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翌日
私は腰の痛みを抱えながら、職場へ向かった。
昨夜は久々だったせいかあまりに興奮してしまい…最後の方は自分の方から恥ずかしく求めてしまった。
石元さんに引かれていないといいけど…
「おはようございます」いつものように声を掛ける。
「… ございます… 」
挨拶の返事が、まばらにしか帰ってこない…
オフィスの皆が私を見る目が、少しだけおかしい気がした…
昨日の帰り方が、急過ぎてさすがにまずかったかもしれない。
私はすぐに主任のところへ向かう。
「昨日はすみませんでした」
深々とお辞儀をすると…
「うん、俺は全然いいんだけど…笹山さんには謝ってた方がいいかもね…?なんか君が用意していた資料、色々数値が間違ってたみたいで…打ち合わせ中、笹山さんに質問が集中しちゃってね…
皆、主担は田中さんだからってわかってはいるけど、どうも進行もうまくいかなくてね…笹山さんも他の仕事との兼ね合いもあって、昨日は彼女かなり遅い時間まで残業してるんだよ…だから、ね…きちんとフォローを、ね…」
しまった…
さすがにやはり、突然の早退はまずかったらしい…
私はすぐに彼女のデスクへ向かう。
彼女は既に物凄いスピードで手を動かしながら、パソコンの入力作業を進めていた。
「笹山ちゃん昨日はごめん…!!突然、お願いしちゃって…今度、超高級ディナー!奢るから許し…」
「結構です…すみませんけど、今ちょっと時間ないんで」
私の言葉に被せるように、ピシャリと言葉をかぶされ会話を遮断されてしまった。
ああ…いつもは温和で笑顔しか見たことのない笹山ちゃんを怒らせてしまった…
さすがに、ろくに理由の説明もなく、姿を消したのはまずかった…
そう思いながらも私の頭の片隅に…
どうせ来月辞めるし…別にもう…嫌われたっていいや…
そんな…人としてダメな感情が、渦巻いていた…。
私は腰の痛みを抱えながら、職場へ向かった。
昨夜は久々だったせいかあまりに興奮してしまい…最後の方は自分の方から恥ずかしく求めてしまった。
石元さんに引かれていないといいけど…
「おはようございます」いつものように声を掛ける。
「… ございます… 」
挨拶の返事が、まばらにしか帰ってこない…
オフィスの皆が私を見る目が、少しだけおかしい気がした…
昨日の帰り方が、急過ぎてさすがにまずかったかもしれない。
私はすぐに主任のところへ向かう。
「昨日はすみませんでした」
深々とお辞儀をすると…
「うん、俺は全然いいんだけど…笹山さんには謝ってた方がいいかもね…?なんか君が用意していた資料、色々数値が間違ってたみたいで…打ち合わせ中、笹山さんに質問が集中しちゃってね…
皆、主担は田中さんだからってわかってはいるけど、どうも進行もうまくいかなくてね…笹山さんも他の仕事との兼ね合いもあって、昨日は彼女かなり遅い時間まで残業してるんだよ…だから、ね…きちんとフォローを、ね…」
しまった…
さすがにやはり、突然の早退はまずかったらしい…
私はすぐに彼女のデスクへ向かう。
彼女は既に物凄いスピードで手を動かしながら、パソコンの入力作業を進めていた。
「笹山ちゃん昨日はごめん…!!突然、お願いしちゃって…今度、超高級ディナー!奢るから許し…」
「結構です…すみませんけど、今ちょっと時間ないんで」
私の言葉に被せるように、ピシャリと言葉をかぶされ会話を遮断されてしまった。
ああ…いつもは温和で笑顔しか見たことのない笹山ちゃんを怒らせてしまった…
さすがに、ろくに理由の説明もなく、姿を消したのはまずかった…
そう思いながらも私の頭の片隅に…
どうせ来月辞めるし…別にもう…嫌われたっていいや…
そんな…人としてダメな感情が、渦巻いていた…。
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