【BL・R18】俺とシテみたいって・・・何をですか?

もえこ

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圭一の宣言

やっと、冷静になってきた。

圭一は、俺とつまり、恋人のようなアレをしたい、と言ったんだ。

そっか…やっぱり、そういう意味なのか。
普通の男女なら、押し倒されて「シテみたい」…って言われたら、そう考えるのが普通かもしれない、確かに。

ただ…俺は男だから、
ひょっとしたら、違う意味なのかもしれない、と無理矢理、どこかで思おうとしていた。

あらためて、圭一を見上げる。
切れ長の目、少し浅黒い肌、整った顔立ち。
オマケに長身でちょい筋肉質、当たり前だが、女の子にも、多分普通にモテるタイプだ。

こいつは、今まで全く気付かなかったけど、男が好き…ということ、なんだろうか…もしくは、男女両方いけるとか…?

まだ、考えている最中に、圭一の顔が俺に近づいてきた。

両手首はいまだに、圭一の手により上に拘束されたままだったから、もちろんジタバタ抵抗したが、振り解けない。こいつ…思っていたより、力が強い…どうしよう、マジで、抵抗できないっ…!

 「や…っ、やめろ。何する、つもりだっ…」

俺は冷静につとめようとしたが、正直、少し恐怖を感じ始めていた。こいつは堂々と、男の俺に対し「シテみたい…」と言った男だ。
 
今のこの状況は、ちょっとマジでヤバイ気がする。

「先輩、俺の言った意味、わかってもらえました?… つまり…抱きたい、という、意味です。先輩…まずはキス位から…いいですか?」

わ、、わ、わ!…わわわ!
圭一の顔が俺の顔に触れて来るくらい、至近距離。

「だっ、ダメだ、ダメダメ…!
キス位って…簡単に言うな。俺は…男だぞっ…大体、そろそろ、退いてくれ…重いんだよっ。おまえの 話はわかったから…聞くからさ、ちゃんと」

やっと言葉を絞り出し、引き離し作戦に入る。

まずは奴から物理的に離れて、年上として冷静に振る舞い、ゆっくり話を聞くべきだと、俺は判断する。

   …  でも、圭一に、どく気配はない。

「…すみませんが、先輩、さっき先輩が、俺に近付き過ぎたから、俺、こうなっちゃったんです…本当は今日、こんなこと、するつもりじゃなかった…
だから、ある意味、先輩のせいだ。だから絶対、キスは、します…ごめんなさい!」

そう宣言し、奴の指が俺の顎に、そっと触れる。

咄嗟に顔を横に背けるが、グイッと正面へ向けられる。頭上の両手の拘束も、非力な俺に、解くことはできないままだ。俺は諦めて、脱力する。
こんなに俺って、、弱かったのか…

さっきから奴の隙をみて逃げ出そうと、実は何度か全力で足掻いているのに…全く通用しない。
大体、謝るくらいなら、最初からしようとしなければ良いのに、とも思う。

   俺の態度に構わず、圭一の唇が近づく…

「おまえ、マジでしたら、一生許さないからな。絶対、いつか、仕返しっ…
       っ…ん…んんっ!」

最後に、全力で言葉で抵抗して、脅しをかけようとしたが、無駄…

圭一の唇が、俺の唇をなかば強引に…塞いだ。

     「んうっ、ふっ…、んっ…」

大の男が、年下の男に身体の自由を奪われ、
さらには、唇を奪われ、俺は本当に、わけがわからなくなっていた。これは現実…なの、か?…

     「ん、ん…っ んンっ…!」

おまけに圭一は調子に乗ったのか、キスは段々と、エスカレートしていく…生温かい舌が、好きに、俺の口内をかき回していく。
なんかこいつのキス…ヤバい…

今思えば、唇に噛み付いてやれば、良かった。

そんな抵抗が出来ないほどに、圭一のキスは濃厚で
ハッキリ言えば…気持ちよくて、頭がおかしくなりそうだった…。
 
俺は結局、なんの抵抗もできぬまま、意識を朦朧とさせつつ、目を閉じた。

                
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