…
もはや、全てが終わった…
今日、家に帰るのが恐ろしい…
どんな態度で直美が俺に接触してくるのか、考えるだけで恐ろしい…
そうは思いながらも、若い夏木を、さらに動揺させるわけにはいかない…
俺は夏木に冷静な態度でこう伝えた。
「ごめん、夏木さん…これは間違いなく妻だ。
でも、俺がきちんと話をして、こんな請求はすぐに取り下げてもらうから、安心して…君は心配しなくていい。とりあえず今日は帰るけど、きっと大丈夫…俺に任せて…また落ち着いたら連絡するから、それまでは会わないでいよう…」
何が…?
どこが、大丈夫なのか…
いつ、落ち着くというのだ、一体…
ああ…
自分で言っていおいて…実は、自分も、わからない…
どうする…
どうしたら… ?
駄目だ…今は…今すぐには頭が、回らない…
「…でも、怖いです…どうしよう私…こんな大金…私…私…」
夏木が、今にも泣き出しそうな顔をする…
まだ、20代そこら…やはり、この事態についていけないのも無理はない…
俺ですら…頭が、混乱中なのだから…
「うん…わかってるから…もう少しだけ待ってて…」
なんとか声を絞り出し、夏木の頬を撫でる。
「はい…」涙目で頷く彼女…
俺と彼女はその後、短いやり取りを済ませ、
俺は足取り重く、自宅へ向かった…
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
34
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる